
丹沢山2日目です。
1日目はこちら。
夜は9時に消灯したものの山小屋の中はカエルの大合唱(ようするにイビキ)がひどく、
30分うつらうつらしては起きての繰り返しでした。
「先に寝たもん勝ち」ということをわかっていて、酒をかっくらって真っ先に大イビキをかいて寝る人の多いこと多いコト(-_-;)
しょうがないっちゃしょうがないんですが、寝付けなかった方からすると自分勝手にしか思えません。
登山客のこういうところ、なんとかなんないのかなぁ……なんないんだろうなぁ……
なんとか4時間ほど寝られたところで夜明け前。
山小屋の窓から外を見たところ、少し晴れて星が見えるようになっていました。
すかさず三脚とカメラをかついで、星の撮影。

PENTAX K-3+HD PENTAX-DA 21mm F3.2AL Limited
ISO3200 F3.5 20.0s(Lightroomで現像)
換算31mmでもオリオン大星雲って映るんですねぇ。
このあとまた雲が流れて来てしまったので、小屋に撤収して6時の朝食までまたうつらうつら。

朝食はかやくご飯に味噌汁、野菜の小鉢。
ありがたくいただきます。
予定では朝ごはんを食べ終えた後はゆっくりしてから出発するつもりでした。
でも身支度も済んでしまったし、やることもないので7時15分に出発です。
2日目の天気は快晴!
丹沢山の山頂からも、富士山がばっちり見えました。

静岡市内に住んでいたことがあるので見慣れているけれど、
やはり富士山が見えるとテンションが上がりますね。
右手に富士山を見ながら、塔ノ岳までの稜線を歩くこと55分。
1泊して体力が回復しているのと、朝早くて涼しいのとが合わさり、
コースタイム90分のところをずいぶんと巻きました。

塔ノ岳山頂。
こんなに富士山が綺麗にみられるところだったんですね。
昨日はまったく見えなかったので、びっくりしました。
塔ノ岳山頂では、登山客の連れてきていた甲斐犬と出会いました。

おとなしかったので、富士山を背景に何枚か撮らせてもらいました。
ばっちりお顔の見えるのテイクをいただいたわけですが、
家に帰って写真を確認してみたら

頭に草はえてた
気を取り直して、塔ノ岳から鍋割山へと進みます。
ここの区間はアップダウンはあまりなく、気持ちの良い稜線歩きです。

黄葉のなかを進みます。

丹沢の紅葉と富士山。

うーん、気持ちいいですねー!
こういうところばかりなら楽でいいんですけど。
塔ノ岳から1時間半歩いて、鍋割山に到着です。

10時前だというのに、山小屋の前に行列ができています。
これ、鍋割山荘名物の鍋焼きうどんを待っている人の列なんです。
山小屋のご主人が「ボリュームのあるものを食べさせたい」と考え、始められた鍋焼きうどん、
わたしもいただくことにしましょう。

山の上で鍋焼きうどん!
こんなシチュエーション、ほかには味わえません。
かぼちゃの天ぷら、きのこ、ほうれん草、油揚げ、卵など、
山の上で出てくるとは思えないほど具だくさんです。
これが1000円って、そんな値段は下界でもそうそうないですよ……
ちなみに10時の段階で、すでに10人前ほど注文がたまっており、
山小屋の中の人たちはかなり忙しく動いておりました。
何年か前にテレビで取り上げられ、一気に知名度が増したせいだとか。
あのペースを見るに、休日は200食くらいは出るんじゃないでしょうか。
冷静に考えると、山頂の山小屋で鍋焼きうどんを提供するのって、
とんでもなく大変なことです。
食材もなければ水場もない山頂ですよ。
食材も水もすべて、麓から人力で運びあげているわけです。
忙しくなり過ぎないといいなぁ、なんて思っちゃいました。

おでんもいただきました。700円。
こちらも具だくさん。
鍋割山からは下り一辺倒です。
後沢乗越へと下って、二俣へと分かれ道を進みます。
後沢乗越までの道は平らなところがほとんどない、ひたすら下り坂。
つまり逆ルートで来た場合は、休みなく続く上り坂ということです。
大倉~鍋割山のピストンコースと思われる大勢の登山客とすれ違いましたが、
みんな肩で息をしてぜえぜぜ言いながら登っていました。
うーん、これなら馬鹿尾根の方が楽そうですね。
我々はいいチョイスをしたのかも。

2時間ほどで二俣。
さっきまで歩いていた山々が、はるか上になっちゃいました。
このあたりはずっと林道歩き。

さほど面白みはなし(´・ω・`)
この辺で飲み水が尽きてしまい、
大したこと無い道なのにしんどかったです。
山の上でケチらずに、ペットボトルを買うべきでした。

丹沢大山国定公園のモニュメントが見えたら、
あとは15分ほど歩けば

13時半、大倉駐車場に到着。

という1泊2日の丹沢山行でした。
これにて今年の登山は登り納め。
3月の鳳来寺山、4月の両神山、8月の木曽駒ケ岳、9月の北横岳、そして11月の丹沢山。
今年は例年よりもがっつりと山に登った年でした。
2017年ははたしてどうなるやら。