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天下大平さん!

2019-01-16 06:45:47 | Divine Sutra
天下泰平

安倍晴明と白狐

2019/01/15 11:29

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先日、東京の中野サンプラザにて“現代能”というものを初めて観てきました。

能というと、日本の伝統芸能であり、厳かな雰囲気の漂う能舞台での上演が一般的ですが、現代能は、最新テクノロジーをふんだんに使った演出が特徴的であり、舞台の上は簡易的な大道具だけで、あとは背景のスクリーンにシーンごとのCG映像を流して上手に演出をしています。



まるでUSJの舞台アトラクションを観てるような不思議な能舞台。



題目は「陰陽師 安倍晴明」であり、安倍晴明といえば、何と言っても狂言師の野村萬斎さん。



映画「陰陽師II」で主演を務め、一躍大スターとなった萬斎さんが演出をする現代能の陰陽師は、CG画像と照明を非常にうまく取り入れてまとめており、若い年代の人にもわかりやすい内容でとても面白かったです。

「日本の伝統芸能をこんな形で表現する方法もあるんだなぁ」

と妙に感心してしまいました。

野村萬斎さんは、来年に差し迫った東京オリンピック・パラリンピックの開会式と閉会式の演出の総合統括に選ばれており、どんな式典を演出するのか、今からとても楽しみです。



葛の葉伝説

 吉備真備から9代目の子孫で、陰陽師(おんみょうじ)の大家として知られた賀茂保憲(かものやすのり)という人が阿倍野の地に住んでいました。

 あるとき、この賀茂保憲のもとに、一人の青年が、入門したいと訪ねてきました。
 名前を安倍希名(あべのまれな)といいます。

 賀茂保憲は、安倍希名の器量に期待をかけ、娘である葛子(くずこ)に妻合(めあ)わせ、「保名(やすな)」の名前を与え、自分の後継者としました。

 賀茂保憲の信任を得た安倍保名は、これも信仰する信太明神(しのだみょうじん)のおかげ!と参詣に出かけ、その帰りに狐狩りに追われた白狐を助けます。

 それからしばらくした時の事でした。

 賀茂保憲は、ある貴族の恨みをかい、無実の罪をきせられ、相模の国へ流罪となりました。ただ、安倍保名だけが、吉備真備から賀茂氏に伝わる秘宝「簠簋内 伝金烏玉兎集(ほきないでんきんうぎょくとしゅう)」を守るため、なくなく阿倍野に残りました。

 そこへ、ひょっこりと、賀茂保憲と一緒に相模の国へ行ったはずの葛子が戻って来ました。
 聞けば、保名、恋しさに戻って来たのだといいます。

 安倍保名は、父である賀茂保憲を放っておいて帰って来た葛子を怒りましたが、一方で嬉しくもあり、そのまま、夫婦として暮らすことになりました。

 葛子は、 保名と神によく仕えました。ただ、ときどき、「簠簋内伝金烏玉兎集」の入ったお宮の錠をあけようとして、保名に怒られたといいます。

 やがて、2人の間には、男の子が生まれました。名を童子丸といいます。

 童子丸は、とても美しく賢い子でしたが、不思議な癖があったといいます。それは、クモやゲジゲジ、イナゴなどを見つけると、パリパリとむさぼり食う事で した。

 保名は、なぜ息子にこんな癖があるのだと嘆き・・・葛子が、泣いてそれを悲しむと、童子は、それ以降、ぴたりと悪食(あくじき)を止めたといいます。

 やがて、童子の悪食がおさまった頃、賀茂保憲が流刑を解かれて、戻って来ました。

 保名が、驚いた事には、保憲が葛子を連れて帰ってきたことです。

 そうすると、今、家にいる葛子は誰なのだ?! 

 偽の葛子の正体は、安倍保名に助けられた白狐でした。

 童子の悪食の癖も、キツネの血をひいていたからなのでした。

 葛子は、童子丸に自分の正体とこの家にやってきた目的を打ち明けます。

 その声を、ひそかに聞いていた保名は、たまらず、ふすまをあけて飛び込みますが、その時、白狐の葛子の姿は、すでになく・・・ただ、障子に

 「恋しくば尋(たず)ねても見よ和泉(いずみ)なる 信太(しのだ)のもりのうらみ葛(くず)の葉」

と形見の歌が記されていたといいます。

 この童子丸が、成長し「安倍晴明(あべのせいめい)」と名乗ったと伝えられています。


さて、安倍晴明といえば、その出生に大きな秘密があることが伝説となっています。

実は人間の子供ではなく、白狐から生まれたのが安倍晴明。

この白狐という存在、個人的には無視できない存在であり、それはイスラエルのガリラヤ湖畔の山の中で、九尾の白狐と遭遇した経験があるからです。

その後、いろいろ調べていくと、イエス・キリストと白狐は密接な関係があるだけでなく、日本にある稲荷神社も大きくキリストと関わっており、さらに元祖都市伝説の飛鳥昭雄さんの説明によると、九尾の白狐、天照大神、イエス・キリスト、そして安倍晴明はすべて繋がっていると。

九尾の狐(飛鳥昭雄ワールド!より)

(中略)
今をときめく安倍晴明の母親も、じつは白狐だったという伝説は有名である!
この話は「葛葉伝説」「芦屋道満大内鑑」などで紹介されて有名になり,歌舞伎の演目となって全国に広まった。

 陰陽師と白狐……だからこそ安倍晴明ゆかりの稲荷神社がこれほどに全国規模で広がっているのである。

そこで白狐を陰陽道的に調べて行くと、摩訶不可解な力で現世と異界を往還できる生き物となる。どういうことだろうか?

そこで気になるのが九尾のことである。九尾であるために、尾は八股(八叉)でなければならない。
そうなると「八岐大蛇[ヤマタノオロチ]」がどうしても脳裏をかすむ。

神社に住みついた神の化身が白狐であり、白蛇…ヤマタノオロチ。そして古神道と陰陽道…大陸と日本…。
 
結論は簡単である。白狐が神の化身であるなら、神そのものとなる。つまりは全ての神社の頭角である天照大神そのものが白狐の正体である。よって粗末に扱えば祟りが大きい。だから崇拝すると共に恐れを抱くのだ。

すると全国の稲荷神社は天照大神の神社となり、天孫降臨の際、ニニギ尊に稲穂を授けた神を祭って「稲」の文字を充てたことになる。

実際、古来、神主は神憑りを常とした。

その神が真の神か否かを査定するのが「審神者[サニワ]」と呼ばれた一族であり、代々、忌部衆が行ったとされる。

更に忌部は神事の中枢中の中枢、三種の神器を黄金櫃に入れて運んだのも忌部である。櫃といえば箱だが、箱の角(三叉)は八箇所で、八つの三叉で八叉、ヤマタノオロチが蛇とくれば神社の神とヤマタノオロチは同格である。  
 
そしてヤマタノオロチは生贄の犠牲を求めた。

それらを全て統括できる実在の存在といえば、自らを牛や羊を生贄に捧げよと命じた旧約神、「われあり(ヤハウェ)」と名乗ったイエス・キリストだけである。

よって白狐は、イエス・キリストを象徴する存在となり、安倍晴命はイエス・キリストとつながる人物と言うことが垣間見えてくるのである。


昨年から息子と一緒にプライムビデオのアニメでハマっているのが、週刊少年ジャンプで連載されていた忍者アニメの「NARUTO -ナルト-」。




主人公の忍者ナルトもまた、安倍晴明と同じく出生に秘密のある人物であり、ナルトの場合は、昔に忍者の里を襲った九尾の狐が赤ちゃんの時に体内に封印されています。

このアニメでも狐が大きなテーマとなっていて、今回、予定せずに急遽ご招待を受けて安倍晴明の現代能を観る機会となりましたが、今年もまた立て続けに狐、キリスト関連の話題ばかり。

そして、狐といえば稲荷であり「稲」。

稲妻(プラズマ)も「稲」であり、今年は稲がやたらと気になる漢字となりそうです。

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