先日、「たかの友梨ビューティクリニック」に関して、以下のようなニュースが流れました。
「たかの友梨:通報者に精神的圧迫 女性社員が保護申告」(毎日新聞 20140828)
http://mainichi.jp/select/news/20140829k0000m040095000c.html
エステサロン大手「たかの友梨ビューティクリニック」を経営している「不二ビューティ」(本社・東京都渋谷区)が給料から違法な天引きをしているなどと労働基準監督署に内部通報したところ、長時間の詰問など精神的な圧迫を受けたとして、仙台市内の店に勤務していた宮城県の女性社員が28日、厚生労働省に公益通報者保護の申告をした。加入する「エステ・ユニオン」も宮城県労働委員会に不当労働行為の救済を申し立てた。
申告書などによると、女性は5月に同社に労組の結成を通知、給与からの制服代の天引きや未払い残業代の支払いなどを求めて団交を重ねたが解決せず、労基署に違法な状況を申告した。仙台労基署は8月5日に違法な給与の減額分の支払いなどを命ずる是正勧告を行った。
労組がこの経緯を公表しようとすると、店を訪れた高野友梨社長が全従業員を集めて食事会を開き、女性を名指しして「(労基法通りにやれば)潰れるよ、うち。潰してもいいの」などと述べたという。
女性は職場に行けない状況が続いているといい「幹部に囲まれ名指しで非難され、恐怖以外のなにものでもなかった。公益通報者にこうした攻撃は許されない」と話している。
同社は「詳細は承知していないが、当社としては不当労働行為とされるような行為はしていないと認識している」としている。
公益通報者保護法は、事業者の法令違反を通報した人に対する解雇や降格などの不利益な取り扱いを禁止している。
【東海林智】
この記事にある「エステ・ユニオン(ブラック企業対策ユニオンエステ支部」、はエステ業界で働く人が集まって、エステ業界の働き方の改善に取り組む労働組合です(詳しい紹介は「エステ・ユニオン」のHPを参照http://esthe-union.com/index.html)。
ユニオンが求めていることは、「ずっと働き続けたい!と多くのスタッフが思える職場環境を作りたい!」ということであり、具体的には長時間労働の抑制や産休・育休の取得妨害の改善を求めています(http://esthe-union.sblo.jp/article/102923152.html)。
これらは女性が働き続けていくうえでは重要な要素であり、またそれらの要求は一企業だけにとどまらず、業界全体に向けられていることも注目すべき点だと思います。
エステ・ユニオンは相談を恒常的に受け付けていますが、今回は上記の記事のような行動に合わせ、エステ業界のための労働相談ホットライン(http://esthe-union.sblo.jp/article/102877797.html)を実施しています。
今回話題になっている「たかの友梨」からの相談だけでなく、業界全体から相談を受け付けているとのことです。
次のホットラインは9月1日であり、時間帯は20時~24時までです。
エステ業界で働き方がおかしいと思う方は、是非お気軽に相談してもらえればと思います。
私たちPOSSEも、今後連携して、業界全体の改善に取り組んでいきたいと思います。
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