みなさま、こんばんは。桂木里紗です。
いま、晩ごはんを食べ終わって、お風呂に入って、サッパリしたところです。
前のブログを書いた後、お布団に入ってお昼寝をしたのですが、なんだかとてもへんな夢を見てしまいました💦
テレビ部時代の夢なのですが、私が、お昼にフジテレビに行って、営業に行ってみると、しらない人たちばかりが、スタッフとして入っていて、私が行くと「君、誰?」みたいな感じで、冷たくあしらわれてしまう、という夢でした。
折角用意した企画書も、お土産のお菓子も、全然意味がない、という感じで・・・。
なんでフジテレビなのかがよくわからないのですが💦
パーヴォの心の声に訊いてみました。するとパーヴォはこう言いました。
「チコ、テレビ部時代、楽しかった?」
私は・・・いつも緊張していました。
女性で初のプロデューサー候補として、振舞わなくちゃいけない、という思いと同時に、
びっくりするほど、悲しい思いもしてきたので、それを早く忘れなくちゃ、忘れなくちゃと思いながら
暮らしていたのを思い出します。
「悲しい思いってなんだろう。セクハラかな、パワハラかな。宣伝部に行ったときも大変だったみたいだけど、テレビ部時代のこと、ほとんど話さないよね、チコは」
うーん・・・両方。それに加えて、お局さまから睨まれて、虐められてました。
オジサマたちは、みな、可愛がってくださるのですが、深夜ドラマでプロデューサーとして一本立ちしてから、年の近い、男性の先輩たちから、ほとんど無視されて。
つらかった。
宣伝部のほうがまだましでした。
酒の場で、「調子にのるなよ、かつらぎ!」と、男性の先輩と、仲良しだった演出家の方から延々説教されて、トイレでずっと泣いていました。
「でも、その先輩もテレビ部を出て、別の部署に行ったの。でも、挨拶に行くとやっぱり無視されて」
私がそうパーヴォに話すと、パーヴォは真顔になり、こう言いました。
「チコ、だから自分に自信がもてないんだね。その先輩はどういう人だったの?」
「いつも、テレビ局周りをしていた私に、あまりいい感情は持っていなかったみたい。ゴルフ接待がうまくて(私はゴルフ、できないんだけど)、そこで俳優さんのマネージャーや、テレビ局のお偉いさんとラウンドをまわって、それで営業をとってくるみたいな仕事をしていたの。で、お局様は、『何十冊本を買って企画書もっていったって、番組のひとつもとれやしない子より、〇〇さん(その先輩です)のほうが、ずっと商売しっかりしていていいわよ』 て・・・」
「ひどいね。そんなこというの?」パーヴォが驚いたように叫びました。
「ええ、みんなそのお局様のいうことには逆らえなくて」と私が言ったら、パーヴォが顔を真っ赤にして、いいました。「チコ、僕と約束して。東宝のことは、なるべく忘れて。つらい思い出が多いから、忘れていくのも大変だけど、いまその人たちはどうなった?」
「お局様は、旦那様を早くに亡くされたわ。先輩は、しぶとく東宝でゴルフ番長ということで生き延びたけど。でも製作畑には戻れなかったわ」私がそういうと、パーヴォがニコニコとしていいました。
「ほら。ちゃんと神様は見ている。君にひどい仕打ちをした人たちは、それなりに、罰を受けているんだよ。」
「パーヴォ・・・ありがとう。私、自分がダメだからテレビ部を出されたんだと思ってた。結婚したからテレビ部を出されたんじゃなくて、私のせいでテレビ部を出される羽目になったと思ってた。」
「チコ・・・つらかったね。セクハラもパワハラもひどかったんだね。」
「うん、そうなの。誰を頼っていいかわからなくて。」と言って、私はあるテレビ部の上司だった人のことを思い出しました。「撮影所で、監督が女優さんと付き合おうとしたら、女優さんが断ったんだけど、監督と助監督でさんざんその女優さんのことをいびり倒して、引退にまで追い込んだんだよ。だから、撮影所出身の連中を敵に回しちゃだめだよ」って、言われた・・・と言ったら、パーヴォが激高しました。
「ああ、なんて会社なんだ!辞めて正解だよ、そんな部署!いまはその部署あるの?」私が「いいえ、もう今はないわ」とこたえると、「当たり前だよ、そんなひどいハラスメントが横行してたんだからね。君もそこから出て大正解だったんだ。宣伝部もつらかったけど、我慢して、伊丹十三監督や、宮崎駿監督と言った人たちと仕事をしたんだから、よっぽど正解だったんだよ!」
パーヴォが、次の瞬間、はっと我に返ったかのように、
「ごめんね、怒鳴ってしまって。ほんとうの一流の人たちは、セクハラもパワハラもしないよ!そんなことしなくても、仕事を続ける努力をたゆまなく行っているからね(^^)」
パーヴォが優しく頭を撫でてくれました。「よく我慢したね。偉かったね。でも、もう忘れていいよ。つらいことは、どんどん忘れていって、いい思い出だけを胸に生きていこうね。 『食べる刑事』は、チコのプロデューサー第1作でしょ。大切にしなくちゃね」
そういって、パーヴォは私をぎゅっと抱きしめてくれました。「こうされるの、いやかい?」私は「ううん、パーヴォならOKよ。私が愛してる人はパーヴォだけだもの」
パーヴォは私の小鼻にちゅ💛とキスしてくれました。「かわいそうに、かわいそうに・・・・」そう言って、ほっぺや唇にもキスしてくれました。
「もう怖かったり、つらい思いはさせないからね。僕を信じて」優しく抱き締めてくれるパーヴォに、身をゆだねていると、ささくれ立った気持ちが、次第に楽になっていって、穏やかになるのを感じました。
ありがとう、パーヴォ💛
愛してるね、パーヴォ💛
私からも、ちゅ💛
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