藤原緋沙子さんに続いて柚月裕子さんの作品を手にした。名前を知ったのは、というか意識のどこかに収まったのは『慈雨』あたりからだったと思っている。ただ、警察小説とだけ作風をとらえていたので手...
南部鉄器の職人として父の工房で働く悟=38歳。父親の孝雄は「南部鉄器と言えば・・・」と冠が付くほどの職人で、その点では尊敬していたがあまりに一筋で人の温かさに欠けるようなところが