赤福は故、花登筺(はなと こばこ)氏原作のテレビドラマ『赤福物語』で全国的に知名度を持つようになった。私が伊勢で最初に赤福を食べたのは今から何十年も前の事だが、その美味しさ以上に印象に残ったのは、その場で聞いた『赤福』の名前の由来であった。
赤福のHPでは企業理念のところで、次のような内容が紹介されている。「赤福」の名は「赤心慶福」(せきしんけいふく)という言葉に由来しており、『赤心(真心)をつくすことで素直に他人の幸せを喜ぶ(慶福)ことが出来る』という意味になる。
流石は1707年から伊勢神宮内宮前で商いを始めた店だけの事はあると感心したものであった。この理念が創業当初に作られたものであるかどうかは不明であるが、創業者から代々伝わった家訓はそれに近いものであったろう。そうでなければ300年は続かない。
小さな名も無い茶店が、現在の赤福(地元では有力企業)に成長したのは、創業以来、代々の祖先の人々の赤心を尽くした努力と、伊勢の神のご加護があればこそである。伊勢神宮の写真集などを見ると、赤福本店が写真と共に紹介されているのを目にすることがある。これは赤福が一地方の名物というよりは、伊勢を代表する文化の一つにまでなっていた証である。悪いことと知りつつ、三十年近く人々と伊勢の神様をだまし続け、祖先の思いを裏切った罪は重かった。まさに今回の事件は天罰であろう。
赤福のホームページを覗いてみたら、次のような紋切り型のお詫び文が掲載され、他のページは閉鎖されていた。その文曰く。
『弊社商品「赤福餅」に不適正な表示があり、お客様、お取引様をはじめ関係各位に大変ご心配、ご迷惑をおかけしましたこと、誠に申し訳なく深くお詫び申し上げます』
『不適正』な表示とは何だろう。今回のケースは『不正』と書くのが正しい日本語というものである。今回の事件は運が悪かったぐらいにしか考えていないのか。儲け主義に走る経営者に深い反省の色はないようだ。残念ながら今の赤福さんには赤心は無いようである。
これからは『赤福餅』のネーミングを廃して、『赤恥餅』と変えられたら如何だろうか。
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