
2016年3月17日。
飯田線旅行2日目は午前中に鳳来寺参りをしたのち飯田線に乗り込み、
日本屈指の秘境区間を抜けて天竜峡付近にとった宿へと進みます。
車であれば鳳来寺山パークウェイで山頂駐車場まで登ることができるので楽ちん。
でも公共交通機関のみとなると本長篠駅から出ている路線バスで表参道の入口まで行き、
そこから本堂まで1400段の石段を1時間ほど登ることになります。
帰りはまた同じ石段を下ってバスで本長篠へと戻る、と行きたいところですが、問題がひとつ。
鳳来寺山行きのバスの出る本長篠駅にはコインロッカーが無いのです。
着替えに三脚など全ての荷物を担いで、1400段余もある石段登りに挑む気にはなりません。
そこで考えたのが、湯谷温泉で泊まった宿に大きな荷物を預け、本長篠へと移動して鳳来寺山を登るというもの。
これなら身軽な状態で鳳来寺山に登り、降りてこられます。
が、まだまだ問題があって、下山したのちバスで本長篠駅へ戻るルートをとろうとすると、
荷物を引き取るために湯谷温泉駅で降りたあと次の列車まで3時間近く待つ羽目になります。
(宿が駅から徒歩1分の位置だったので、宿の方にホームまで荷物を持ってきてもらうという手も無くはないのですが、
その選択肢は申し訳ないかなと思って端から除外してました)
考えた末に下した決断は「荷物は宿に預け、鳳来寺山から山を下って湯谷温泉駅に直接向かう」というもの。

登山地図を見ると、鳳来寺山本堂から湯谷温泉駅までは2時間程度の行程で、
山道は東海自然歩道に含まれるところも多く、整備されているようでした。
1日目の宿泊を湯谷温泉に選んだのは、この荷物の置き場所を確保するためでもあったのです。

まずは湯谷温泉から2駅戻って、本長篠駅へと向かいます。
そして駅から100mほど離れたところにあるバスターミナルから、鳳来寺山へ向かう豊鉄バス田口新城線の「田口行き」に乗り換えます。

本長篠駅の駅舎は木造で、ノスタルジックな感じ。

駅から1分歩いたところにあるバスターミナル。
平日ということで、ターミナルというには寂しすぎる空気が漂っていました。

グネグネと曲がる山間の道を8分ほど揺られると、鳳来寺バス停に到着です。
ここからまずは表参道を歩いていきます。

にぎわっていた頃を思わせるような、素敵な街並み。
平日の午前中ということで、ほとんどのお店は閉まってました。

ここからが1400段の石段の始まり。

少し登ると仁王門。
慶安4年(1651)に再建されたものだそう。

40分ほどひたすら石段を登ります。
石段って普通の山路よりも登りやすそうに見えるけど、
実際は石段の高さや幅にペースを握られてしまい
こちらのペースで登れないからきついんですよね。

息を切らせながら本堂まで登り切りました。
本堂前の見晴らし台からの景色を見てみましょう。

新城市が一望できました。
高山からの非日常的な景色ほどの感動はないものの、
低山からの眺めもこれはこれで乙なもの。
この日は少し春霞がかかっていたものの、雲一つ無い快晴で、
地元の方いわく「春先にこれだけ見えるのは珍しいよ」とのこと。
もっとよく晴れたときには伊良湖崎まで見えるんだとか。
そうそう、新東名ってこの新城の辺りを通ってるんですね。
新東名ができたおかげで、この辺りに来る観光客は増えてきたんだそう。
普段の生活には全く縁のない道路ですが、
その恩恵を受けている人は私が思っているよりずっと多いみたい。
さて、本堂をお参りしただけではもったいないので、もう少し歩きます。
鳳来山山頂まで回るのは時間的に厳しいので、東照宮の脇を抜け鷹打場まで進みました。
東照宮から鷹打場までの道中は東海自然歩道の一部で、整備された山道です。
低山登山に慣れている人なら問題なく歩けます。
とはいえ未舗装の山道なので、スニーカーなど歩きやすい靴が必要ですが。

東照宮から20分ほど歩いてたどり着いた鷹打場。
ここは180度遮るものがなく、奥三河の山々を一望できます。
絶景かな、絶景かな。

DA FISH-EYE10-17mmでパシャリ。
奥三河の山々を一望できました。

調子に乗ってカメラを岩の間に置いて、タイマー自撮りしてみました。
このシチュエーションはなかなかないですね。
気持ちいい。
ここで名古屋から来たという旅行好きの老夫婦と出会いまして、日本各地の訪れた場所の話で盛り上がりました。
1時間近く話し込んだあと別れたのですが、その後東照宮まで下ったところで再び出会いまして
「下まで車に乗っけてってあげるよ」
とのこと。
奥三河という知らない山道を歩くのも楽しいですが、ここは一期一会を大事にしようと、乗せてもらうことにしました。
そして列車までの待ち時間がまだまだあることを話したところ
「それなら阿寺の七滝でも行ってみようか」
と連れて行ってもらっちゃいました。


というわけで、思ったよりも行動範囲が広くなった2日目の午前中なのでした。
このあと宿に戻ると電車まで1時間弱あったので、ロビーで休憩させてもらいました。
ここで、チェックインのときと同様にお茶とお菓子をいただきまして。
心遣いのしっかりしているお宿だなぁと、本当に感心してしまいました。
次にこのあたりを旅するときにも、お世話になろうと思います。
宿でしばらく休憩したら、飯田線乗りつぶしに戻ります。
飯田線旅行2日目は午前中に鳳来寺参りをしたのち飯田線に乗り込み、
日本屈指の秘境区間を抜けて天竜峡付近にとった宿へと進みます。
鳳来寺山
鳳来寺山へのアクセスは、車がないとちょっと厄介です。車であれば鳳来寺山パークウェイで山頂駐車場まで登ることができるので楽ちん。
でも公共交通機関のみとなると本長篠駅から出ている路線バスで表参道の入口まで行き、
そこから本堂まで1400段の石段を1時間ほど登ることになります。
帰りはまた同じ石段を下ってバスで本長篠へと戻る、と行きたいところですが、問題がひとつ。
鳳来寺山行きのバスの出る本長篠駅にはコインロッカーが無いのです。
着替えに三脚など全ての荷物を担いで、1400段余もある石段登りに挑む気にはなりません。
そこで考えたのが、湯谷温泉で泊まった宿に大きな荷物を預け、本長篠へと移動して鳳来寺山を登るというもの。
これなら身軽な状態で鳳来寺山に登り、降りてこられます。
が、まだまだ問題があって、下山したのちバスで本長篠駅へ戻るルートをとろうとすると、
荷物を引き取るために湯谷温泉駅で降りたあと次の列車まで3時間近く待つ羽目になります。
(宿が駅から徒歩1分の位置だったので、宿の方にホームまで荷物を持ってきてもらうという手も無くはないのですが、
その選択肢は申し訳ないかなと思って端から除外してました)
考えた末に下した決断は「荷物は宿に預け、鳳来寺山から山を下って湯谷温泉駅に直接向かう」というもの。

登山地図を見ると、鳳来寺山本堂から湯谷温泉駅までは2時間程度の行程で、
山道は東海自然歩道に含まれるところも多く、整備されているようでした。
1日目の宿泊を湯谷温泉に選んだのは、この荷物の置き場所を確保するためでもあったのです。

まずは湯谷温泉から2駅戻って、本長篠駅へと向かいます。
そして駅から100mほど離れたところにあるバスターミナルから、鳳来寺山へ向かう豊鉄バス田口新城線の「田口行き」に乗り換えます。

本長篠駅の駅舎は木造で、ノスタルジックな感じ。

駅から1分歩いたところにあるバスターミナル。
平日ということで、ターミナルというには寂しすぎる空気が漂っていました。

グネグネと曲がる山間の道を8分ほど揺られると、鳳来寺バス停に到着です。
ここからまずは表参道を歩いていきます。

にぎわっていた頃を思わせるような、素敵な街並み。
平日の午前中ということで、ほとんどのお店は閉まってました。

ここからが1400段の石段の始まり。

少し登ると仁王門。
慶安4年(1651)に再建されたものだそう。

40分ほどひたすら石段を登ります。
石段って普通の山路よりも登りやすそうに見えるけど、
実際は石段の高さや幅にペースを握られてしまい
こちらのペースで登れないからきついんですよね。

息を切らせながら本堂まで登り切りました。
本堂前の見晴らし台からの景色を見てみましょう。

新城市が一望できました。
高山からの非日常的な景色ほどの感動はないものの、
低山からの眺めもこれはこれで乙なもの。
この日は少し春霞がかかっていたものの、雲一つ無い快晴で、
地元の方いわく「春先にこれだけ見えるのは珍しいよ」とのこと。
もっとよく晴れたときには伊良湖崎まで見えるんだとか。
そうそう、新東名ってこの新城の辺りを通ってるんですね。
新東名ができたおかげで、この辺りに来る観光客は増えてきたんだそう。
普段の生活には全く縁のない道路ですが、
その恩恵を受けている人は私が思っているよりずっと多いみたい。
さて、本堂をお参りしただけではもったいないので、もう少し歩きます。
鳳来山山頂まで回るのは時間的に厳しいので、東照宮の脇を抜け鷹打場まで進みました。
東照宮から鷹打場までの道中は東海自然歩道の一部で、整備された山道です。
低山登山に慣れている人なら問題なく歩けます。
とはいえ未舗装の山道なので、スニーカーなど歩きやすい靴が必要ですが。

東照宮から20分ほど歩いてたどり着いた鷹打場。
ここは180度遮るものがなく、奥三河の山々を一望できます。
絶景かな、絶景かな。

DA FISH-EYE10-17mmでパシャリ。
奥三河の山々を一望できました。

調子に乗ってカメラを岩の間に置いて、タイマー自撮りしてみました。
このシチュエーションはなかなかないですね。
気持ちいい。
ここで名古屋から来たという旅行好きの老夫婦と出会いまして、日本各地の訪れた場所の話で盛り上がりました。
1時間近く話し込んだあと別れたのですが、その後東照宮まで下ったところで再び出会いまして
「下まで車に乗っけてってあげるよ」
とのこと。
奥三河という知らない山道を歩くのも楽しいですが、ここは一期一会を大事にしようと、乗せてもらうことにしました。
そして列車までの待ち時間がまだまだあることを話したところ
「それなら阿寺の七滝でも行ってみようか」
と連れて行ってもらっちゃいました。


というわけで、思ったよりも行動範囲が広くなった2日目の午前中なのでした。
このあと宿に戻ると電車まで1時間弱あったので、ロビーで休憩させてもらいました。
ここで、チェックインのときと同様にお茶とお菓子をいただきまして。
心遣いのしっかりしているお宿だなぁと、本当に感心してしまいました。
次にこのあたりを旅するときにも、お世話になろうと思います。
宿でしばらく休憩したら、飯田線乗りつぶしに戻ります。