さて、今このブログを読んでいるほとんどの人は、POSSEがどんなNPOなのかをご存じのはず。 (「良くわからん」という方は、是非HPを見て下さい http://npoposse.jp/)。
そうです、POSSEは若者の「働くこと」に取り組むNPOです。そんなPOSSEが、なんと今年から農業に取り組むのです。
でも、POSSEが目指すのは、単純に「フリーターが農業に就職できるようにすること」ではないんです。農業に従事する人がどんどん減っている現在の日本。そんなご時世だからこそ、「フリーター」と「農業」という二つの単語は、「就農」という接着剤で安易にくっつけられてしまいがちだけど。
でも、私が考えるに「フリーター」と「農業」をつなぐ接着剤は、もっとバラエティに富んでいるはず、働く若者が農業をしていくことにはもっと大きな可能性があるはずです。そんな農業の持つ可能性を実現させていくことが、POSSEが農業に取り組む目的だし、それを幅広く伝えていくことがこの連載の目的なのです。
農業の持つ可能性。それは一回では伝えきれません。なので、連載ごとに書いていきたいと思います。記念すべき一回目の連載で示す可能性、それは「D・I・Y」です。「D・I・Y」とは、「Do it yourself」の略。これまで業者に任せていたり、既製品を買ってきて済ましていたことを自分たちでやってしまおうということです。
はっきり言って、フリーターは金がない。実際ボクなんか毎日の生活が綱渡りだ。メタボだとか食の安全性が侵されているだとか、最近は食に関して色々と声高に叫ばれているけど、フリーターにとっては健康的で安全な食生活なんて高すぎて手が出せない。それに、フリーターだけでなく、働く若者が健康的な食生活をできないでいるのには、忙しすぎるという原因だってある。フリーターだって朝から晩まで働く。正社員はサービス残業をさせられまくっている。もちろんこの状態をほったらかしにする訳にはいかないけど、これが現状であるのは確か。帰ってから自炊する気力がないというのも、無理のない話だ。自炊できないとなると、どうしても出来合いのものを買ってきたり、外食ということになる。栄養も偏るし、むしろ高くついてしまう。
だったら、働く若者にも出来る自給自足の方法を考えてみればいいんじゃないの? 確かに忙しくて金もないけど、それでもそれなりに野菜を育てることはできるんじゃないの? 実際ホームセンターに行けば、野菜のタネや苗はかなり安く売っているし、最近はベランダでのガーデニングや市民農園での栽培など都市農業が流行っている。だから若者にだって、それなりに安上がりでそれなりに安全な野菜を作ることができるはず。
これが、農業の持つ可能性の一つ目です。もちろん、働く若者がガーデニングをやるのには色々と大変なこともあるだろうけど、実践を通じて解決していきたいと思います。どんなことにしても、まずはやってみないとわからない。それに、ほんとに自給自足の野菜栽培を目指すなら、種や苗はもちろん、土やシャベルなどの道具も自分たちで作っていけたら面白い。これもやりながら模索していきたいと思ってます。どうかあたたかい眼で野菜共々見守ってやって下さい。
(アクセル)
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笠井一朗
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