花咲く日を待つイトスイセン
暑さ寒さでお馴染みの春を分かつ日。牡丹餅のパックとお花を買って、先祖代々のお墓の前で手を合わせた。
それこそ数えるほどしか出向かないお墓ではあるが、お盆前の墓石磨き・草取り・清掃だけは欠かしたことはない。そんな無精者の私でも、手を合わせて帰る道すがら、気持ちがす~っと軽くなるのを覚えるのが何とも心地いい。^^♪ そこにわたしはいません、ねむってなんかいません、千の風になって・・・♪などとは言わないおふくろとおやじ、よ~来たの~と言ってくれるに違いない。
30年前の今日、東京の地下を走る鉄道3路線の電車に、猛毒のサリンが撒かれ、多くの死者や数えきれない負傷者を出した「オウム真理教」による東京地下鉄サリン事件の当日である。本社勤務を命じられて、生まれて初めて親元・故郷を離れて一人暮らしをしていた東京での出来事。朝の通勤に東京メトロで渋谷に着き、そこから地上を走る山手線で有楽町へ。同じ通勤時間帯に犯行があった地下鉄に乗り合わせなかったラッキーは、見えない糸であの世の父と、現世の母がまもってくれたのかもしれない、などと30年たった今そんな縁を思い返している。
そして同年の阪神淡路大震災も忘れてはならない大惨事であるが、ハルマゲドンなどと勝手なことをののしって最終戦争後の理想郷を求めるという、人類を破滅させる宗教活動を展開したオウム真理教。こんな無謀な洗脳活動がまかり通る世の中を再現させてはならない。風化させてはならない一大危機である。みんなが賢くなって、無法に早く気づき危険を予知できる人間社会になることを願いたいものだ。