ウォッチサービスエイト時計修理

東京板橋区、最寄駅西台徒歩10分程にある腕時計専門の小さな時計修理店です。電池交換から舶来メーカーのオーバーホール。

仕事はじめ〜歯車別作

2023-01-07 20:49:00 | 日記

4日から『ぬるりと仕事始め』をしていました。
相変わらず、風邪は治りそうで治ってない状態…
これ本当に風邪か⁈w
鼻水が治れば完治?!

そんなこんなで営業最終日の土曜日
明日は定休日
『ひゃっほぉぉーーー!』



切替車
自動巻きの1番大事な歯車です。
その小さいところの歯車に割れがあって、自動巻き機能も手巻き時の感触も異常になってました。(割れてるからそりゃそうだ!)

もちろん交換パーツなど出回ってない時計なので、

『作るぞいっ!』


ブランク材は『ベリリウム』
元の材質は『真鍮』だと思うけど、真鍮より硬く耐久性もありベリリウムにしました。
真鍮よりベリリウムの方が輪列系の歯車に適している?とも聞くので、なにかとベリリウムで作ってます。
ただ、ベリリウムには有害物質が含まれているので…鉄粉を長期的に吸い込めば体に悪い影響が出る可能性もあるとか!?
(死ぬ時は死ぬからそーいうの気にしないタイプ)

また、今回年末に納品された『レバー式クロススライド』を始めて使う。

旋盤レール上に鏡を置いてみた。
これは対象物のセンター確認で見やすい様に試しに置いてみたら以外と具合がいい。
上から顕微鏡で確認しているけど、鏡をいい具合ににライティングしてやるとバッチリだ!


顕微鏡でカッターと対象物とのセンター確認。
顕微鏡で見てるからモニターで確認する必要ないけど、なんとなく(笑)
そして、モニターの色『青くない⁉️』ww 

さて、ここから
『レッツ歯切り』
だけど、歯切りの作業はめっちゃくちゃ『単調』
センターと、カッターの深さの位置が決まれば、後はひたすら切っていく作業(動作)をするだけ。。。

ここで、年末に納品されたレバー式クロススライドの活躍が!

送り幅を決めて、一枚切ったら、割出し盤をズラして写真のレバーを持ち上げれば決まった位置で止まるし、単調な動作だからこそ早く行える!



切られたベリリウムのブランク材
実はレバー式クロススライドの使用感に慣れなくてこれはテイクスリー!スリーピース?笑


切った歯車を
鏡面仕上げ(ブラックポリッシュ)
爪楊枝の先端に刺してますが、歯車の小ささが分かりますね。



完成した歯車を『圧入』して完成!
『ちっちゃい!』


機械に組んで
具合をチェック。
うん、大丈夫だぁ〜。


オーバーホールしてウルバン復活!



ブランパンの永久カレンダークロノ
現代にはないサイズ感です!

36mmぐらいかな?
小ぶりで腕収まりが良さそうな!

では、また次回に。


時計修理のご依頼はウォッチサービスエイトまで!

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