身近な人が職場のトラブルで悩んでいたら。

■知人からの相談が増えています！

現在、NPO法人POSSE（ポッセ）では、電話やE-mailを中心に労働問題に関する相談活動を行っています。
中でも、この数カ月間では、知人を介して相談にいらっしゃるケースが増えてきています。

身近な方の中に、以下に当てはまる方はいらっしゃいませんか？

「夜更けまで帰ってこない」
「休みを取っている様子がない」
「顔色が悪い」
「仕事でケガをしたようだ」
「仕事の悩みを相談された」


その方は、『長時間労働』や『うつ』といった職場環境での問題を抱えているかもしれません。



■本人も気がつかない「働きすぎ」

労働問題の中には、本人による相談が難しい場合も多くあります。

例えば、先日判決が出た『「大庄」店員過労死事件』では、
残業の時間が平均して1カ月112時間と、亡くなられた男性には、
仕事以外の時間が全くない状態でした。
（「大庄」事件のブログ記事はこちら→http://blog.goo.ne.jp/posse_blog/e/5df593a3c50ed3e82745faa2a49de868）

厚労省の通達では、月80時間の残業が『過労死ライン』とされています。
実際には、月45時間以上で健康障害を起こす危険性が十分にあり、
そのまま生死に結びつくにも関わらず、ご自身が身動きを取れないことが、
長時間労働問題の恐ろしい側面でもあります。



■つい我慢してしまうパワハラ

また、当人は問題だと認識していないということも珍しくありません。

パワハラのような、表面化しにくく、基準が曖昧な問題では、
労働者自身はそのような環境を受容してしまっていることが多くあります。
ひどい場合には、既にうつ病や心身症を患っていながらも、
自身は職場内の暴言を仕事上、仕方のないものと捉えており、
職場外の方が眺めることで、その職場の異常さに気付くというケースもよく見受けます。



■取り返しがつかなくなる前に

問題のある環境をそのままにしておくと、
解雇や退職に追い込まれたり、うつ病のようにメンタルヘルスを損なったり、
さらには過労死に至る、という事態も決して希有なことではありません。

けれども、問題を把握し、適切な対処法をとることで、
取り返しのつかない事態から、その人のキャリアやその人自身を守ることができます。
例えばNPO法人POSSE（ポッセ）では、「辞めさせられずに休むには？」というような具体的な方法を提案しています。

最終的にアクションを起こすのはご本人ですが、
そのきっかけは問題の渦中にいる労働者自身にはつくりにくく、
周りの方の後押しが非常に重要となってきています。

もし、身近な方の様子や働き方に違和感や疑問を持ったら、一度NPO法人POSSE（ポッセ）までご相談ください。
労働相談スタッフが身近な方を助けるアドバイスをいたします。

NPO法人POSSE（ポッセ）では、家族や友人・知人といったご本人以外の方からの相談も受け付けています。


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ＮＰＯ法人ＰＯＳＳＥ（ポッセ）は、社会人や学生のボランティアが集まり、年間４００件以上の労働相談を受け、解決のアドバイスをしているＮＰＯ法人です。また、そうした相談 から見えてきた問題について、例年５００人・３０００人規模の調査を実施しています。こうした活動を通じて、若者自身が社会のあり方にコミットすることを 目指します。

なお、ＮＰＯ法人ＰＯＳＳＥ（ポッセ）では、調査活動や労働相談、セミナーの企画・運営など、キャンペーンを共に推進していくボランティアスタッフを募集しています。自分の興 味に合わせて能力を発揮できます。また、東日本大震災における被災地支援・復興支援ボランティアも募集致します。今回の震災復興に関心を持ち、取り組んで くださる方のご応募をお待ちしています。少しでも興味のある方は、下記の連絡先までご一報下さい。
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