![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/23/c5/4cacce5e2e21f2f9bd894c7503f35680.jpg)
上下斜めマニアの自撮り齋藤と申します。
貨車を引いて出発を待っているのはデキ300形の303号機。1967年(昭和42年)に製造された機関車です。私鉄で貨物列車を走らせているのは、ここ埼玉の秩父鉄道と三重の三岐鉄道だけとなっています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/78/58/3475c80821c20d4e57e948bad9d80da4.jpg)
武川
貨車の中身は、セメントの原料になる石灰石です。石灰石は、武甲山の西側にある三輪鉱山と、群馬県南西部(埼玉県境)ににある叶山鉱山で採掘されたもので、その原料が貨車で熊谷市にある太平洋セメント熊谷工場に運ばれて行きます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/14/3e/2c1abb9a771eafc91f030adcaebc0254.jpg)
武川
調べていてグッときたのことがあります。叶山鉱山についてなのですが、なんと操業開始が昭和59年なんです。国内の石灰石の生産量が昭和54年がピークだったなかでよく推進したなと。それについては時代背景が必ずあるものでして。
『昭和50年当初、地元中里村では過疎化が深刻な問題となり、過疎対策として雇用の場を叶山開発に求めることになり、早期開発の要請が村議会で決議された。』
――野坂和彦 「世界最長トンネルベルトコンベヤ輸送方式を基幹とした叶山石灰石鉱山の開発」より)――
あと、この叶山鉱山にあるベルトコンベアがすごいんです。採掘場所から工場に運ぶのに、約9kmのベルトコンベアと、さらに14kmのベルトコンベア(長いヤバい!!)があって、トンネルの中を通って群馬から県をまたいで23km先の秩父に搬送しているんです。
ベルトコンベア乗ってみたいですね。生まれ変わったら、何万年の歳月を経て石灰石になれたらいいなと思います。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます