思い出のジャンパー

 

     　　　　　　　 あれから20年。。。。元々このジャンパーはMのジャンパーで現在はIのもとにあるが

　　　　　　　　冬の時期になり、このジャンパーを見るたびに、ついこの間の様に20年前を思い出す。

　　　　　　　袖口は緩くなってあちこち傷が有ったりと、中々の値打ちものだ。

 

   　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　あの地震発生直後、本署の当直の方が10数名生き埋めになったとの一報

　　　　　　　　　　その頃私も早朝から、1人で仕事をしておりましたが一瞬何が起きたか、夢の中なのか、さっぱりわからず身動きとれず

          

　　　　　　　　　　腰が抜ける状態で、正気に戻るまで大分時間がかかりました。

　　　　　　　　　　玄関から受け付け一階全体が空洞になっていて、中央に支えの柱がなく上から押しつぶされた様な感じでした。

　　　　　　　　　　食堂、寮の方は大きな柱が、有ったのでつぶれずにすみましたが、後でぞっとする思いです。

　　　　　　　　　　もちろん仕事どころではありません。余震もありそれからが大変でした。一言二言では

　　　　　　　　　語りつくせません。

            

　　　　　　　　　　　　　道路側に面した地震前の兵庫署。。正面玄関。。ぶ～ちゃん。

 

　

　　　　　　　　　　　

 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ふ～ちゃん

　　　　当直の方が助けられたのは、確か翌日だったと思います。（　残念ながら会計の事務職員1名の方が亡くなられました。）

　　　　　　　寒い中助け出されたうちの御一人に、お渡したジャンパーでした。

　　　　　　しばらくたって、（入院、移動もあり）クリーニングされて戻って来ました。

　　　　何年後かに本部の幹部になられ、　新聞、広報誌に当時の地震の模様と、ジャンパーの事も掲載されてました。

 

　　　　　いわくつきのジャンパーを、Iちゃんに良かったらと言うわけで、着やすく大事に着てるので

　　　　　冬になれば、見るたびに当時をおもいだします。

 

　　　ふ～みん