筆者Q・・・・あまりにも久しぶりで、何からお話ししてよいやら。あれから五輪のマスコットキャラが決まりましたが結局応募はされましたか?
Razi・・・お久しぶりです。五輪? もちろんデザインはしたのですが応募には至りませんでした。私のデザインは縄文時代の土偶をモチーフにしたロボットでパラリンピックの方は顔がハート型のものでした。開会式も縄文時代以前に色んな地域から日本列島に人類が集まり文明を築き、戦争や震災に見舞われながらも平和な国を作ってきた我々が次の時代を担うロボットに夢を託すようなイベントにしてほしいと思いました。
筆者Q・・・・私は歌舞伎や浄瑠璃をイメージしていましたが、縄文時代はいいですねえ。日本にしかないものにあふれています。またそれをロボット化してストーリーも展開出来れば世界中の人が興味を示してくれそうです。
ところでこの景気の悪化し続ける中、2号店を出店されましたねえ?しかも何の因果か、職業訓練校の授業でテーマにもした( ボンベルタ橘 )の中、授業のテーマは( ボンベルタ橘 再生 )でしたよねえ、経営な順調ですか?
Razi・・・( ボンベルタ橘 )の中ですが元々ベテランの職人さんが引退されたので、その店舗を完全にリフォームして引き継ぐ事にしました。売り上げはまだまだですが弟子3名頑張ってくれています。
筆者Q・・・・本題というべきかこの国全体の経済。景気は良くなったのでしょうか、国は「良くなった」を繰り返していますが。
Razi・・・景気を判断するための指標を国が9つ設けているのですが、それが8つ悪化して初めて「景気が悪化傾向」と判断する事になったため余程の事にならない限りは今の日本の景気は悪化しないのです。
筆者Q・・・・9つのうち8つですか?! たしかに余程の事が起きない限り悪化はないでしょうね。
Razi・・・私が最も重要視するのは国民生活の実態、実感ですが、これに関しては悪化しています。
私が学生時代に書いた小論文の中に( リブ係数 )というものがあります。
筆者Q・・・・リブ係数ですか?聞いた事がありませんね
Razi・・・そりゃそうです。出版したわけでも発表したわけでもありませんから。
これは景気が良いか悪いかの判断や、(地域と地域)や(人と人)の間にどれ位差が生じているかを判断するための指標で、収入に占める生活費の割合の事です。
筆者Q・・・・エンゲル係数みたいですねえ
Razi・・・そうですね、しかしエンゲルは馬鹿ですから、使ったお金のうち食費の占める割合が高いか低いかで豊かさや貧しさが判断出来ると考えました。
例えば月収100万円のAさんが生活費として10万円使いそのうち食べる事に8万円使った、一方月収10万円のBさんは月収10万円すべてを生活費に使い、そのうち4万円を食費に充てた、とすると。
Aさん80% Bさん40% が食費という事になり、圧倒的にAさんはBさんより貧しい、というふうに考えたわけです。私の記憶違いでなければですが。
対してリブ係数はAさん10%に対しBさん100%となり圧倒的にBさんの方が貧しいと判断します。
また東京と宮崎を比較する場合、東京の生活費に車の維持費は入りません、ほぼ必要のない贅沢品ですから、しかしその分電車賃やタクシー代が加わります。一方宮崎の方は車の維持費が入ります。つまり収入のなかで通常の生活のためにに使ったお金の占める割合を出して比較するのです。
同じ宮崎なら10年前と今を同じ条件で比較し景気が良くなったのか悪くなったのかを判断します。
例えば毎日車に乗るAさんは10年前も今も車の維持費を数値に入れ、自転車しか乗らないBさんは数値には入れず、10年前のAさんBさん二人の平均と今のAさんBさん二人の平均を比較する事により10年前と比べ今の景気がいいのか悪いのか判断します。実際には数万人の数字を出して計算しますから、10年前車に乗っていて今は苦しくなり乗っていない人やその逆の人もいますが全体としてかなり確度の高い数値が出るはずです。
筆者Q・・・・エンゲルが馬鹿かどうかは別として、確かに実態を知る指標としてはリブ係数の方が正しい数字が出そうです。1億円の年収がある人も生活費は400万円程度だったりしますからねえ
他に貿易黒字等、景気・経済の指標はありますが、この部分つまり個人消費が活性化されているかどうかが景気に最も重要ということですね。
Razi・・・私はそう思います。
今回ずいぶん長くなりましたがいいのでしょうか?
筆者Q・・・・いいんじゃないですか、読んでくれている人達のためになるなら。また勉強になるなら。
Razi・・・では、お金の話です。
今私がここに100万円持っていると仮定します。このお金で長友さんの作った野菜を100万円分買うとします、すると長友さんの手元に100万円が移動します。長友さんは佐藤さんの家電を100万円分買います、すると佐藤さんの手元に100万円が移動します。次に佐藤さんは黒木さんの作ったテーブルを買います、黒木さんの手元に100万円が移動します。黒木さんは甲斐さんの着物を買います、甲斐さんの手元に100万円が移動します。
さてここでクイズです。
お金はいくらありますか?
筆者Q・・・・100万円ですねえ
Razi・・・5人が100万円を使った、だから500万円ではなく、この場面では100万円しかなかったのに5人が100万円使えたのです。もちろん単純化していますがお金が回るとはこういう事です。
私が使わずに持っているだけだったらこうはいきません、私の次の長友さんは何も買えません。私が老後の不安や来年の、明日の生活を考えたら今とてもお金を使えない!という状況だとそうなってしまいますよね?今まさにこの国が陥っている状況です。
また国全体だとこの最初の100万円が公共投資、公共事業という事になります。消えて無くなる投資ではなく将来残るものや、後から利益のついてくる事に投資するのであれば積極的にやるべきなのです。
筆者Q・・・・それが世の中全体に回るという事ですね
久しぶりだときりがない位ネタが溜まってしまっていたみたいです。次回はどうしましょう、地域の経済を良くする方法か、この状況で小さな企業がどのようにして生き残れば良いか等々、お話し出来ればと思います。
それでは次回は出来るだけ早めの更新を目指します。
皆様さようなら