「AIを人間にとって肯定的なものとする条件とは何か」では、IT起業家のドミニク・チェンさんとPOSSE代表・今野の対談を掲載しています。AI研究の基本的な議論から「人間に必要とされる能力」まで論点はさまざまですが、まず注目したいのは、「労務管理へのAIの応用」という興味深い議論です。ここでは、「人間の補助具」としての機能を軸とする「IA(インテリジェンスアンプリファイア)」という技術が鍵を握ります。
チェン:雇用における管理職の限界を乗り越える補助具としてのIAがうまく機能する条件を考えるのは、IAの設計思想を鍛えるためのひとつの思考実験として有意義だと思います。
今野:いま労務管理の補助具としてのIAの話を出していただきましたが、大変重要な論点が含まれていると思います。というのも、AIによる労務管理は、いままで議論したような、「AIは人間の補助具(IA)なのか、それとも人間の意識を超えた自律的な機械なのか」という問題を具体的に考察できる例だからです。
さらに議論は進み、AI化していく社会において人間が必要とされる能力について論じられています。
チェン:これから一層情報化していく社会のなかで、目の前のリアリティに対してオルタナティブを提出できるという感覚をつくり、それを鍛えるということが、よりよい生き方をするための重要な能力ではないかと思います。これはどのような仕事をする際にも当てはまることだと思います。
今野:技術と人間の労働の関係性という観点で見たとき、AIが代替できない人間固有のものとは何かを追求するアプローチが重要だということですね。
この後も、技術教育や職業訓練の議論が展開され、非常に充実した特集記事となっています。
詳しくは、『POSSE』vol.33 「AIを人間にとって肯定的なものとする条件とは何か」をご覧ください。
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