今週の「虎に翼」
寅ちゃんと星さんの間がグンと近づいた1週間でした
「結婚」って何なんでしょうね🤔
結婚の形は色々あると言葉では分かってるけれど、せいぜい私が分かるのは「恋愛結婚」と「お見合い結婚」ですが
「虎に翼」を見て、法律で決めらた「家制度」を知り、衝撃的でした
法律でそんなふうに決まっていたなんて❗(スミマセン💦いつも無知で)
戦前、憲法で「家制度」が確立され、家族は一家の長である戸主の命令が絶対、妻が夫の家に入って子どもを産んで、子どもは生まれた家の家族になって、その家の姓を名乗る
「結婚」はそもそも戸主の家を存続することが目的で、家族は戸主の許可がなければ結婚できない
ドラマの中でも出てきましたが、妻は「無能力者」と位置づけられ、”夫の許可がないと何もできない“とありました。
寅ちゃんがお母さんのことを引き合いに出して妻を「無能力者」だなんて💢って戦っていましたが。
そもそも寅ちゃんのお父さんはゆる~い感じだったし、寅ちゃんの家はその当時では他と感覚が違ってたのでしょうか
お家、お家してない裕福な家庭に見えます。
弁護士活動を始めたけど、「女性弁護士はちょっと…」と依頼が来ず、寅ちゃんが結婚を決めた理由が「社会的信頼や地位を上げる手段」としたことはそんな時代背景から合点がいきます。
でも優三さんと結婚生活を送る中で、心のつながりや温かさに触れ、優三さんの気持ちに誠実でない、打算的な結婚をしたことをだんだん悔やむことに。
優三さんのことを好きになればなるほど、この結婚の始まりは悔やみますよね。
いい人なら、一緒にいればその人のことをもっと好きになってしまいますね。
優三さんは本当にいい人でした。
法を学んだ自分が法で謳われている「個人の尊重」に反した歪んだ理由の結婚の始まりを悔やみ、だから歪んだ形で結婚しようとしている部下たちに最初は苦言を呈してしまったんでしょうね。
寅ちゃん:「高瀬さん、小野さん、ごめんなさい、私は慎重になったほうがいいと思う。今は問題がなくてもこの先のこと、本当にこのままの関係でいられるのか、本当に向いている方向が同じなのか、本当に相手の人生を背負えるのか…」
今の時代じゃ、”わざわざ「結婚」する意味ある“という、”結婚して自由度が損なわれるくらいなら、このままで…“みたいな考え方の若者が増えてて、なんだか「個」が浸透しすぎて恐いところもあります🤨
それにしても、時代背景から行くと、この課長さんはめちゃめちゃ進んだ結婚観なのかもしれません😯ただただ、色恋沙汰が好きなだけかもしれませんが
結婚しないと周りがうるさいとか言って、お互いが打算的だとあえて言ってるだけで、お互いに好意を持ってるのに気づいてないのか、相手にそう言われると言い出しにくいのか、ですよね
だって楽しそうですもの
戦後、民法改正により「家制度」や妻の「無能力者」の規定も廃止され、「男女平等」や「個人の尊重」に沿った法律にガラッと改正されています。
法律が変わったからと言って、すぐに一人一人の考え方を変えられるわけではないですよね。
今でも“〇〇家”っていう言い方は残ってるし、「入籍」っていうのも名残なんでしょうか
花岡さんは寅ちゃんのことが好きだったけれど、やっと弁護士になった寅ちゃんに弁護士を辞めて家に入って欲しいとはとても言えなかったんでしょうね
だって花岡さんは昔気質な人であり、寅ちゃんのこともよく分かってたから。
何も言わずに「婚約者」だと別の女性を紹介するという、お互い辛いことに。
「未婚者というだけで仕事がやりにくい」そんなこともあるのかと。今の時代にもあるんですかね🤔
赤い腕飾りの美佐江とのことで気落ちしている寅ちゃんを訪ねてきてくれた星さんとの会話
星さん:「ごめんなさい」
寅ちゃん:「嬉しいんです。来てくださったことも、何も言わずに傍にいてくださったことも。でも…。」
星さん:「僕も、無意識に弱ってるあなたにつけこもうとしていたのかもしれません。すみません。」
星さんにこんな事を言わせたのは、
涼子様:「寅子ちゃんは昔からお気立てはよろしいけれど全方位に愛がお有りで恋愛の機微のようなことには無頓着ですの。」
コレって何のためにわざわざ言ったのか、分かりません🤔涼子様も星さんが良い人だということは分かってるのに…。
涼子様:「ですから、後悔なさらぬように…」
コレがキッカケですよね。涼子様が苦言を呈してしまったのは寅ちゃんが大事な親友だから
星さんが言わない後悔なのか、言う後悔なのか。しっかり考えて…ということなんでしょうけど、涼子様の真意が私にはよく分かりませんでした
でも、結局、星さん、「弱ってるあなたに、付け込もうとしてたのかもしれない」と寅ちゃんとの関係に一歩踏み出さずに、退く方向に
訪問した帰り際、
星さん:「では、また…」
寅ちゃん:「ではまた、本庁で」
寅ちゃん:「ではまた、本庁で」
しばらく時が止まってましたよね
二人して、「男女のお付き合いは、やはりありません。」という意味の言葉で一線を引いたように聞こえました。
本当なら、戸口で星さん、「また来ます」と続けたいところを「では、また…」で口ごもり、
寅ちゃんに「では、また本庁で」と「家にはもう来ないで」と遮られた感じで…。
花岡さんとの同級生同士の友情恋愛から、妥協から始まった恋愛感情のない優三さんとの結婚、そして今、星さんとの理性と絡み合う恋愛🙂
本当に胸が苦しくて息が詰まりますね。2人とも、“コレでいいんだ、コレでいいんだ”と言い聞かせているのがよくわかりました
星さんが家に初めて来た日に、
優未ちゃん:「星さん、お母さんのことが好きなのかなぁ」
このくらい、なんでも思ったことを口に出来れば良いのに。
でも随分と優未ちゃんも新潟に来て本音が言えるようになりましたよね
本音を言い始めると、優未ちゃんって結構、ドライだったのねと思うくらい、立ち居振る舞いが大人です
優未ちゃんがココでお守りを見せてくれなければ寅ちゃんの気持ちは理性で蓋をされてしまったままだったのかもしれません😀
優三:「…弱音を吐くことができる人、
正しくない虎ちゃんも好きでいてくれる人を見つけてください。出来れば心から恋して、愛する人を見つけてください。寅ちゃんと優美をスンとさせる相手はダメ、縛る相手はダメ、笑顔を奪う相手はダメ、虎ちゃんを心底、愛せない人はだめだ。
でもその人を前にして、胸が高鳴って仕方ないのなら、その人が好きなら、今書いたことも、僕も、全て忘れてその人の元へ飛んでいってほしい。寅ちゃん、自分を信じて、そんな寅ちゃんを僕は信じる。由美もお母さんを信じて、由美のことをずっと見守っているよ、二人のことを誰よりも何よりも一番愛しています。」
あの紙切れにこんなにたくさん書けるとツッコミたくなりますが、優未ちゃん、ナイスプレイです✨️
理性の蓋が開きましたね
「寅ちゃんの思うようにしたらいんだよ」という、優しい、大きな優三さんの愛情がこもってました。
始まりはどうであれ、優三さんの温かい気持ちに後押しされ、誠実な始まりではなかったかもしれないけれど、寅子の気持ちを縛っていたものが外れ、
次の日、部下の高瀬くんと小野さんに「二人とも昨日は本当にごめんなさい」と伝えたうえで、昨日、苦言を呈してしまったことを謝る。
素直に謝ることって大事だし、素晴らしいですよね。
寅ちゃん:「考えたんだけど、やっぱり2人の好きにしたらいいと思う。
二人が納得する方法でやってみるのがいいと思う。」
寅子:「二人の結婚とは…の答えを見つければいい。それで失敗したらそれはそれでいんじゃないかしら。」
寅ちゃん:「何を言っても私は二人の人生の責任は取れません。何を言っても無責任なんだわ。だから好きにしなさい。私は2人の選んだ決断を応援します」
やっぱり、この2人、居心地のいい関係なんですよね
優三さんの”もう一つの望み“として遺してくれた言葉に寅ちゃんが勇気を持ってもう一度、星さんと話す
寅ちゃん:「少し話しても?」
星さん:「どうぞ」
この辺りも、真面目過ぎて面白いですよね
寅ちゃん:「私は今も優三さんを愛している、これからもずっと愛し続けたい、だから彼以外に誰かを愛してはダメなんです。これからも航一さんのことは大切に思ってます。でもきちんと気持ちに線を引きたいんです。
突然ぶしつけに申し訳ありません。」
いつもストレートに言ってくれないので難しくて、どうしたいということだったんでしょう🤨
気持ちに線を引くっていうことはまだ自分の気持ちに蓋をしたまま、“きちんとした自分”になろうとしていたのでしょうか🤔
星さん:「取り返しのつかないことをして照子を失ってから全てに蓋をして生きてきました。今は余生だと。子どもが巣立てばあとは寿命が尽きるのを待つだけだと。でも貴方といるとつい蓋が外れてしまう。」
星さんもつられて自分の気持ちを吐露してしまう。
寅ちゃん:「私にとって恋や愛は二の次、三の次でした。優三さんだけを愛していたいのに、そうするって決めたのに、航一さんにどうしようもなく会いたくなったり、話したくなったり、航一さんに胸が高鳴ってしまったりする、この強烈なコレは何なんでしょうか」
寅ちゃん:「今、いろんなことを話したいと思うのは航一さん、ドキドキしてしまうのは航一さん、一緒にいたいのは航一さんで、なんで私の気持ちはなりたい私とどんどんかけ離れていってしまうのでしょうか。」
星さん:「僕は優三さんの代わりになるつもりはありません。あなたを照子の代わりにもしない。お互いにずっと彼らを愛し続けてもいい。数カ月後、来年は分からないけれど、今ドキドキする気持ちを大事にしたってバチは当たらないんじゃないですか。永遠の愛を誓う必要なんてないのですから。」
星さん:「なりたい自分とかけ離れた、不真面目で、だらしがない愛だとしても僕は佐田さんと線からはみ出て、蓋を外して溝を埋めたい。」
やっと本音を聞けました
難しい言い回しだけど
寅ちゃん:「永遠を誓わない、だらしがない愛。なるほど。私たちが欲する、最適なものかと。」
裁判官という規律保持に厳しい職務である2人が、自分たちの関係を”だらしがない“と表現する、だらしがなくても良い”とする、なんだかイイですね
赤い腕飾りの美佐江の闇がまだまだ暴かれず…
寅ちゃん:「その子たちは腕飾りをあげる特別な存在本当のことを話してくれないここに来たのも本当は全部話したくて来たんじゃない」
赤い腕飾りをした少年少女の犯罪が頻繁に起こっていることと、美佐江の背筋も凍る含み笑いとそんな中、美佐江の東大合格。
まだまだ赤い腕飾りの話は解決していません
来週に続く。ですね