話しは 三年前
このメジロも 三年前
『とにかくですねぇ ここまで大きくなっていると
手術以外に・・・それもできるだけ 早いほうが・・・』
そうは言っても
三年前といえば 世の中 コロナ・コロナで どの病院も大変の時
掛かりつけ医も 紹介先には少し苦労したようですが
『やれこらさん なんとか
S病院が 3週間後 3月末に手術できると言ってくれました』
・・・・
検査・検査に 入院手続き
― あれこれ あれこれ あれこれ ―
あっという間の3週間が過ぎて
前日入院
担当医が説明してくれます
『明日の手術はですねぇ
胃の半分以上 そして 癒着の可能性のある 膵臓と大腸も・・・・』
「はぁ⤵ 膵臓も大腸も・・・ですか⤵」
『はい ですが 開けてみないと正確には・・・』
胃はともかく 『膵臓も大腸も』と聞いて ガックリ
不安を隠して
「はい とにもかくにも よろしくお願いします」
そして 翌日
『カシャカシャカシャ』 ストレッチャーに乗せられ 手術室
『針 刺しますよ』 背骨が 『ズキッ!!』で記憶は消失
・・・・・・・ 5時間後
『やれこらさーん! やれこらさーん!』
看護師さんの声が だんだん大きく 聞こえるようになって
『やれこらさーん!!終わりましたよ 聞こえますか!!』
「はい 聞こえていますが・・・」
そう返事して 思わず 口に出たのが・・・
「せっ 先生」
『はい 無事終了しましたよ なんでしょ?』
「すっ 膵臓と大腸は・・・?」
『はい 大腸は無事 膵臓との癒着が有りましたが
膵臓を傷つけないよう 慎重に
その分 時間はかかりましたが 腫瘍は全てそぎ落としましたよ』
「あっ ありがとうございます」
そして それから・・・・術後の回診
改めて 担当医に聞いてみたんです
「先生 私のGIST ずいぶん大きかったようで
当然 ステージⅣ ということになるんでしょうねぇ」
『いえいえ やれこらさん
GISTは癌と違って ステージは無いんです』
「えっ ステージは無いんですぅ?」
『はい ステージは無いんですが
高リスク 中リスク 低リスク 3段階ありまして
腫瘍の顔にもよりますが・・・
やれこらさんほどの大きさになりますと 当然 高リスクの分類で・・・」
「はぁ⤵」
『ですが 今はいい薬ができています
三年 頑張って 抗がん剤を飲んでください』
「抗がん剤? 癌ではないのにですか?」
『はい GISTによく効くんです』
ということで 入院3週間 無事退院
その後の「あれこれ」は また後日