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ここでE-6と呼ばれる軍用機の概略をあらためて確認してみよう。
★フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より引用
E-6は、アメリカ海軍が運用している航空機。超長波(VLF)を用いて、潜水艦と通信中継を行う機体である。製造はボーイング社で、愛称はマーキュリー(Mercury)。
海中においては、短波・超短波などは非常に減衰が激しく、通信には全く適していない。海中の潜水艦と長距離通信を行うためには、減衰が少ない超長波が用いられている。超長波はアンテナの長さがキロメートル単位となり、通信施設を地上に設置した場合、軍事的に見て、その大きさから攻撃に対し非常に脆弱である。そのため、通信設備一式を航空機に搭載し、そこから通信中継を行うことが考えられた。この機体はTACAMO(Take Charge And Move Out)機と呼ばれる。
アメリカ海軍は、1960年代より輸送機を改造したC-130GおよびC-130QをTACAMO機として使用していたが、旧式化に伴い、後継機としてE-6が新たに開発されることとなった。開発は1986年より開始された。ボーイング707-320を改造母機とし、通信機材の充実、胴体上部へのフライングブーム式空中給油受油用リセプタクルの付加、エンジンはF108ターボファンエンジンへの換装による強化が行われた。また、急旋回に対応するため、一部胴体の強度が強化されている。
通信機材は、VLF用のものとして1,220mおよび7,925mのアンテナが装備されており、重しを兼ねる吹流しをつけて胴体後部より展開される。翼端のフェアリングにESMアンテナやHFアンテナを装備している。
初飛行は1987年6月18日に行われた。1989年より部隊配備が始まり、16機が生産された。当初の愛称はハーミーズであったが、1991年にマーキュリーに変更されている。1992年から通信中継のみではなく、戦時における空中指揮機の任務も果たせるように、通信機材の更なる増強などの改造が全機に対して行われた。この型はE-6Bと呼ばれ、機体上部への衛星通信アンテナの設置などが行われている。
配備当初は奇襲核攻撃をさけるために、24時間空中待機任務についていたが、1992年以降は地上待機となり、アメリカ戦略軍第一戦略通信航空団で集中運用されている。通常の運用方法は、指揮官1名・パイロット4名・通信員7名を載せ、基地より約2,000キロ進出し、そこで通信中継を行う。VLF通信時は長大なアンテナを空中に垂らし、それを垂直に保つために旋回を続ける事となる。
(引用終了)
●E-6の真の任務は何か
追加の解説を少し加えてみよう。
ソ連との冷戦時におけるアメリカの核戦略において、戦略原潜の役割が非常に重要視された時期があった。地上の核ミサイル施設はスパイ衛星による位置の特定が容易であり、先制攻撃をかければ、相手の核ミサイルを無力にすることが可能である。しかし海中深く潜行して移動する、核ミサイル搭載の原子力潜水艦は発見が容易ではない。さらに領土近くに潜んでいるため、相手国領土にミサイルが到達する前に原潜からの核攻撃を受けてしまうことになる。したがってうかつに核攻撃を仕掛けることは自滅にもなりかねない。相手国から見れば原潜は大変な脅威となった。
これが核攻撃の戦略抑止となることから、この任務を負う原潜を戦略原潜と言う。しかし原潜には唯一ウイークポイントがあった。それは作戦指示に必要な無線通信であった。その連絡を中継するために開発されたのがE-6Aと呼ばれる初期型であった。Wikipediaの解説にもあるように、超長波(VLF)は波長が大変長いため、数キロメートルに及ぶアンテナワイヤーを繰り出し、アンテナを垂直に垂らすために、グルグルと旋回を続ける訳である。24時間空中待機任務から解かれ、1992年から地上待機になったのは1991年のソ連崩壊による冷戦状態が解除されたからとも言われている。しかし本当にそうであろうか。
またE-6はアメリカ海軍機となっているが、機体の調達を海軍が行っただけで、実際の運用は、アメリカ戦略軍が一括して行っている。アメリカ戦略軍とは核攻撃に際して、陸、海、空軍などを総合的に統括指揮する立場にある。
ここでその後大幅な改修を受けた改良型のE-6Bの概要を紹介しよう。
<E-6B>:
ABNCP(空中指揮機)兼用型で、1997年12月から配備が開始された。水中の潜水艦に電波を送るため、超長波ワイヤーアンテナ2本(1500mと8500m)を曳航することができる。さらに次世代グラスコクピットへの改修が行われている。また、主翼端にESM・AFSATCOM通信アンテナを収容したポッドを装着、胴体背面前部にもMILSTAR用通信アンテナ(ミリ波使用)フェアリングが追加され、有事の作戦司令部としての機能が付与された。
全長46.61m、全幅45.16m、全高12.93m。エンジンはGE/SNECMAのF108-CF-100(9526kg)4基、巡航速度835km、航続距離12416km。乗員10名。
ESMとは電子支援手段、Electric Support Measuresの略。米軍ではElectric Supportという。敵レーダー・無線周波数など電子情報を収集し分析すること。レーダー警報装置もこれにあたる。広義では敵防衛関連コンピュータへのハッキングもこれにあたるかもしれない。いわゆる逆探、電波探知装置。
★軍事・兵器大全より引用
http://www.geocities.jp/aobamil/mil-dic.html
FSATCOMとは米空軍用のUHF/EHF通信衛星である。MILSTARとは妨害に強く、核戦争に生き残れる、陸海空三軍共用の次世代軍事衛星である。つまりE-6は世界中に展開する陸海空の三軍と相互通信が出来る通信システムを搭載している。有事の際に地上司令部が破壊されても、移動作戦空中司令部として、ミサイル基地あるいは軍事衛星に配備された核ミサイルの発射ボタンを飛行機の中で押す事(あるいは指示)が出来る、恐るべき飛行機なのである。
★《参考》軍事衛星の技術動向
http://www.soumu.go.jp/s-news/2002/pdf/020213_5_35.pdf
アメリカは東アジアの「不安定の弧」の封じこめ(中国への牽制)を計画している記事を過去ログでご紹介した。グアム島基地には核爆撃機や核ミサイル搭載の原潜が多数配備され、いっそうの強化が進められている。さらに東アジアの前線基地として日本が重要視され、自衛隊と米軍の連携強化政策が益々エスカレートしていることは衆知の事実である。
ケムトレイルなど戯言として一切信じない人も多い。そういう方々にお尋ねしたい。仮にケムトレイルという事実がなかったとしても、このような恐ろしい任務を持った軍用機が連日のように、日本の首都圏上空(あるいは日本全国)を飛びまわっているという事実を、どのように思われるのだろうか。
次回に続く
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