筆者Q・・・・前回地域に根差したタウン情報誌の(企業価値)についてのお話しをしていただきましたが、Raziさんの職業訓練・社員研修・起業塾用の資料の中にSONYの(企業価値)について書かれているものがありますね、つい最近SONY平井社長が改革案や過去の反省について発表しましたが、このタイミングでお聞きします。
ずばりSONYの(企業価値)とは何なのでしょう?
Razi・・・・例えば昔ラジオはコンセントのある場所でその場にいて初めて聞く事の出来るものでした、これをトランジスタを使い電池で聞く事の出来る小さなラジオを作る事に成功し(=トランジスタラジオ)爆発的にヒットさせました。
同様にラジカセもヘッドフォンで聞く小さなタイプを開発しヒットさせたわけですが(=ウオークマン)、これらは既存の製品を小さくした事自体に価値があったわけではありません。
あくまでも、既存のラジオを聞くスタイル・音楽を楽しむスタイルを破壊し、プライベート化・モバイル化を実現させた点にあったのです。
筆者Q・・・・なるほど。前に出てきた(形のないもの)にも通ずる部分がありますね。つまりSONYはこれを自覚し新たな商品の開発をしなければならなかった。
Razi・・・・その通りです。次にSONYが目指すべきはパソコンのプライベート化・モバイル化だったわけです、つまり世界に先駆けスマホを世に送り出さなければならなかったのです。
しかし当時のケータイを技術力にものを言わせ小型化する事に躍起になってしまいアップル社に先を越されてしまいました。その際アップルは日本の町工場に何度も直接足を運んでいます。おそらく日本の企業の強みを研究していた結果でしょう。
(プレミニ)はある意味SONY終焉の象徴だったのかもしれません。私は個人的にSONY派でこの商品を今でもアラームに使っていますが、他のケータイと比べものにならない位バッテリーの持ちがいいです、壊れそうにもありません。ここら辺はさすが!と言う他ありませんが。
筆者Q・・・・上の写真の小さなケータイですね?デザインもいいですね。もはやSONYに復活はないのでしょうか?
Razi・・・・その様な事はありませんが、(企業価値)を再認識するか、そうでなければ新たな(企業価値)を創造・構築しなければなりません。それを見定め目標設定するのが経営者の重要な責務です。そこからはボトムアップで素晴らしい製品・サービスを作り出していく事が重要です。
筆者Q・・・・大企業も個人のお店もまずはこの(企業価値)が何よりも大事なポイントですね?
今回はいつもより長くなってしまいましたが、起業を志す方には益々ブックマークしてほしくなりました。
それではこの辺で。