2005年、平成17年4月に設立された我が住む地区の社会福祉協議会。
法人格を持たない、営利を求めない、高齢者に優しい町づくり、など数々の理想を掲げて、反対勢力を説き伏せてスタートしたのをはっきりと思い出す。
「自治会連合会があるのだから、福祉協議会など必要ない。必要なら自治会活動の範囲を広げればいい」などの頑固な反対派と賛成派が対峙する地区社協設立委員会。その議長を仰せつかったのは若干?62歳の春だった。自治会長や地元有志を一堂に集めた会合は「今夜はどうしても設立に向かう方向で」という密約とまでは行かないが、地元有志の懇願を背負わされた議長職であった。なんでそんな大役をあの若さで仰せつかったのか。それほど人材に貧した地区だったのだろう。その翌年何とか船出をして20年の歳月が流れた。
地域住民に支えられ、この20年間の活動の原動力となる資金を提供していただいた、おじいちゃん・おばあちゃん・おじさん・おばさんに、感謝と報告の義務を背負った写真集づくり。これまで撮りためた数百枚の写真からえりすぐった写真集として20枚のパネルを作り上げた。そんな写真集をお披露目し、感謝の気持ちを捧げる記念イベントを今日催した。一つの大きな節目を迎えたが、さてどれほどのお役に立てたのだろうか。
今や最年長のいたわりを受ける年齢になった。
今回の写真集も、広報担当16年、3台のカメラを駆使してこの手で現場に赴いて取り重ねたものがほとんどであるが、それもこれも元気で、好奇心旺盛にあちこち走り回れたお陰である。
その粘り強さと小まめさを兼ね備えたフットワークに自信が持てなくなった。今回の20年という節目が、何かを考えるにはいい潮時かもしれない。楽しい地域活動であったから続いたということなのだろう。