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不動産屋さんでパートをしています。
守秘義務もあるので、具体的な地名とか人物像などを隠しつつ、一般的な書ける範囲で質問のあったことを書いてみようと思います。
Aさんからの相談。
家土地を売りたくて、某不動産会社に相談しているが、全く動きがない。
お宅さんで頼めませんか。
の電話の直後に、再度TELがあり、
今の不動産会社との契約書を見たら、他の会社に頼んじゃいけないと書いてあった。
だから、さっきの話は無しで。
とのキャンセルのお言葉が。
さて。
今年は宅建試験を受けたくて(資格手当で給料が増える!)、勉強してたところをなんとなく覚えていました。
不動産会社との媒介契約、つまり「あなたの不動産の買い手を探します」という契約なんですが。
こう行った媒介契約は3タイプありますが、契約期間の縛りがあるタイプでも、最長で有効期間は3ヶ月と言うことになっています。
ですので、契約期間が満了になれば「他の不動産会社に乗り換え」できます。
*不動産の3つの媒介契約
一般媒介 複数の不動産会社に依頼できる、有効期間なし、報告義務なし ただし申し込みがあったら遅滞なく報告
専任媒介 他の不動産会社に依頼不可、有効期間最長3ヶ月、報告義務あり(2週間に1回以上)
専属専任媒介 他の不動産会社に依頼不可、有効期間最長3ヶ月、報告義務あり(1週間に1回以上)
専任媒介も専属専任媒介も、依頼者からの申し出で更新です。
ですので、自動更新の特約は「無効」。1年契約、とか言うのも「無効」です。
あと、もし「専任媒介」契約を結んでいるなら、2週間に1度、専属専任媒介なら、7日に1度の報告義務があるので、連絡が来ないようなところとは縁切りしちゃっていいと思います。
特約に「10日いっぺんの報告」とあっても、専属専任契約だったら、これは無効になります。
依頼をするのでなければ、つまり相談だけだったら、他の不動産屋さんと電話したり会ったりするのは大丈夫と言うことになります。
そんなわけで、先のお客様には、契約期間があるはずですし、相談は依頼とは違いますので話をするだけなら問題ないですよ。
とお話ししました。
ある日の職場にて。
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