「暴れん坊将軍」。現代にも通じそうな話だった。腕の立つ同心だった作兵衛(内田稔)は勤続37年、55歳を迎えて、お役御免(定年退職)となる。
ほかの職の定年仲間と口入れ屋(人材紹介業)に行くが「そんな老人はどこもいらないよ」と言われ続け、現実を知る。そんなころに小料理屋を営むお蔦(鈴鹿景子)と知り合い、むしろお蔦のほうか積極的に接近する。
これには、ウラがあり、実はお蔦は勘定奉行率いる盗賊団の下っ端で、元同心の作兵衛に収監中の一味の一人を脱走させるよう命じられていたのだ。そんなことは、御庭番(密偵)の調べですぐに吉宗に伝わる。吉宗は、お蔦に「作兵衛を騙すのは止めろ」と諭す。
お蔦は、岡場所にいたところを盗賊のカシラに買われ、店まで持たせてもらい、逆らえない状況にいたのだ。吉宗の話に目を覚ましたお蔦は番屋に訴えようとするが、組織に囚われ、監禁される。
こういうシーン、前シリーズから多いが、別にSM嗜好ではないのだが、ピクるね。
いつものとおり、吉宗が乗り込み、成敗。お蔦は2年ほどの江戸払いとなるが、戻るまで小料理屋の経営を作兵衛ら退職者に任せる。再就職だね。この後どう展開したのかは分からないが、吉宗評定だろう。
お蔦の鈴鹿さんは、国営の朝の連ドラの主役を務めた人物。キレイだった。