テーマ:「生きる権利」を否定する社会と闘うー日本の入管・難民・仮放免問題ー
日本は難民受け入れ国の一つだが、年間の受け入れ数は欧米各国と比較しても極めて少ない。2019年の難民申請数10,375件のうち、申請が認められたのはたったの44件だけだった。一方、難民申請が却下されたりオーバーステイ状態の外国人は、入国管理局の刑務所のような施設に収容されるか、「仮放免」という扱いで日本に滞在することが「認められる」。しかし彼・彼女らは就労することはできず、社会保障を受けることもできない。つまり、国家から生存権を否定されているのである。
また、入管に毎月出頭することが義務付けられ、許可がなければ都道府県をまたぐ移動もできない。入管に収容されれば、いつ出られるかもわからず、職員からの暴力にさらされる。日本では、このように人権が奪われている状態で3000人もの人びとが放置されている。
本講座では、日本の外国人問題の最前線で闘う指宿昭一弁護士を講師に迎え、仮放免者や入管の実態を学び、わたしたちに何ができるかを考える。
■講師:指宿昭一(いぶすき しょういち)
弁護士。日本労働弁護団常任幹事・東京支部事務局元事務局長。 外国人技能実習生問題弁護士連絡会共同代表、外国人労働者弁護団代表。 労働事件・外国人事件に専門化した弁護士業務を行う。外国人研修生の労働者性を初めて認めた三和サービス事件地裁・高裁判決、精神疾患に罹患した労働者の解雇を無効とした日本ヒューレット・パッカード事件最高裁判決などで勝訴。近年は、外国人労働問題にとどまらず入管や難民の問題についても活動している。単著に『使い捨て外国人―人権なき移民国家、日本 』(朝陽会、2020年)。
参考:労働者や外国人の「使い捨て」は許さない…小説家志望の「文学青年」だった指宿昭一弁護士の原点
■日時 :10月20日18時30分~20時30分
■プログラム :講演 &ワークショップ
■対象 :高校生、大学生、大学院生などの若者
■お申し込み
参加費:無料
Googleフォームより必要事項を記入のうえ、お申し込みください。
https://forms.gle/Mb3TrbgxDwobsFws6
【登録手順】
本オンライン講座ではZOOMとLINEを使用します。参加希望の方は、まず上記リンクからGoogleフォームにアクセスし、申込みをお願いします。ご入力いただいたメールアドレス宛に本講座への詳しい参加方法をお伝えします。
〇「POSSEオンラインアカデミー」とは?
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■POSSEオンラインアカデミー第1弾「コロナ危機と貧困」のアーカイブ映像
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