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NPO法人POSSE(ポッセ) blog

第2回POSSE街頭アンケート調査中!!!


現在POSSEでは、若者の雇用調査アンケートを実施しています。

この調査は、昨年「若者の労働実態調査3000人アンケート」として実施していたものを、内容的にバージョンアップさせたものです。
昨年の3000人調査アンケートは各種新聞や学術雑誌に取り上げられ、大きな反響を得ました。

今回は、社会学や統計の専門家のアドバイスを受けてアンケート調査票を作成しています。
アンケートの方法は、若者の集まる駅頭(下北沢・八王子・吉祥寺)などで、歩いていたり、待ち合わせしていたりする若者に直接声をかけ、アンケート項目に答えてもらうというものです。


○アンケートの中身(明らかにしたい内容)

今回のアンケートは、働いている若者に対象をしぼり、若者がどういう労働条件で働いているのかを明らかにするものです。
さらに、新たな項目として、若者が仕事に対してどのような意識を持っているかということについても調査の内容に盛り込んでいます。
調査の結果は、今年の10月末~11月初旬ごろに開催予定のシンポジウムで発表する予定です。
ゲストも研究者の方を中心に交渉中です。

○アンケートをしていて出会った人たち

・八王子「労災がとれない!!」

アンケートをしていると、劣悪な労働環境に置かれてている方に良く出会います。
例えば八王子でアンケートをとっていたところ、こんな方がいらっしゃいました。
30代の男性で、システムエンジニアをしている方でした。ちょうどその日は職場の上司に紹介された医院に行ってきたばかりだとのこと。
転職してからまだ半年で、ようやく自分のしたい仕事に就けたとおっしゃってました。
その結果、うつで半月間の療養を言い渡されたとのことでした。

それもそのはず、労働時間は朝の8時頃から24時過ぎまで。一週間の労働日数は6日間、あるときには一週間以上も連続して働いていたという劣悪な労働環境・・・。
職場の上司から病院を紹介してもらったということでしたが、その上司も同じ病気で通院しているということで、同僚をはじめ、職場はうつになっている人たちばかりだということには驚きました。

うつに罹患した原因はその労働条件にあることは間違いないのですが、
「労災は出ないのですか?」
と聞いたところ、それは無理だと諦めてしまっていました。
さらにその方は、今後半月間の療養期間で有給休暇を消化する予定だということでした。POSSEでは、労災を軸に、うつなどのメンタルヘルスケア問題に取り組んでいく予定です。できるだけ早く、そのためのバックアップ体制を整えなければいけないと改めて実感しました。

・下北沢「会社の都合でクビに!!」

下北沢では、こんな人がいらっしゃいました。
その方、20代前半の女性でパチンコ店でアルバイトをしているということでした。
彼女はとても今の職場が好きで、職場自体に悩みはないということでしたが、一ヶ月後にその職場を退職せざるを得ないということでした。
理由は、スロットの切り替えに伴う店舗縮小によるリストラです。

彼女は他の店舗での勤務を希望しているのですが、それもかなわず、やむなく他のバイト先を探しているということでした。
彼女はアルバイトで生計を立てているのですが、働きながら就職先を探さなければならず、しかもその期間も一ヶ月と短いことで不安を抱えているということでした。

会社の勝手な都合で簡単に生活がおびやかされてしまうのがフリーターの現状です。
しかし、法律上、正社員、非正社員問わず、クビには厳密な規定があり、①人員削減の必要性、②解雇の回避努力、③被解雇者選定の合理性、④解雇手続きの妥当性の全てを満たさない、この4つの全てを満たさないとクビは無効です。
こうした基本的な法律の知識や、現場での実践のサポートをPOSSEでは行っています。

○現在までの状況・今後の予定

現在(8月3日)のところ、約400名以上の方からアンケートを回答していただいています。
500名を目標にアンケートを集めています。
来週の半ばまでを一区切りとし、9月はアンケート集計をします。
シンポジウムで発表します。

下北沢と八王子でアンケート調査をしているPOSSEメンバーの姿を見かけたら、ぜひぜひご協力ください。

*この事業は公益信託オラクル有志の会ボランティア基金の助成対象事業です。

コメント一覧

POCO
メンタルヘルス
メンタルヘルス問題は自己責任論と結び付いて、うつや精神疾患にかかった際には、病気になったその人個人の責任が問われてしまうのが現状です。



労災申請のマニュアル化や、うつなど精神疾患の理解を社会にひろめ、同時に働き方そのものを問うような動きを作り出す必要がありますね。
uedamidori
メンタルケア
大学卒業時に、やりたいことが出来ずに、そのままひきこもりに近い状態になった私です。
まだまだ、うつやその他の精神障害に対しての偏見はつよく、働き始めたとしても、精神的にバランスを崩さざる終えない状態で、現在も自宅療養を余儀なくされています。余裕のない社会のせいで、精神を病んだのに、チャンスは与えられないのが、今の世の中だとおもいます。生きるために働くはずなのに、働くために生きているどころか、働かされて、殺される。
そんな世の中は、変えていくべきだと本当に思います。知人に重度のうつの方がいますが、カミングアウトはできても、まだまだ職場のお荷物的存在にされてしまう模様です。うつや統合失調の方を受け容れられる余裕ができれば、同時にそれらも、快方に向かうと感じています。
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