『ゆきちゃん、今日は七夕様ね🎋
今ね、ヨハンが笹を採ってきてくれたのよ。テラスに飾りましょう!』
みっちゃんと初めての七夕様ね〜ふふふ。
私も小さな頃、すみちゃんお婆ちゃんが、笹に短冊を飾り付けついるのを見ていたのよ。
すみちゃんお婆ちゃんはね、短冊に書く墨のお水にこだわっていたのよ。
毎年、朝早くお芋の畑に、一緒に行ったことを思い出すわ。お芋の葉っぱに溜まった雫をね、コロン、コロンと器に落として採った、その雫で墨を擦ったのよ。すみちゃんお婆ちゃんがおっしゃるにはね、お芋の雫で擦った墨で、短冊に文字を書くとね、字が上手になるんですって。ふう〜ん、って思いながら聞いていたけど、確かにすみちゃんお婆ちゃんは字がお上手で、お若い頃は書道教室をしていらしたんですって。
懐かしいわ。すみちゃんお婆ちゃん!
思い返すだけでウルウルしてきゃうわ。
まだまだゆきは、すみちゃんお婆ちゃんを忘れる事は出来ないみたいよ〜お、お婆ちゃ〜ん!
『ゆきちゃん、今から朝1番のお芋の葉に溜まった雫を採りに行くところなのよ。お散歩がてらご一緒しましょうよ。いかがかしら?』
わあ、みっちゃんとお散歩、楽しみ〜
みっちゃんもお芋の雫を使うのね〜。
わあ〜一面お芋の葉っぱだらけね。
私から見たら、芋の葉屋敷って感じだわ。
素敵。何よりも朝1番だから、空気も澄んでいて気持ちがいいわ。
そんな私を見てね、みっちゃんがそっと抱っこして、雫を見せてくださったのよ!
コロンとしていて、とても可愛らしいわ。
みっちゃんがおっしゃるにはね、朝露じゃなくて、お芋さん、自らの水分らしいのよ。
凄いわ!お芋さん!
『さあ、沢山採れたわね。
帰ったら早速、硯に雫を移して墨をするわよ。
ゆきちゃん、お散歩に付き合ってくださって、ありがとう!』
『さあ、お願い事を書きましょう!ゆきちゃんの分も代わりに書かせてね。ふふふふふ。』
みっちゃん、楽しそうね〜。
ゆきもうれしいのよ〜。みっちゃん!
いつもありがとう!
あ〜思い出すわ。すみちゃんお婆ちゃんとの最後の七夕様を。私ね、すみちゃんお婆ちゃんが、短冊に書いた願い事を何気なく見てしまったの。
そうしたら、すみちゃんお婆ちゃんたらね、『私、亡き後、年に一度、夢でもいいから、どうかゆきちゃんに合わせて下さい。』って、書いてあったのよ。
私、もう、たくさん泣いたのよ!ニャンコだってさ、鳴くじゃなくて、泣くこともあるんだから!プン!あ、怒るとこじゃないわね。アハハ。
そう、私ね、うれしくて、うれしくて…でもね、とっても切なくもあったのよ。
それにね、すみちゃんお婆ちゃんは私のためにね、『私が亡き後、ゆきちゃんが幸せに暮らせますように。』とも書いてあったのよ。
あー涙が止まらないよー。
だから私もね、猫神様に心からお願いしたのよ。
『あ〜どうか猫神様、夢でもいいから一年に一度は、すみちゃんお婆ちゃんに合わせて下さい!
ゆきはお利口にしますから。』って。
つい、ぼんやりと昔を懐かしんでたら、
みっちゃんがね、『ゆきちゃん!今日はゆっくり七夕様を楽しんでね!きっと良いことが起こりますよ!
ふふふ』
みっちゃん!何でもお見通しね。💦
その日の夜、ゆきはね、夢を見たのよ!
すみちゃんお婆ちゃんが鶴に乗って、ゆきに会いに来てくれたのよ!
それが、とーっても美しい光景だったの。
すみちゃんお婆ちゃんの回りにはね、星がキラキラしていて、たくさんの花筏の葉っぱと鷺草のお花たちのお伴が、すみちゃんお婆ちゃんをお守りするかの様に、辺りに散りばめられていて、それはそれは、見事な景色だったのよ。
『ゆきちゃーん!一年ぶりね!みっちゃんとの生活にも慣れたかしら?ゆきちゃんは賢い子だから、きっと大丈夫ね!お婆ちゃんも、お空からゆきちゃんを見守っているのよ〜。頑張っているわね。』
『え〜ん、え〜ん…( ; ; )すみちゃんお婆ちゃ〜ん…ゆきはもちろん、幸せ者よ!でもね、赤ちゃんの時からすみちゃんお婆ちゃんと、ずーっと一緒にいたのよ。だから、そう簡単にはゆきは、忘れることなんて、出来ないのよ、すみちゃんお婆ちゃ〜ん…( ; ; )だってね、楽しい時も悲しい時もぜーんぶ一緒だったんだもの。
それにね、ゆきは、すみちゃんお婆ちゃんに何も恩返しをしていないのよー( ; ; )
だから、今日はゆきがすみちゃんお婆ちゃんの笠地蔵さんになるわ。
だってね、小さい世界しか知らないゆきには、それしか思い浮かばないの。ごめんなさい!すみちゃんお婆ちゃ〜ん…(涙)
ゆきがまだミルクを飲んでいたころね、よくすみちゃんお婆ちゃんが、読んでくださった『笠地蔵さん』のお話しがゆきの心に残っているから。
笠地蔵さんはお米やお野菜をお返ししたけど、ゆきはなにも出来ないの。( ; _ ; )/~~
『ゆきちゃん!お婆ちゃんはね、今日ゆきちゃんと再会することが出来て、本当に幸せなのよ。だってね、私の家族はゆきちゃん、あなただけなのよ。
だから、毎日毎日、ゆきちゃんに会える事だけを思っていたのよ。
それにね、ゆきちゃんが猫神様に頼んで下さったでしょ!お婆ちゃんに会いたいて!
ありがとう!ゆきちゃん!本当は掟破りらしいんだけれど…ふふふふふ。
でもね、私はそれでもいいと思ったのよ。
ゆきちゃんとお婆ちゃんの心が軽くなるのなら。
それにね、いつの日か、ケセラセラ、ケセランパサランって思える日まで、神様はきっとお許しくださると思うのよ。
それにね、毎日、テレビを観るみたいにゆきちゃんの素晴らしいお姿を見守れるのよ。ゆきちゃん!春になったら、きっとチャトランさんと仲良しになれるわよ!
お婆ちゃん、楽しみにしているのよ〜。
早く、孫?ひ孫?を見たいわ。ふふふ。
いゃ〜ん、すみちゃんお婆ちゃんたら〜
夢の中でゆきをからかうなんて〜(//∇//)
でもね、いつでもゆきの側にいてくれていたのね!すみちゃんお婆ちゃん、ありがとう!そう思うとゆきもね、毎日、頑張れるわ。それにね、すみちゃんお婆ちゃん!
宇壷家と宇壷庭の皆さんってね、それはそれは、お優しい方々ばかりなのよ!
『あ〜良かったわ。ゆきちゃんは心がピュアだし、優しすぎるから、お婆ちゃんは、ゆきちゃんのガラス細工のような心が心配だったのよ。いろいろな事があってもね、ゆきちゃんはお婆ちゃんにとって、特別な存在だって事、忘れないでね!
あ、それからゆきちゃん、猫頭の命を賜ったんですってね!おめでとう!
でもね、ゆきちゃん!ゆきちゃんはゆきちゃんらしく、日々を大切に生きればいいのよ!ゆきちゃんならば大丈夫!
いつでも、いつまでも、ゆきちゃんを見守っていますよ!大好きよ、ゆきちゃん!』
眠い💤
あら〜みっちゃんの黄色と赤の短冊がゆきの所に飛んで来たわ。なになに、え、『ゆきちゃんが、前の飼い主さんと再会出来ますように!』え、『ゆきちゃんが宇壷家でも楽しく、幸せに過ごせますように!』
で、ですって!えーん、えーん…ありがとう
みっちゃん!大好きよ!
あ〜眠いよ💤
何だか今ね、とーっても幸せで、フワフワした気持ちよ!
ケセランパサラン〜フワフワね〜
すみちゃん!と言えば、わたしの仲良しの友達の愛猫ちゃんが
すみちゃんなんです!本名は「すみれ」で、
それを短くして「すみちゃん」って呼んでるの。
あ~ん、すみちゃんに会いたくなっちゃった。
遠くなっちゃって寂しいです~。
で、すみちゃんお婆ちゃんも、すみれちゃん?
今晩は〜
お引越し、お疲れ様でした!
稚拙でお恥ずかしい限りですが
すみちゃんお婆ちゃんはすみちゃんお婆ちゃんなんですよ〜すみれちゃんもいいわ〜
でもこちらの場合、ツミレちゃんぽいかなあ〜なんて(笑)
一応すみ子なんです〜
なかなか相関図つくれていませんが
番外編、読んでいただき、ありがとうございます😭
本当にうれしいです\(//∇//)\