10/16(金)に参議院会館にて、外国人の受入れと多文化共生社会のあり方を考える議員連盟・事務局長を務める石橋通宏参議院議員(立憲民主党)に対して、外国人労働者弁護団と共にパスポート取り上げの法規制に関する申し入れを行いました。
当日は、パスポートや卒業証明書を会社に取り上げられた当事者二人と、外国人労働者の問題に多く関わっている指宿弁護士と高井弁護士、学生を中心としたPOSSE外国人サポートセンターのメンバー7人が集まりました。そして、学生中心に作成したレポートをもとに企業による外国人労働者のパスポートや卒業証明証等の取り上げが横行している実態と、これらが強制労働の問題であることを石橋議員に提起し、一刻も速い法規制の設置を呼びかけました。
パスポート等を取り上げる行為は、強制労働であるというのが国際的な認識です。弁護士の指宿さんによると、アメリカの弁護士やヨーロッパの記者に日本のパスポート取上げの実態を話すと「なぜ、強制労働法で取り締まらないのか」と驚かれたといいます。「日本は、国際的に立ち遅れている。」とも指宿さんは訴えていました。
パスポート等を取り上げて強制的に働かせる行為は、それだけ大きな問題です。本来ならば、「今すぐにでも取り組まねば!」となるような問題だと思います。石橋議員も「パスポート規制は長年の課題」と問題意識を共有し、世論が盛り上がり周囲からの圧力があれば、議員も政府も動くかすことができるということがわかりました。
私たち若者は外国人の存在を身近に感じながら育ってきた世代です。外国にルーツを持つ若者も多くいます。だからこそ、外国人が直面する問題に興味関心を持つ若者は多く、同じ社会で同じように生きている彼らの抱える問題にショックを受け、そんな社会に疑問を持ち始めています。若者が共有するこの疑問を、具体的な変化を求める力に変えていくことができると私達は考えています。私たち若者が動くことで政治家や行政を動かすことができます。実際、石橋議員は若者の声にとても興味関心を示していました。ここに、自分たちが活動する意義があると再認識しました。
今回の申し入れは、私たちにとってはじめの一歩に過ぎず、取り組んでいる問題はそう簡単には解決しないという現実を目の当たりにし、自分たちが行動を起こさないと何も起こらないんだということを改めて身をもって感じさせられました。自分たちの身を奮い立たせ、決意を新たに活動を続けていきたいと思います。これからは、署名活動やオンラインイベントなども行いますので皆さんのご参加・ご協力お待ちしております!また、一緒に活動する仲間も募集しています。興味のある方は、ぜひご連絡ください!
ボランティア募集HP:https://possevolunteer.tumblr.com/
(NPO法人POSSE学生ボランティア 田所真理子ジェイ)
パスポートの企業保管を法律で禁止することを求めるために、change.orgでオンライン署名を集めています。
ぜひご協力下さい!
パスポートを奪う企業から外国人労働者を守ろう!―外国人の身分証の取り上げを禁止するための法規制を求めます―
また、申し入れ様子は、インターネットサイトBLOGOSでも取り上げられました。
パスポート取り上げ禁止の法整備を 外国人当事者らが立民議員に訴え