
ちょいと1ヶ月前のことになりますが、今夏に一緒に富士山に登った連中と
「せっかく装備を揃えたんだし、今シーズンのうちにもう1回山登りに行きたいよね」
という話をしまして。
どこに行こうか悩んだ結果、前々から行ってみたかった大菩薩嶺に決めたのです。
甲斐大和駅からバスで40分ほどかかり、電車で行くには少々面倒な位置にあるので、友人が車を出してくれるならと決定したのでした。
しかし10月末の土曜日の、しかも良い空模様とくれば渋滞がつきもの。
調布ICから中央道に乗るまでに1時間弱かかり、さらに八王子を越えるまでに1時間。
おまけにナビがなぜか手前のICで下ろしてしまい、長々と下道を行く羽目になってしまいました。
結局登山スタート地点であるロッヂ長兵衛に着いたのは、出発から3時間半経った午前11時過ぎになりました。
しかも運の悪いことに、都内は晴れていたのに大菩薩嶺は雨! 到着も遅れた上に悪天候となっては、
予定していた登山ルートをこなすことはできないと判断し、大菩薩峠まで登って帰ってくるルートに短縮することに。

駐車場付近はこんな天気。
1500m以上あるので、10月下旬で気温はすでに10℃未満。
かなり寒いです。

天気は悪いですが、紅葉はなかなかのもの。

福ちゃん荘
ここはほうとうが有名なところ。ほうとうを煮込むのに1時間ほどかかるので、食べたい場合は行きに立ち寄って予約をしましょう。
そうすれば下ってきたときにちょうどできあがったものをおいしくいただけます。
ちなみにこの福ちゃん荘には連合赤軍がここに結集し、そこを警察に一網打塵にされ壊滅状態に陥った、
なんていう歴史もあるんだとか。で、その後のあさま山荘事件に繋がっていくんだそうです。
まさかそんな関係が有る場所だったとは。

霧の中、どうにか峠まで辿りつきました。
中里介山の小説「大菩薩峠」にも登場する大菩薩峠です。
まあ、読んだことは無いんですけど。

本当はこの辺りの稜線からが絶景ポイントで、晴れていれば大菩薩湖の向こうに
富士山を眺めながらのハイキングになるんです。
しかしあいにくの天気で、なーんも見えません……

しかたがないので介山荘にてみそおでんと甘酒をいただくことにしました。
寒かったので、これがうまいのなんのって……

峠から下り始めたら、途端に霧が晴れてきました。
林の隙間から見える景色は絶景! できれば峠の上に居る間に晴れて欲しかった……
陽が出てきたのでISW13HTのカメラエフェクト「カントリー」でパシャリ。明るいところで使うと、
ハイキーで光あふれる幸せそうな絵が得られます。

なぜ下り始めてから晴れる……

いい景色!
いや、なんで下り始めてから晴れるんだ……

無事に帰ってきたので、名物のほうとうをいただきます。
外は摂氏ヒトケタの寒さなので、温かいほうとうが体に染み込みますね。
添えられている唐辛子はこちらで育てたものだそう。
ひとかけら入れてみたところ
「からっ!」
体中の毛穴が開くような辛さでした。

今回のルート。
往復2時間ほどと、かなり楽なハイキングになっちゃいました。
アクセスのめんどくささはありますが、秋の大菩薩嶺はとってもいい!
紅葉はきれいだし、登山道はよく整備されてて歩きやすいし。
またリベンジしたいと思います。