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それはそれは立派な橋。
当時の造りを忠実に再現したらしい。
…が、案内の爺ちゃんは不満があるようだ。
まあ、足場にコンクリート使ったりしないとねぇ。
時代の流れですから仕方ないよ、うん。
そして謎の男性の話に適当な相槌を打ちながらまだまだ歩く(オイッ)。
なんか段々と見えて来た。
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こちらも美しいというべき素晴らしい石垣が!
話によると発掘したままで手は加えてないようだ。
凄いね、先人の技術!!
積み上げているだけなのに崩れそうもない。
何処からこういう技術を学んだのかとか
そういう事を考えるだけでも浪漫があるわぁ。
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そして階段を上がって行くと門が見えてきて…
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此処が御主殿址でございます!
今は芝生が植えられていて気持ちよいぐらい青々と!!
其の時は地元の人なのか犬を放して遊ばせていたな。
それもいいかもしれん。
しかしながらこんなに気持ちよい天気なのに
心では唱歌『荒城の月』がBGMで流れる。
栄枯盛衰。兵どもの夢の跡。
自分はなんか切ないというかしみじみとしてしまった。
色々と巡る想い。
…それもそうなんだがどうしても行きたい場所に行く。
気付いたら隣にいない、あの彼が。
気付いたらまいていたようだ(笑)。
ま、いいか(いいのか?)。
そして着く。此処↓
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御主殿の滝。
豊臣家の軍勢に攻められた北条家に仕えるもの、
老若男女、それは子供に至るまで此処で自刃し
此の滝に身を投げ命を絶った。
其の川は三日三晩、真っ赤に染まったという…。
ボランティアのお爺ちゃん曰く
1300人は亡くなっているとの事。
それはそれは悲しい話がありますのじゃ。
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そういう話の場所なので
滝のすぐ脇にこのような物がある。
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まさに滝の上から覗き込んだ図。
此の場所から追い詰められた群衆は飛び込んだのだろう。
しかし…あえて其の話を踏まえないでいると
小さい静かな滝なのである。水も綺麗で。
話だと此の滝の上の水源を絞ったので流れが優しいんだって。
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現役(?)当時の滝。
町中に立ってる案内板の写真より。
これぐらいドバーッと、そりゃもう凄い勢いで。
だけどね、上に挙げた話を聞いていると
写真に写っている水しぶきがどうしても
オーブにしか見えないのだが…。
ききき、気のせいだよね?
それとも観光課の確信犯的ノリ?
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滝の脇から連なる林道。
この先は地図にも描かれてない。
看板なんかを見ると都の営林局があるらしい。
本当は行けないのだが滅多に見れないから
興味本位で誰も居ない林道をドンドン進んでみる。
…姉さん、事件です!!
段々近づいて来る羽音。ブーン。
どんどん近づいて来るんだ。
…
……
………
…………!!!!!!!!!!!!!!
おおおおおおおおお、オオスズメバチ!?
此方に来ないなら気にしないのだが
どう見ても此方に向かって飛んできてるのだ。
「オイオイ、何入ってきてんだよ!?」と云わんばかり。
俺の縄張りに入って来るなみたいな勢いで
自分に向かって怒りの表情で!(虫に表情あるのか?)
さながらゴジラ状態。
日本に上陸したら自衛隊の戦闘機が襲ってくるみたいな。
(果たしてそうなのか?)
脱兎のごとく逃げ出した。
魔裟蛇華は逃げ出した。
しかし回り込まれ………ねぇーよっ。
久しぶりに全力疾走。坂がないのに全力坂。
学生時代の体育の授業以来だな、全力で走ったの。
其のかいがあったのか振りきった模様。
ふー、やれやれだぜぇい(汗)。
一通り、御主殿址の周りを堪能した自分は
すみやかに入り口に引き返す。撤退。
~いつもように更に続く~