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脳の働きと超能力 刺激を選択する脳と抗暗示障壁 脳波と意識 不可視の脳

大脳と脳波シリーズ(霊脳研究1986年4月号より抜粋)
旧HP2000/4/7---2021/6/28 ブログへ掲載

新型コロナウイルスに対して変異株も出現してワクチンの効果は低下しますから、自分の気力・ヤル気と身体を強化する免疫力と自然治癒力を高めて乗り切るには、関連する知識が必要になります。

刺激を選択する脳の働き

古い話になりますが、ロンドンにある「イギリス心霊研究協会(SPR、創立1882年)」の会長も務めた人でケンブリッジ大学の哲学の講師でした故ブロード博士は、頭脳の第一の働きというのは事物を知ったり考えたり感じたりすることではなくて、逆に外からの「刺激を取捨選択して消去する事にある」のだと言っておられます。
一見すると私達が何となく考えていることの常識とは反対の様に思われますが、よく考えて見ますとブロード説はよく納得がいくものです。
例えば、外界からの情報等による刺激が余りにも多過ぎると私達の脳は混乱してしまいます。周囲から一度に何人もの人々に話しをされても私達は対応し切れないのと同じであり、こんな時人は「一人づつ順番に話しをしてくれないか」と言うでしょう。

脳も実は知らない間にこれと同じ事をしていて、刺激が一度にどっと押し寄せて来るのにフィルターの様な仕組みや作用を掛けて、脳の中へ入っていい刺激といけない刺激とに分けているのだということです。
例えば、何かの趣味などに没頭しているとか、好きなテレビ番組を観ている時とか、何かの考え事に集中している時など、一つの物事に気持ちを集中していれば、周囲から話し掛けられても気付けなかったり、他の事に気付かなくなるのは日常的に誰でも経験していることでしょう。
ですが、こういう時には脳は一つの物事のみの刺激(情報・感覚)は内部に入れても、関係のない他の情報・感覚は締め出している訳です。

抗暗示障壁と刺激消去

ここで心理学によるもう少し専門的な言い方をしますと、人間の全ての感覚器官は外部からの刺激に対して何らかの拒絶反応を持っていて、頭脳の中にも同様に存在しているこの様な拒絶反応としては意識としての「抗暗示障壁」というのがあります。
これは自己の意志には無関係に知識や感覚の吸収や想起を阻止する働きがあります。
これについて、サイ科学界の第一人者であります故関英男博士は「障壁という言葉は理論的立場から不適当の様に思われ、記憶の吸収や想起を押さえる障壁の様なものと考える代わりに、記憶すべき情報内容と無関係な過去からの「連想」とか、循環的な思考による意味的な雑音等の「干渉」があると考えた方が適当だからである」と、サイ科学誌で述べられておられます。

特に地下鉄等に乗った場合に、電車の車両、車輪音、周囲の騒音が激しいにも関わらず、私達はそこで難なく友人や同僚と会話をしていますが、この会話をテープレコーダに録音をしておいて、後から聞いてみると騒音の方が大きくて会話はほとんど聞き取れない事が多いのに驚きます。
脳がこの様な働きを無意識の内にしているのは、そうしないと私達が日常生活の中で様々な情報や感覚の刺激の洪水に溺れて、精神的に混乱してしまい生きては行けないという生物学的な必要性からなのです。
そして脳がこの様な刺激を選別する基準は、生物学的な意味での人間が生きて行く上で必要なものかという尺度だと言うことです。
美味しい食べ物の匂いをかいだり、相手の姿を見つけたりといった鼻や目、様々な音や会話を聞き分ける耳等の五感は生きて行く為に必要な感覚でありますから、こういう五感に訴える刺激は脳に受けられます。

しかし、今皆さんが求めておられます超能力(ここではESP、第六感)というものは、五感以外の方法で事物を知覚する事でありますから、この様な超常感覚や心霊世界の事等は普通の意味で生きて行く上には全く必要ないのです。
それで刺激消去の機関としての脳の働きは、それらの生活に不要な刺激は入らない様にしているので、一般に私達はそれを知覚することが出来ないのです。
しかし、一部の超能力者等はそれが可能であります。
それは自己の意識変化を支配することで通常状態から特別な「変性意識」に入って、脳の取捨選択と刺激消去の機能をコントロールして麻痺させたりするからです。
この様に機能を一時的に停止させれば一般の私達にも超能力が出現して来るでしょう。

※幻覚を起こす麻薬類は危険

今、社会の一部では好奇心や面白半分とか遊び心などから、エス・スピード・クリスタル・ホワイトと呼ばれている“気分がハイの状態になる”白い魔法のくすり(危険ドラッグ)が、若い世代に流行っています。
これらの正体は人工的な覚醒剤であり、白い粉や錠剤やカプセルの地獄は1回目から始まります。
そして事実、心身の危険が伴い繰り返し摂取したくなる「依存性」のある、麻薬類等(シャブ・ヘロイン・アヘン・LSD・ペントサール・スコポラミン・アミタール等)の意識拡張剤(幻覚発動薬)を服用すれば、意識の人工的な変更状態(変性意識の状態)となり、一時的に超能力が発現したり幻覚・幻聴を体験する事が確かめられております。
但し、人工的な覚醒剤の誤った使用法は、精神と身体の健康に悪影響を与える危険性の度合いが甚大であり、薬物中毒となれば薬が切れると「身体依存」と「精神依存」に陥り、苦しさが増して自分の意志ではコントロール出来なくなります。

この様に人工的な麻薬類等による幻覚発動効果のことを別名で精神病症状誘発効果とも呼ばれ、乱用すれば心身に何等かの悪影響を及ぼすことが明らかになっており、精神に異常をきたして社会生活が送れなくなったり、理性を失って犯罪を起こしたり、最悪の場合は人格を損なったり失いに至り廃人に成り下がり得ることもあります。
他にも、身体(精神も含む)がひどく疲れたりした時等には脳の本来の消去機能が弱る場合もあって、一時的に意識の変更状態(変性意識の状態)となり、そんな時には時折ではありますが私達は幻覚を見たり、幻聴を聞いたり、或いは不思議な「正夢・デジャブ」を見たりする様な事を日常的に経験している人も多いと思います。
変性意識の状態とは、日常と異なる意識状態を意味していますが、その範囲は広くて、超感覚的な力が働くと云われている催眠状態、瞑想状態、トランス状態、神秘体験のエクスタシーの状態などが含まれます。

★薬物乱用防止「ダメ。ゼッタイ。」

脳波と意識の働き

これらの超能力が発現するような状態の時は最近の脳研究によりますと、脳波の内でもアルファ波やシータ波が強く出現している場合であることが確かめられています。
このような状態では大脳生理学的に見ると三重脳になっている表層の新しい皮質と深層の古い皮質との心(精神活動)の伝達する働きである、顕在意識と潜在意識との間にある抗暗示障壁が取り除かれて(無関係な干渉が弱くなったり無くなり)、脳の機能は活発になり潜在意識との交流が著しくなるのです。
そして、人間が本来持っている超心理とか心霊的な能力が自然に発現されるのです。
大脳研究によると三重脳理論によるモデルの概念があり、構成としては、(1)一番奥には爬虫類的脳、脳幹、視床下部などの固体意識、縄張り意識、自己保存などの原始的な心があります。
(2)中間には大脳辺縁系の下垂体、海馬などで、社会意識、面倒見、同情、種の保存などの感情的な心があります。
(3)表層の新皮質では理性意識とも呼ばれ感覚意識、合理的考察などを司り、合理的な心が含まれています。
電子工学の専門書以外に「超能力」とか「学習五十倍加速法」などの著者であります故関英男博士(日本サイ科学会創立者)は、大脳には星状グリアという細胞が発見されており、ニューロンの働きを助ける役割を持っているが、海馬の中にはピラミッド状の細胞が発見されている。
感覚器官や新皮質よりの情報は、最初に歯状回の微粒細胞より入ってきて、それからピラミッド状の細胞に達することが確かめられていると、サイ科学誌で紹介されています。

不可視の脳と意識のアンテナ

不可視の脳


さらに、同博士は三重脳理論とは別に神智学で100年も前から信じられていた4層の「不可視の脳(深層意識)」は、様々な情報に基づいて詳細に再分類すると7層も存在すると提唱されています。
そしてその不可視の脳こそが超能力を発現するのに、不可欠であるとサイ科学誌で述べられています。
この不可視の脳の存在は、神道でも以前から信じられていて4魂在ると云われてました。
この不可視の脳からは下表のようにそれぞれの階層に応じた、一例の念波が出ていると述べられています。


 
第六感を始め霊夢や霊感の情報はこの不可視の脳に内在する「アンタスカラーナ Antaskarana(邦訳は潜在神経)」を通して、大脳へ入ってくると同博士は同誌で述べられています。
一般的な知識の教育は学校で行われるのが常識です。しかし、画期的なアイディアなどの知識は学校では得られません。閃きなど卓越した智慧はアンタスカラーナから天啓を通して宇宙からやって来るのです。
しかし、現代人の殆どはこのアンタスカラーナは消失していますが、瞑想や座禅、洗心などのトレーニング次第で発達するとも述べられています。
つまり、超能力は遺伝性のものではなく、獲得性のものだと言えます。人体の大脳を三次元とすれば不可視の脳は高次元の存在となり、アストラル体は五次元に相当します。
その他、脳の働きは高次元的に見ると宇宙意識のアンテナ(尾状核の付近に数万本あると言われている)であり、機構的には生物的な送信機とか受信機であるとも考えられます。ですから個人的な意識の働きを通して心のチャンネル(想念、思念)を、神の様な高級な宇宙意識に合わせることにより、無限なエネルギーやアイディアを活用出来る状態であると言えます。
脳内にある送受信機の機構という理論については、2013/2/14「テレパシー・以心伝心と虫の知らせの科学的な考察」が参考になります。
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