「ええ、見て」 あやは手紙を渡すと、再び視線を上げて遠くを見ながら言った。 「私の働いていた東京の店の店長、上司であると同時にデザインの先生」
高志は駆けるようにして、畑に向かった。 駆けながら懐中電灯を持ってくるべきだったかと思った。...