我が闘…いや迷走 ~生き地獄巡り一巡目~

始まりの終わり。

無くなってから気付く人の愚かさよ。
切ないけど寂しいけど、まず第一に感謝の気持ち。



皇紀弐千六百七拾参年睦月壱拾日(木)


レッスン後、予定はなかったんだが
どうしても行きたくなったのでフラッと立ち寄る。
もう我慢が出来なかったのだ。


其の場所は『すみれの天窓』。
『黒色すみれ』の二人が店主をしているゴールデン街の喫茶店。
今日の日をもって7年の歴史に幕を閉じるのだ。
此処数年は昔ほど足繁く通ってないが自分には大切な場所。

開店時間に間に合ったがやはり同じ想いを抱えた人で列が出来てた。
直ぐには入れないな、でも最後だからなと並んでいたら
ギリギリで入店出来た。ラッキー♪



此処とも今日でお別れかぁ。早速、中に入り着席。
超満員で賑わっている店内を尻目に色々な想い出が蘇る。


初めて此処に来たのもレッスン帰りだったなぁ。
かれこれ何年前になるのかな?

其の時はさちさんがカウンターで一人。
もう其のシチュエーションにガチガチに緊張してしまい
カクテルを二杯飲んだのにも関わらず全然酔わなかった。



いつも比較的早い時間に通っていたので客も居なく
よくお喋りに付き合ってもらいました。

特にゆかさんとは音楽の話をいっぱいした。
完全にライブ畑から来た自分に業界の話やバンドの話、
楽屋での裏話を内緒でしてくれて楽しかった。

まあ、基本的に極一部の界隈の濃い話ばかりだけど。
演者側の視点と観客側の視点の違いが面白くて
結構タメになる話ばかりだった。勉強になった。



元来、人見知りの激しい人間なので
常連さんとは最後まで仲良く出来なかったけれど(苦笑)
色々な人が黒色すみれに魅了されて集まって来てたね。

趣味嗜好がみんな違うけれど『黒色すみれ』が好きって気持ちは一緒。
それって、演者として素敵な事だし嬉しい事だと思うの!

個人的には元自衛隊の常連さんに自衛隊の内部の話や
サバイバルゲームの醍醐味を語ってくれたのが面白かったよ。
其の常連さん、どうしてんだろうなぁ。
…しかし、此の場に似合わな過ぎる、対極のカルチャーだな(笑)。



天窓演奏会にもよく通ったし、
お店にも友人・知人を連れて行く事も多々ありました。
付き合ってくれた方々、本当にありがとうね。

あの雰囲気を楽しんでもらいたい、
そして黒色すみれを好きになってもらいたい。
そんな気持ちで連れて行きましたのです、ハイ。
まあ、自分のキャラと全く合わず違和感を持った事でしょう(笑)。


あと此処だけの話。
昔のライブ仲間が番組制作会社に勤めてまして
何年か前に一緒に飲んだんです。

BeeTVで女の子ウケするサブカルで可愛いお店を紹介する番組を
任せられたが面白い店はないものかと訊ねられ
咄嗟に天窓を薦め熱く語り其の後、彼女は直ぐに取材に行ったとか。

自分は見てないんだが誰か見た人いますか?
素人なのに助言してました(笑)。



一番の想い出は何だろう?
やっぱり『太平洋ベルト』の吉川さんの一日店長かな。
昼間は吉川さんの店長姿を見て
夜は天窓演奏会にゲスト出演している彼を見て。

正直、すみれファンは太平洋ベルトを全く知らず
吉川さんにとっては完全にアウェイ。
しかし両方大好きな自分にとって俺得状態。


此の気持ちよ、吉川さんに届けとばかりにノリノリで観賞。
アコースティックの太平洋ベルトを堪能。
帰りはゆかさんに頼まれ、席を外していた吉川さんを
ゴールデン街をウロウロして探し回った。

そして吉川さんを偶然にも発見。
「ゆかさんが呼んでますよ、そろそろ打ち上げですって。」
と言付けを伝えて去ろうとした際、
「君が居たから心強かった!ありがとう!!」
と両手でガッチリ握手してもらったのはファン冥利に尽きた。


…だがコレにはオチがあって自分がゆかさんに頼まれて
外に出て行ったのを知らない一緒に行った友人達が
自分が帰ったと勘違いして先に帰ったという(笑)。

とにかく色々と思い出したらキリがない。
素敵な時間を共有出来たと思うと感慨深い。



まさに自分にとってラストオーダー。
オリジナルカクテル『永久に麗しくすみれの花よ』!!
此の一杯で自分の天窓通いが始まったのだ。

此処に初めて来た時からスタンスはずっと変わらない。
…常にアルコールしか注文してないよな。

しかしオリジナルカクテルって、どうなるんだろう?
何処か継承して提供してくれないものか。
可愛いし美味しかったから勿体無い。


御馳走様でした、直ぐに飲み干して店を出る事に。
寒空の中を待っている人達がまだまだ沢山いるのだ。
そんなに長居していては悪い。

お会計時にゆかさんとさちさんに挨拶出来て満足。
其れよりも自分が入店してから
天窓宛に送った花が届いて恥ずかしかったわぁ(苦笑)。



此の階段を降りれば、たちまち現実世界。
明日からはすみれの天窓の無い日常社会。
本当は降りたくないなぁ。でも、そうはいかないよなぁ。

彼女達の曲『おしまいのうた』の詞が頭の中を駆け巡る。
一歩ずつ一歩ずつユックリと降りる自分の頭の中で。


さぁそろそろ お別れの時間 お行きなさい 名残惜しいけれど
人生そんなに甘くはないわ だから時々お会いしましょう


さぁそろそろ お別れの時間 お行きなさい 名残惜しいけれど
人生良いことばかりじゃないわ だから時々お会いしましょう
サーカステントの幕を開けて



…あくまでも彼女達のコレからに向けての発展的閉店ですから。
表現者の本業は創作活動、表現活動!!
本業で忙しくなるなんて本望でしょ?そうでしょ?

会いたくなったら見たくなったら聴きたくなったら
彼女達の演奏会に足を運べばいい。
どんなライブハウスでも其処には
二人の創り上げる世界が何時でも待っているし。


何はともあれ、ゆかさんさちさん。
7年間に渡り、すみれの天窓お疲れ様でした。
今後のお二人のご活躍を心からお祈りしています。
日本全国、いや全世界に素敵なキラキラを届けてくださいな。
そして人の心をもっともっと輝かせてください!!


本当に…本当にお疲れ様でした!!
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