PRESSMAN GOGO

オートバイスポーツ、トライアルを中心にディレクター生野涼介が日々の気がついた事、取材した時の思いなど、日常のブログです。

全日本第2戦 九州大会

2008-04-08 00:20:11 | トライアル
今年も鹿児島で開催された九州大会。会場には桜が沢山咲いていたが、天気は花曇りで土曜日から時々雨がぱらつき気温も東京より低め。大雨が降ると桜島の火山灰で出来た会場はほとんどマシンが前に進まなくなると事で心配されたが、結果的には大会当日も問題になるほどの雨は降らなかった。
そのせいもあって、スーパークラスのトップは序盤から神経戦。黒山、小川友幸、野崎のトップ3は1ラップ目の第3までを完璧に走る。
第4は途中に大きなコブのあるヒルクライム。このコブでジャンプした選手は、てっぺんまで届かずもんどりうって落ちてくる。リヤフェンダーが何本も折れたこの登り、野崎が3点で登り切る。続く小川友幸は1点。黒山はきれいに飛び上がってクリーン、ここで試合の主導権を握った。
この後野崎は減点を増やし、1ラップ目の終わりには小川毅士に3位を譲るが、小川友幸と黒山は1点差の大接戦。
2ラップ目もコブのある第4で小川は1点、黒山はクリーン。二人の差は2点に広がる。黒山はこの理由を、上までぐんぐん伸びるDOHCヤマハエンジンのおかげだと語った。
今回も勝負所となったのは、昨年と同じ一番下の沢セクション2つ。このひとつ、第6を2ラップ目に1点で抜けた黒山に対し、小川は5点。黒山はこれで得た6点の差を大切に使う。時々足はつくものの、それは5点をとらないための作戦だったそうだ。
結果わずか3点差ではあったが、小川を振りきり開幕戦に続く優勝を遂げた。

小川友幸は決して乗れていなかったわけではないのだが、ついに追いつけなかった形で、あまりに重い3点であった。

野崎は減点のかさんだ1ラップ目途中から早回りを始め、競っていた小川毅士陣営は一時「勝負を投げたか」と期待を膨らませる場面も。しかし実際は、腰痛を抱える野崎は下見も満足に出来なかったため、結果的に早くなっただけ。1ラップ目後半の乱れから次第に立ち直り2ラップ目で小川毅士を逆転、なんとか3位に滑り込んだ。

スーパークラスの結果は以下の通り。

優勝 黒山健一 15 c24
2位 小川友幸 18 c24
3位 野崎史高 41 c17
4位 小川毅士 55 c16
5位 田中太一 64 c13
6位 井内将太郎 82 c11
7位 田中善弘 83 c7
8位 坂田匠太 110 c5 1点3
9位 小森文彦 110 c5 1点2
10位 三谷英明 110 c4 1点3
11位 尾西和博 110 c4 1点2

8位から11位までも同点という大接戦。坂田は2回の大転倒で腰と骨折が回復したばかりの右手を強打。試合後もかなり痛そういしていたのが心配。小森は第1戦の最下位からの脱出に成功。三谷も目標の「最下位と怪我は避ける」を達成で笑顔であった。

今回はトライアルを初めて見る観客も多かったようだが、選手の名前は知らなくても見所の多いセクションに皆大興奮。
熱い声援が各所で聞こえた。
パンフレットへの協賛広告も大変多く、トライアルの底辺が広がっていく可能性を感じさせられた大会であった。

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2 コメント

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Unknown (石田)
2008-04-08 00:39:38
こんにちわ。
こないだはいろいろ教えていただいてありがとうございました。
おかげでいい映像が撮れました。
今回初めてトライアルを見ましたが、すごく興奮しました。また見に行きたいと思います。
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>石田さん (生野涼介)
2008-04-08 08:48:13
試合後帰りの道路にたたずんでいるのを、遠くにお見かけましたが、もしかしてヒッチハイクで大阪までお帰りでしたか?(笑)
でも無事に取材が出来てよかったですね。
会場の熱気が伝わる作品を作って下さい。

今回の取材でトライアルの面白さを感じて頂けたでしょうか?
次回は5月25日、なんと石田さんの地元の近畿大会です!
こりゃまたお会いでいますね?(^^)
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