「POSSE CLUB PARTY」終了!!!!

　
ＰＯＳＳＥ初のクラブイベント、「ＰＯＳＳＥ　ＣＬＵＢ　ＰＡＲＴＹ!!」。大盛況の中、下北沢のＢＡＳＥＭＥＮＴ　ＢＡＲで開催されました。今回は23時からという時間帯にもかかわらず、クラブにはあふれんばかりの人が訪れました。その数なんと80名!!クラブは一晩中人と音楽と熱気に満ち溢れていました。

　23時にＯＰＥＮした会場は一気に人で埋まり、スタートからDJ MATTさんによる大音量の音楽とともに集まった人が次々に体を動かし始めていきます。20分もたてば会場は踊る人でいっぱいでした。

　ひと盛り上がりしたところで24時からは東京藝術大学の毛利嘉孝さんとＰＯＳＳＥのスタッフによるトークセッションが始まりました。『文化＝政治』『ポピュラー音楽と資本主義』(本ブログの書評はこちらhttp://blog.goo.ne.jp/posse_blog/e/cae010f8ff1a18069d0caee40fd15030)などで知られる毛利さんには、オモシロイ映像とともに世界の文化＝政治運動とその意義について紹介していただきました。
　
　まず毛利さんは80年代のザ・タイマーズというバンドの動画を紹介。この動画というのが、タイマーズがフジテレビの生放送の音楽番組で突然、ＦＭ東京を罵倒する「ＦＭ東京の歌」という歌を歌うという動画で、タイマーズは他にも原発に反対する歌や当時の首相を皮肉る歌など政治的なメッセージをストレートにこめた歌を歌っていました。「80年代はある程度自由に表現ができた」と毛利さんは言います。　
　
　翻って現在の世界の運動の状況を見てみると、これまで社会や政治に関心を持ってこなかった若い人が、さまざまな方法で社会にアプローチしている文化的実践があります。これは旧来のデモや集会などの「政治」とは異なり、快楽や欲望をユーモアや毒とともに前面に打ち出した新しい「文化＝政治運動」とでも言えるものです（詳しくは毛利さんの著書『文化＝政治』をぜひお読みください!!）。それは、日常にある矛盾を気づかせるようなメッセージを持ち、広範な人を巻き込んでいきます。毛利さんはこのような実践のいくつかを紹介してくださいました。

　たとえばイギリスにBANKSYというストリート・アーティストがいます。彼らは博物館やさまざまな公的空間をターゲットにアート・テロを起こします。そのひとつとして、大英博物館に「ショッピングカートを押す古代人の絵」をまるで壁画のように描いて、キャプションまでつけておいたところ、あまりに精巧すぎて博物館も何日間も気づかずに展示していたという傑作なパフォーマンスがあります。

　そのほかにも、もともとはエイズへの差別に反対する活動を行っていた「ACT UP！」という団体が、多種多様なアーティストとともに優れた文化運動をつくっていくうちに、他の環境団体・労働組合などさまざまな団体とつながりを持つようになり、現在の反グローバリゼーション運動に大きな影響を与えた、という話など。
これらに共通するのは、DY（Do　it　Yourself）カルチャーであるということ。つまり「資本の流通経路を利用しながらも、資本に取り込まれない形で自律的な空間を作り出していること」であると毛利さんは言います。そういう意味でYOU TUBEも新しい既存のメディアとは異なり、自律性を持っていると強調されていました。
毛利さんの紹介してくださる映像はどれもユニークなものばかりで、会場からも笑い声が絶えませんでした!!(後日毛利さんが自ら、当日流された映像を本ブログのイベント宣伝コメント欄に書き込んでくださいました。http://blog.goo.ne.jp/posse_blog/e/e33ce2968e3dd8cbdf6630fab136c156)

トークセッション終了後にはPOSSEの簡単な紹介。新キャンペーンの「style3」を中心にPOSSEの活動を画像も交えつつ紹介しました。

　それも終わるといよいよダンスタイム!!POSSEスタッフによるDJから始まり、DJ TAKUさん、DJ 毛利さん、DJ fat.Kさん、最後にまたDJ POSSEと、あっという間に時間は過ぎていきました。クラブ初心者の方が多かったのですが、それぞれが思い思いに体を動かし、飛んだり、はねたり、回ったり、胴上げ??したり(笑)。休憩スペースを設けたステージ上ではおしゃべりする人や眠ってしまう人の姿も。皆さんがそれぞれ自由にイベントを楽しんでいたのではないでしょうか。　

なにはともあれ、初の試みでしたが無事に大成功に終わりました!!

今回はさまざまな方からアドバイスや援助をいただき、イベントを実現させることができました。本当にありがとうございました。
また会場に足を運んでくださった皆さん、どうもありがとうございました!!
これからもまた「楽しさ」を追求したイベントを実現したいと思っています。