ピリカヌプリ

サバイバル登山家

 この本を読んでみようと思ったのは先日、知床の二ッ池で泊まった時に知り合った方から勧められたからです。


本屋で見かけ、手に取ったりした事もあったけど題名のサバイバルってのが気になって買わなかった。

 だってサバイバルって20年くらい前の流行じゃん。
アウトドアの世界も色々と流行り廃りがあって、サバイバルの前はバックパッキングだったよな、フレームザックがマストアイテムだった。

 それから百名山やらオートキャンプやらボルダリングなどなど。
サバイバルって古いなぁ~くらいしか思ってなかったよ。

 そんで、知り合った方から本の内容を聞いてると「ん!?」
なんか聞いた事のある話だなぁ・・  あ、岳人だ!
 と、ピンときた。

 実は、以前にも岳友(坂上さんだよ)から、「今月号の岳人に面白い山行を日高でしてる人の手記が載ってるから読んどけぇ!」 と言われ、慌てて読んだ事を思い出した。

 確かに面白い。 釣りをして魚(食料)を確保しながら遡行するのは僕らと似てる。
岳友曰く「来月の続きが楽しみだ!」と。

 そんで、次の月に出た後編は食料の話に終始した感があった。
他人の食料までアテにするコトまで書いてある。

 岳友は「前半と打って変わって、なんだかヘッチい話になっちゃいましたね。」なんて言ってたけど、僕は素直に面白いと思ったモノだ。

 例えば「史上最悪の旅」と言うスコットとアムンゼンの極点への冒険行の話はやはり食事の話が多く、僕は最高に面白い名著だと思うし、そう言う意見も多いが、逆につまらない食いモンの話ばかりだと言う人もいる。

 モノを食べる事によってしか動く事の出来ない人間は極限の状態になれば食料が気がかりなのは当然だろう。
 この本をガイドとして読むと面白くないだろうが、人間の内面を含む登山の記録として考えると最高に面白い。

 7大陸最高峰制覇ばかりが登山・冒険と思われがちなこの国では評価される事は難しいかも知れないが。

この本を読んで僕は自身が山に登る理由が解かった。

上温湯と並ぶ冒険の名著だ。
こんな人が誰にも知られる事なく埋もれないで良かったと思う。
やってる事は地味だし、今風に言えばキモいしねぇ~。

しかし、書評ってアンャ塔^ンの僕向きじゃぁないな・・
ま、面白いんでオススメです。

 表紙の写真は釣りをする沢屋ならきっとやった事があるであろう「皮剥ぎ」ですね!

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コメント一覧

しょうたろ
 いやぁ・・
カッシーさんとも親密な岳友になりたい今日この頃です。

 一緒に山をやってる人は大抵、山の姿しか見た事がないので、ミーティングをしたり、たまに町で見かけたりすると見違えますね~!

 仕事帰りにスーツなんか着てたりするとビックリします、いつもはボロボロの沢服なのに。

 山仲間の普段の仕事姿とか見たいなぁ・・
カッシー
日記の内容と直結しないコメントですみませんが、
「岳友」っていい言葉ですね。
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