
2015/09/21◇護国寺周辺を散歩しました。
◇護国寺は真言宗豊山派の大本山で、本堂は江戸時代のものが残っています。
都心にある寺社は、幕末の動乱、関東大震災、太平洋戦争中の戦災で焼失している中
江戸期の木造の本堂は貴重です。
境内には、月光殿という客殿もあり、こちらは滋賀県の三井寺からの移築だそうです。
室町時代の建築でやはり貴重です。
場所は東京文京区にあり、東京メトロ有楽町線護国寺駅の目の前です。
【↑月光殿玄関と多宝塔】
◇つづいては、近くにある講談社の本社建物を鑑賞しました。
講談社は日本の大手出版社のひとつです。本社は洋館になっていて重厚な趣があります。
洋館の隣に高層ビルも立っています。
設計は、曾根中条建築事務所で慶應大学三田キャンパスの旧図書館の設計も手掛けています。
【↑講談社本社】
◇つぎは茗溪会館です。建物より、組織に興味あり撮影です。
茗溪会は旧東京教育大学や筑波大学の同窓会で、この茗溪会館に事務所があります。
茨城県つくば市に茗溪学園という私立の学校も経営しています。
筑波大学の付属校がつくば市内に設置されなかったため同窓会か代わりとなる学校を作ったという事情があります。
館内にはレストランもあります。
【↑茗溪会館】
◇筑波大学教育部です。
かつてこの場所に東京教育大学がありました。
現在、跡地の大半は公園になっています。一部は筑波大学文京キャンパスになっています。
【↑筑波大学教育部】
◇最後は、拓殖大学の旧本館です。拓殖大学は明治時代に、殖民地経営の人材育成のため設立されました。
旧本館は関東大震災後の復興機運のなかでつくられたそうです。同時期に作られた日比谷公会堂とすこし似ています。
設計者は、加護谷祐太郎でこのほかの作品に、旧明石郡公会堂、浅草本願寺があるそうです。
また技師として東大寺など古社寺の修理や保存に活躍しています。
【↑拓殖大学旧本館】