「世の中、ちょっとやぶにらみ」

本音とたてまえ使い分け、視点をかえてにらんでみれば、違った世界が見えてくる・・・かな?    yattaro-

「春を分かつ日」

2025年03月20日 | 思い出話

                 
                    花咲く日を待つイトスイセン

暑さ寒さでお馴染みの春を分かつ日。牡丹餅のパックとお花を買って、先祖代々のお墓の前で手を合わせた。
それこそ数えるほどしか出向かないお墓ではあるが、お盆前の墓石磨き・草取り・清掃だけは欠かしたことはない。そんな無精者の私でも、手を合わせて帰る道すがら、気持ちがす~っと軽くなるのを覚えるのが何とも心地いい。^^♪ そこにわたしはいません、ねむってなんかいません、千の風になって・・・♪などとは言わないおふくろとおやじ、よ~来たの~と言ってくれるに違いない。

30年前の今日、東京の地下を走る鉄道3路線の電車に、猛毒のサリンが撒かれ、多くの死者や数えきれない負傷者を出した「オウム真理教」による東京地下鉄サリン事件の当日である。本社勤務を命じられて、生まれて初めて親元・故郷を離れて一人暮らしをしていた東京での出来事。朝の通勤に東京メトロで渋谷に着き、そこから地上を走る山手線で有楽町へ。同じ通勤時間帯に犯行があった地下鉄に乗り合わせなかったラッキーは、見えない糸であの世の父と、現世の母がまもってくれたのかもしれない、などと30年たった今そんな縁を思い返している。

そして同年の阪神淡路大震災も忘れてはならない大惨事であるが、ハルマゲドンなどと勝手なことをののしって最終戦争後の理想郷を求めるという、人類を破滅させる宗教活動を展開したオウム真理教。こんな無謀な洗脳活動がまかり通る世の中を再現させてはならない。風化させてはならない一大危機である。みんなが賢くなって、無法に早く気づき危険を予知できる人間社会になることを願いたいものだ。

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「清楚に力強く」

2025年03月19日 | 季節の移ろい・出来事

                                             

逆戻りした寒さのなか、華やかにそして清楚に、艶やかさの中にキリリと張り詰めた空気感。
短大の学位記授与式にお邪魔した。幼児教育課程を修了した50人の卒業生。そのうち47人が女性。その大半が思い思いの振袖に袴姿も凛々しく、靴音を鳴らして壇上に立つ。

過去に何度か学位記授与式に侍ったが、今年ほど艶やかな振袖袴姿に目を奪われたのも珍しい。
そしていつも思うのは、こんな華やかな場で素敵な送辞・答辞を述べる学生に思わず拍手を送りたくなるが、厳粛な儀式だけにそれは許されない。これがアメリカ方式だったらどうなんだろう。涙を精いっぱい押し殺して、教職員に対してあるいは後輩へ保護者へ切々と訴える感謝の言葉、未来への決意を語る晴れ姿。間違いなく感動シーンである。
日本式ではシーンと静まり返るが、本場アメリカ会場だったら大いに湧き上がるんじゃないだろうか。
まあそこは国民性というか、厳粛を優先する日本には日本ならではの良さがあるということか。

かれこれ4週間前から咲き始めた我が家の寒アヤメ。寒さの中で清楚にして凛々しく咲き続ける姿が、今日の学位記証書を受け取る袴姿に重なった。
明日はお彼岸の中日。暑さも寒さもこの日を境に好転する。そんな期待を込めてカイロを貼ってお墓参りしよう。

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「球春到来」

2025年03月18日 | スポーツ・観戦

     
  

日本全国高校球児のあこがれ「春の選抜高校野球」が甲子園球場で始まった。
夜の東京ドームでは、6年ぶりという日本でのメジャーリーグ開幕戦。大谷翔平に代表されるドジャース対鈴木誠也・今永投手を擁するカブスの公式戦が行われている。
高校野球ファンにとってもプロ野球ファンにとっても、たまらない季節到来。人呼んで『球春到来』。

メジャーリーグでは特にひいきにしているチームはないが、全体的に日本人選手の活躍を心から応援している。そんな中でもやはり大谷選手、鈴木誠也選手らにはどうしなくても目がいってしまう。
そして今、開幕に備えてオープン戦を戦っている広島カープが気になっているのは言うまでもない。一進一退イマイチ強さを発揮できていない現状に、ちょっと首を傾げたりしている。

甲子園の選抜大会も、一度見始めたら限りなく見てしまう魅力がある。そこには負けて涙、勝っても涙の青春がぎっしり詰まっていて、プロ野球とは違う野球の面白さがある。
そしてこの春から、我が家一族の中で誰も経験したことのない高校球児が誕生する。彼自身もそうだが、ジジの方がもっと熱くなって夢を追いかけることになる。
3歳から、片足上げてビニール製のカープバットを振りまわしていた、すぐ近くに住むあの孫君である。

決して強いとは言えない高校からのスカウトに応じて「オレが3年になる頃には市内のどの高校にも負けないチームを作る」と。その意気やよし。
中学校のチームメイトの一人は、県下でも強豪と言われるチームにスカウトされた。仲良しの二人がやがて県大会で顔を合わせることにでもなれば・・・たらればの話はよそう。夢のまた夢としてとっておくのがいい。

何がどうなるか分からない彼らの世界。元気を保ってできるだけ長く応援をするのがジジのノルマである。

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「春分ける日を前にして」

2025年03月17日 | 季節の移ろい・出来事

                  

三寒四温とは、冬から春に移りゆく日々の中で、三日寒い日が続いたら四日温かい日がやって来る、そんな状況を言うと思っていた。実はこの三寒四温とは冬の言葉なのだそうな。 本当の意味は「いくら冬と言っても三日間寒かったら四日間は温かい日がある」というのが本当だと。目からうろこは私だけかな?

でもやはり春分ける日を前にした寒さ・温かさのサイクルは三寒四温。やはり春の言葉だよね~、と逆らってみたくはなるが、元々冬の寒さの変化を言い表したものというから、逆らわないでおこう。
そして春分ける日、つまり春分という言葉の意味がまたむつかしい。地球は1年の周期で太陽の周りを公転しており、この太陽の年周運動を天球上で表したもの、太陽の通り道が黄道という。黄道と天の赤道は天球上の2箇所で交わっており、春分点は太陽が天の赤道を南から北へ横切る点で、ここを通過するのが春分である。と説明されているが、天文学に疎い私などチンプンカンプン。読めば読むほど分かりにくくなり、子どものころにあれこれ想像したことが全部壊されそうなので、これ以上深入りは止そう。

まあそんなことより、暑さ寒さも彼岸までと言われる春のお彼岸を前にした、時ならぬこの寒さにご用心。
花粉に黄砂まで混じって空気は薄汚れている。風邪ひきさんにとってこんな空気は大敵、鼻炎や副鼻腔炎を増長させる。風邪は万病の元と言われる一つでもある。先ずは風邪をひかないこと。
これは誰に言うわけでもない。強いて言うなら、自分自身への戒めである。厳しい鼻炎にひっきりなしのくしゃみ。体力消耗を強いられる。

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「断て 特殊詐欺」

2025年03月16日 | ニュース・世相

 『銃殺恐れ詐欺に協力』

「ミャンマーから帰還の中国人」 こんな見出しが躍る新聞紙面。
いま盛んに報道されるミャンマー犯罪組織拠点から発せられる、特殊詐欺の複雑巧妙な手口。
騙されてキャッシュカードを渡したり、大枚の現金を見も知らぬ他人に渡しておいて、家族や警察に相談して詐欺にやられた事実を知り呆然とする。こんな構図を聞き飽きるほど耳にし、イヤになるほど目にしてきた。それでもこの犯罪は手を変え品を変えて、益々劇場化、巧妙化して私たちに迫って来る。

犯罪拠点には1400人ほどの男女が監禁されていて、朝から晩まで電話をかけまくる「かけ子」として働かされる。仮想通貨を売りつける詐欺の実績が上がらない仲間は、夜に入って𠮟責の殴る蹴るの暴行を受ける。いたたまれなくなって逃亡を企てたら銃殺される。こんな無法が今の世の中にまかり通っている。だから詐欺犯罪は簡単には減らない。どうすればいいの?

徹底して私たちが被害者にならないことに努力する。これしかない。騙されては彼らのもとにキャッシュが転がり込めば益々増長するばかり。「断て特殊詐欺」の決め手は、電話の話のキャッシュカードだの、儲け話や名義貸し賠償だの、現金を動かす話には乗らない、聞かない、付け込ませない。いち早く周りの誰かに相談する。

それでも巧妙な手口に乗りそうになる。「つい近くで外壁塗装工事をしている者ですが、お宅の屋根のこの部分が気になりましてね」とスマホで撮った写真を見せて「明日の昼私が屋根に上がって点検しましょう、点検料は5000円でいいですよ」と。「へー築30年、そろそろガタが来るのかー、5000円の点検料なら」などと同調するととんでもない話。あそこが痛んでいる、ここが腐りかけていると法外な点検料・作業料を吹っ掛けられる。「我が家の点検は〇〇工務店に全て任せてあるから結構」ときっちり断ること。とにかく点検などさせないこと。断り切れる私たちの勇気と、すぐ誰かに相談する臆病さが、詐欺グループの収入源を断つことになる、んじゃないかな~。どうじゃろう! 点検料5000円に引っ掛かりそうになったのは私でした。

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「気持ちほんわか」

2025年03月15日 | 地域活動

                

外は冬の雨まだ止まずこの胸をを濡らすよに……。冬の雨ではないが、温度が上がらない初春の冷たい小雨が降り続いた一日。
30年前には、東京霞が関駅を舞台に大量殺戮が計画された「オウム真理教、地下鉄サリン事件」発生。単身赴任の出勤に東京メトロに揺られて、渋谷駅に着いて肝を冷やした体験を思い出す。 

そんな今日3月15日は、冷え込む世間をよそに、ほっこり心温まる仲間内の小さなお別れ会であった。
定年退職後小休止して、再び元の会社から声が掛かって5年頑張った。後輩に道を譲るために退職した67歳から始まったのが「広報部担当」というボランティアの地域活動であった。

A-4版4ページ構成で、1年間に3回発行の地区社会福祉協議会の広報紙である。私たちの地区社協は自主財源を持たない、営利活動はご法度の、純粋な社会福祉活動であり、運営費用は地域住民の芳志、いわゆる寄付金を基本にしていた。従って、広報紙の内容も私たちの活動が目に見える形で住民の皆さんに届けるよう努力したと自負している。
1年に3回発行なら大したことない数字ではあるが、活動現場には常に取材と写真撮影が欠かせない。つまり新聞記者と同じで『常在現場』が必須、「ちょっと待って」が利かない。

そんな調子で男女合わせて7人がチームを組んできた。そのうちの一人、長年頑張った部長さんがこのほど引退することになった。そりゃ無理をすればまだ少しできるかもしれない。それではいつまでたっても後輩が育たない。「ここらが潮時」と決め、他の6人と相談し納得の上で身を引くことにした。
黄色いバラをあしらった素敵な花束を送られて、気持ちほっこり笑顔のお別れ会をしたという次第。
カミさん手製の郷土料理「いわく寿司」と「豚汁」を味わってもらったのもよかった。

正式には5月の総会までの任期ではあるが、これからは申し送りという大切な作業がある。立つ鳥後を濁さないよう勤め終えたい。ご苦労さん、新部長さん。お疲れさん、旧部長さん(笑・笑)

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「アンタもか」

2025年03月14日 | ニュース・世相

           

来年度の予算案が年度内に決まるのか決まらないのか。春闘の平均的賃上げ結果がどのように落ち着くのか。
そんなお金の話が世情のニュースを牛耳っているときに、またぞろ権力者が若手議員に商品券を提供するという性懲りもない、お金にまつわる疑惑が勃発。現職の総理大臣の椅子を揺るがしかねない、忌まわしいお話。

世の大中企業が政策の行方を考慮して大幅な賃上げに傾いたという、庶民にうれしいお金の話なら我慢が出来ようというものだが。
理由が何であれ、新人議員に手土産替わりに10万円の商品券配布は豪儀だねー。何の思惑もないのに10万を手渡せる金銭感覚のマヒが、庶民感覚とかけ離れていること。それでなくとも政権交代さえすれば全て世の中がうまくいくという錯覚を持つ政治家集団の攻撃の的となったこと。ややこしいねー。

こんな時思うのは、予算委員会をこじらせ、新年度の予算案成立が遅れれば、災害復興の進捗にも影響が出かねない。ということは誰が困るのか。政治家は自分の主張するところを突っ張っていれば名前は売れるかもしれないが、生活に困るのは国民なのである。国民の生活を最優先しない先生方は本当の先生方なの?素朴に思う。

一方で今年の春闘の回答をみていると、昭和40年代半ばを思い出す。池田隼人・所得倍増論。田中角栄・日本列島改造論。その後のバブル期を謳歌した青春時代の話はまた改めることにしよう。
汚れているのかいないのかは別として、手土産替わりの商品券と同じ土俵で語るには少しもったいない気がするんだね~。

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「14年の歳月」

2025年03月11日 | ニュース・世相

     
            隣の空き地に、大小10本の梅の木が一斉に満開。
   

あれから14年。未曽有の大惨事となった東日本大震災。死者行方不明者合わせて22200人超。それ以外の負傷者や避難生活を余儀なくされている人たちの苦難や如何ばかりか。常人では想像も及ばない被害の大きさである。発生が午後2時46分という、昼間の地震発生にもかかわらず、逃げることのできない速さで襲い来る大津波。復興もいまだ完全でないことに苛立ちも覚えるが、自然というとてつもない破壊力の前には、人間の営みがなかなか追いつかないのかもしれないが、一日でも早い復旧復興が待たれる。ただただ犠牲者のご冥福をお祈りするしかない、発生から14年を経た今日の思いである。

そして、日本列島を襲うと予測される「南海トラフ地震・津波」も不気味さを帯びてきている。地震の規模も津波の高さも、予測できないところに不安は募る。たとえ瀬戸内海とはいえ海岸線に面した地域に住むものにとっての心配は尽きない、というのが現状であるにも関わらず、私自身を始めとしてどこまでの危機感を共有しているか、疑問である。どうしても「今までそんな津波実績もないし」などと甘い方へ流れてしまう。

自治会においてもごく簡単なハザードマップがあったり、災害発生時の対策フローチャートとか、緊急連絡網などと、色んなお題目は並べられているが、実際にどれほどの効き目があるのか、だれがどのような指令を出すのか、いずれも素人集団である。とはいえ、自分の命を守ること、大切な人の命を守ることにどれほど真剣であるかが、いざ一大事の発生時に真価を発揮する。やはり頼りとするのは自分自身であり自己責任であると腹をくくっておくのがいいのかも。

あれから14年が過ぎた3月11日ではあるが、数年前から育ててきた隣のの空き地の梅の木も、今や大小合わせて10本が根付いている。しかも4種類の木が混ざり合ってしっかり花をつけている。
人々の悲しみとは別のところで、季節を感じ、時の流れに沿って花は咲く。それに伴って梅にはメジロ・ヒヨなど小鳥は蜜を吸いに来る。世の営みとはこれが本来の姿なのか。とすれば、どんな苦しさの中にも、ちょっと目線を上げて季節に咲く花を愛でる気持ちは忘れないようにしようということか。春はすぐそこに。

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「趣味の世界は・・・」

2025年03月08日 | 趣味・・エッセイ

  

同好仲間の1年1度のお楽しみ「はがき随筆」山口県大会。
毎日新聞読書投稿欄「はがき随筆」に、昨年1年間に投稿された約1900~2000編のうち、先ずは支局長が選んで掲載されのが500~600編。その中から15編が厳選され、そのうちの1編が大賞に輝く。文部科学大臣賞として大きく重量感のある優勝カップが贈られる。リボンに名前が刻まれカップに結ばれる。
次の2編に準大賞が、以下選者賞や支局長賞などが贈られる。
幸運にも15編のうちのその他大勢の1人として招かれた。湯田温泉でお馴染みの山口市まで行ってきた。

昨年度の大賞は下関在住89歳の男性作品であった。何回か記してきたがこのはがき随筆はタイトル8字以内。本文は「252字」以内。たとえ1字でもオーバーしたら選外とされる。状況描写、いわゆる写生を抑え、思い入れや感情を表現する言葉を選びながら、一編の短い随筆として仕上げていく。理屈では解っていてもいざ書くとなると、いつまでたっても何編書いても思う通りのものには届いていない。

2000字3000字のエッセイはそれなりに難しさもあるし、資料調達も半端ではないようだ。その代わり読み応えのある作品には賞賛が贈られる。252字の短文エッセイの価値はなかなかメジャーには届かない。単なる遊びの世界の延長線上に捉えられる。ある意味仕方ないと譲ってはいるが、やはり県大賞受賞作品にはそれなりの重みがあると思うのは、同じ穴のムジナの仲間ゆえかもね。
県大賞作品は、九州一円の優秀作品と並べられて、はがき随筆大賞にノミネートされる。

一笑に付す程度のエッセイ趣味の世界かもしれないが、何かに打ち込んでアンチエイジングや脳内健康を保つ努力をすることには、やはり賞賛に値するものがある、と仲間うちのひいき目で思うこともある。
今宵は思いっきり 独り言・ひとり言を並べてみた。仲間とかわす掛け値ない笑顔には妙な魅力がある。

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「孫君、中学校卒業式」

2025年03月07日 | 家族・孫話

  
  緊張の面持ちで卒業式場に入る孫君           授与された卒業証書を頂く孫君

すぐ近くに住んでいる娘一家の三兄弟の三男君が、今日中学校を卒業した。三兄弟まさに三人三様、それぞれの特徴を存分に発揮しながら、目の前で確かな成長を遂げてくれた。
いま、中学校を卒業した三男君は、自分が卒業した小学校校区の中学校には野球部がないことから、野球部のある今の中学校へ越境入学をしてでも野球をやりたいと頑張ってきた。ジジとしてもできる限りの応援をしたい。それはこの春からの3年間も同じ。ひょっとしたらまだその先も、と言いたいところだがそのころには墓石の下から声なき声を送っているのだろうか。

そんな夢のような話は置いといて、今日の卒業生は73人。その一人ひとりの名前が呼ばれたとき、1組3番目の孫君の「ハイッ」の声が並外れて大きくて、野球部で鍛えられた声を出すことの大切さを実践していたようだった。オー、間違いなく彼の声だ。お勉強の方は、さすがジジの孫。いい点を取らないことを旨として元気が取り柄でやってきた。教務主任で野球部の顧問であった先生からは、卒業式の終わりに「ぜひ野球を続けさせてください」という声掛けを頂いた。

  
      卒業記念の全員合唱           合唱する生徒を優しく見つめる野球部顧問

よき友・よき教師に恵まれた孫君の中学校生活、これからの生活の基礎になること間違いなし。
式場を出ていくときも緊張の面持ちは変わらなかったが、式場を出たとたんに肩をたたき合い、身体をよじらせて笑い合っている姿をみると、短くはあったがとてもいい時間を一緒に過ごせてもらった。
地域にある中学校、何かと持ちつ持たれつの関係はこれからも続く。73人の卒業生に改めて祝福を送り自分の道を開拓していってほしいと願う、地元の年寄りの一人である。

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