帰りたくなる場所って、沢山ありませんか?
帰りたい場所は年代毎にあるんですけど、その一つは中学生の頃見ていたあの頃の風景に戻りたいです。
中学生の頃に、建て替える前の古い家の二階の窓を開けてヘリに座って、夕暮れ時、遠くに見える新宿のビル群を眺めながらMOJOの“サムホェア・サムタイムス”っていう歌を聴いている時間が好きでした。
家の前は空き地になっていて、その奥には畑があって、遠くに家が建っていて、遠くに新宿のビルが見えていたんですね。
夕暮れ時がほんと綺麗で、穏やかで平和を感じる幸せな時間でした。
けっこう日常的にそうしていたような気がします。
僕にとっては幸せの時間だったんですけど、それを見ていた兄が一言『ジジイみたいだ』と
その姿もそうだったのかもしれませんが、その歌の歌詞が、年をとったおじいちゃんが目をつぶって昔を振り返りながら、世話になった人たちに“ありがとう”を伝えたい。とか、そんな詞の歌だったので、余計におじいちゃんぽく見えたんでしょうね。
それ以来兄は僕のことを『おじいちゃん』と呼ぶようになったとさ
夢の中の遊園地
これは、僕ではなくて僕の長男が見た夢の話です。
2009年、長男が11歳のときに僕は離婚しました。
以来、長男の4歳年下の次男と男3人で暮らしてきました。
次男の3歳年下の妹とは離れ離れで暮らしています。
この夢は離婚してしばらく経ってから長男が見たという夢の話です。
ある日、家族全員で遊園地に行ったそうです。
皆でジェットコースターに乗ったのですが、それがめちゃくちゃ楽しい幸せな気持ちになれるジェットコースター🎢だったんですって。
余りにも楽しい、幸せな気持ちになれるジェットコースターが忘れられずに数日後に又、あのジェットコースターに乗りたくて遊園地を訪れたそうですが、あの時に乗ったジェットコースターは、何処にもなかったんです。
長男は、もう二度とあのジェットコースターに乗れないこと。
あの時に感じた幸せには戻れないことを知って、切ない気持ちで目を覚ましたそうです。
僕は、その夢の話を聞いた時に、申し訳ない気持ちと切ないような、複雑な感情を抱きました。
その長男とは、たまに二人で酒を酌み交わすんですけど、その時間が僕にとっての幸せのジェットコースターです。
思い起こせば、帰りたい場所は、両手に抱えきれないほどに沢山ありますけど、“今”が一番僕にとっての帰りたい場所です。
最後までお読みいただきありがとうございました。
あなたにとって、素敵で幸せな日常でありますように願いを篭めて