先日購入したLet's note AX2秋冬モデルについて、ちょっと感想を書いておきます。
【良い点】
・軽い
タブレットにもなるコンパチブルノートPCは他にも色々ありますが、どれも1.2kg以上の重量があります。1.5kg近いものも多いです。
そんな中でAX2は、タッチパネルが付いているのに1.15kg。このオンリーワンな軽さはやはりアドバンテージでしょう。
・電池のもち
カタログ値ではありますが内蔵バッテリーと換装可能なバッテリーパックを合わせて9時間の駆動時間を誇ります。
他のコンパチブルノートPCは5時間程度だったり、7時間持つけど重かったりというものばかり。
AX2は実際に使ってみても、7時間は問題なく使えるな、という感覚です。
バッテリーが換装可能というのも利点のひとつだと思います。
ほとんどのUltrabookは薄さ・軽さを求めるがためにバッテリーを内蔵式にしていますが、
AX2は1.15kgの軽さと交換可能バッテリーを両立。このあたりはさすがです。
しかも内蔵バッテリーのみでの駆動も可能で、バッテリーパックのホットスワップができる。
また、バッテリーを交換できるということは、デバイスの寿命が長いということ。
劣化によりバッテリーがへたったら、メーカーに送って修理扱いで交換してもらうか、買い換えるかの選択肢しかありません。
しかしAX2ならバッテリーパックだけ買い換えれば済むのです。
このようにAX2は他のUltrabookと比べると、バッテリー運用時の自由度が非常に大きいです。
ただしバッテリーを買い換えて長く使うということは、スペックの良いモデルを選んでおく必要があります。
その点に関しては、
Core i7-3667U・SSD 256GB・RAM 8GBの構成ならば、4,5年は使えるのではないでしょうか。
・タッチパネル
Windows8を生かすためにタッチパネルの有るモデルを買うか、タッチパネルは諦めて軽いモデルを買うか。
これは最後まで悩んだところですが、AX2を買ってからの私の感想は「タッチパネル付きでよかった」。
インターフェイスがWindows7から一気に変わったため、Windows8に対する評価はあまり良くありません。
でも、タッチパネルの付いたPCで使うなら、Windows8はなかなか使いやすいと思います。
各社コンパチブルノートPCの比較
機種名 液晶サイズ 重量 バッテリー Let's note AX2 11.6インチ
1366×7681.15kg 9時間 ASUS TAICHI
11.6インチ
1920×10801.25kg 5.4時間 VAIO Duo11 11.6インチ
1920×10801.29kg 6.5時間
dynabook R822 12.5インチ
1366×7681.49kg 6.0時間 Dell XPS12 12.5インチ
1920×10801.52kg 5.5時間
【悪い点】
・キーボード
薄型のUltrabookですから一般的なノートPCに比べるとキーボードは打ちにくい方です。
キートップは小さめだし、ストロークは浅いし、配列もちょっと変則的だし。
それでも慣れでカバーできるレベルだと思います。
購入候補として挙げていた機種のキーボードの打鍵感を比較して並べると
DELL XPS12 > ASUS TAICHI12 > Let' note AX2 > NEC LaVie Z
といった感じでしょうか。
それからタッチパッドが浅い上にWindows8のジェスチャー対応のために大きめなので、
文字を打っている最中に触れてしまいカーソル位置がずれるという欠点もあります。
ただこれはHOLDボタンの設定を「タッチパッドのみHOLD」にしておけば問題はほぼ解決します。
そもそもタッチパネルがあるので、タッチパッドをHOLDにしていてもそこそこ扱えますしね。
・液晶
これはおそらく誰に言っても納得してくれると思います。
いまどきAX2の液晶はTN方式。
視野角が狭いというのが非常に使いにくいです。
ラップトップとして使う分にはまだいいのですが、タブレットモードで使うとなると凶悪です。
膝の上に置いた状態ですら見え方が変わってしまうくらいですから。
Let's noteは伝統的にTN方式の液晶を使ってきましたし、ビジネス用途では隣に座った人間から作業が見えにくいのが利点になるのかもしれません。
しかしタブレットとしても使うのであれば、この視野角の狭さは厳しいものがあります。
このモデルに関してはIPS液晶でよかったのではないでしょうか。
・スピーカー
ビジネスマンが出先で使うことを想定して作られているUltrabookなので、スピーカーの音質は悪いです。
このモデルに音質を求める人がどれだけ居るのか、って気もしますけど。