食事の前に突然出て来た甘味に小さく驚きながらも、楽しい時間の始まりを予感した。
投げ出した足に当たる陽射しは、のんびりと暖かく、気持ちよかった。
支離滅裂に、勢いに任せて私の口から飛び出す言葉を、なぜ、いつもこんなにも何事でもないように聞いてくれるんだろう。
優しく立てられたコーヒーを一口飲んだ時、なんとも言えない幸福な気持ちになった。
何かを伝えたくなって、
『多分、ものすごく好きなんだと思う』
私の乏しい語彙力では、それしか、表現できなかった。
この十余年ぶりの、意味不明な告白さえ、嫌な顔一つせず、ただ聞いてくれる不思議な存在に、私は心から感謝する。
『普段生活していて、想ったりすることはないんだけど…』
なんて、言ってしまったけど、多分それは違っていて、私自身ですら気づかない、潜在的な奥底の方で、私はその存在を求め、支えられているのだ。
年齢を重ねる毎に、時間の流れが早く感じられるようになる。
押し流されて、忘れてしまうことも多い。
ただ、その分、きっと気づくこともたくさんある。
故郷の美しさとか、よく知っているようで実はそんなに知らなかった事実とか、それら全てに癒されている自分とか…
生まれ育った家には、私の部屋は残されていない。暮らしていた頃とも景色はどんどん変化しているし、しばらく滞在するには、正直、考えてる以上に不便なこともある。
それでも、『帰省』する理は?
年老いた両親に、孫の顔を見せるため?
家事をたまには休むため?
友だちに会うため?
つまりは、私が故郷を求めているのだと思う。
次に会えるのはいつか?なんてことはわからない。
それでも、既に、私の中にまだ見ぬ『次』を楽しみにする気持が生まれている。
今日は本当にありがとう。
投げ出した足に当たる陽射しは、のんびりと暖かく、気持ちよかった。
支離滅裂に、勢いに任せて私の口から飛び出す言葉を、なぜ、いつもこんなにも何事でもないように聞いてくれるんだろう。
優しく立てられたコーヒーを一口飲んだ時、なんとも言えない幸福な気持ちになった。
何かを伝えたくなって、
『多分、ものすごく好きなんだと思う』
私の乏しい語彙力では、それしか、表現できなかった。
この十余年ぶりの、意味不明な告白さえ、嫌な顔一つせず、ただ聞いてくれる不思議な存在に、私は心から感謝する。
『普段生活していて、想ったりすることはないんだけど…』
なんて、言ってしまったけど、多分それは違っていて、私自身ですら気づかない、潜在的な奥底の方で、私はその存在を求め、支えられているのだ。
年齢を重ねる毎に、時間の流れが早く感じられるようになる。
押し流されて、忘れてしまうことも多い。
ただ、その分、きっと気づくこともたくさんある。
故郷の美しさとか、よく知っているようで実はそんなに知らなかった事実とか、それら全てに癒されている自分とか…
生まれ育った家には、私の部屋は残されていない。暮らしていた頃とも景色はどんどん変化しているし、しばらく滞在するには、正直、考えてる以上に不便なこともある。
それでも、『帰省』する理は?
年老いた両親に、孫の顔を見せるため?
家事をたまには休むため?
友だちに会うため?
つまりは、私が故郷を求めているのだと思う。
次に会えるのはいつか?なんてことはわからない。
それでも、既に、私の中にまだ見ぬ『次』を楽しみにする気持が生まれている。
今日は本当にありがとう。