さて、キャップレスデシモのパールブルーについてです。
まず色なんですが、今日買ってきたパールブルーはパールレッドとともに、
2009年の限定色なんだそうです(各色Fが700本、Mが300本限定らしい)。
パールブルーということで胴体はラメが入っていて、キラキラしています。
最初に見たときは驚いたものの、深めの落ち着いた青にラメが入っているので、
なんだか夜空に星が輝いているように見えなくもないなと思い、この色に決めました。

結構、いやかなりラメラメです。
下品ではない輝きなんですけど。
そしてこのキャップレス、名前のとおり万年筆にあるはずのキャップがありません。
もちろんそのままではペン先が乾いてしまうので、代わりの機構が考えられています。
ノック部分を押し込むと、まるでボールペンのようにペン先が出てくるのです。

ペン先が引っ込んでいる状態から、ノックを押し込むと……
↓

シャキーンとペン先がせり出してきます!
このノック式、ボールペンやゲルインクペンでは当たり前の機構なんですけど、
万年筆だとこのパイロットのキャップレスシリーズくらいしか無いんだとか。
使ってみると、キャップを外す手間無しにノックを押し込むというワンアクションだけで
万年筆を書ける状態になるのは、かなーり便利です。
ペン先は小さいものの、18金。
鉄ペンとは違ってコシがあり、細字なのに引っ掛かり無くスラスラ書けます。
唯一の欠点はというと、筆記スタイルが奇妙なところでしょうか。
ペン先がクリップ側についているので、こんな状態になります。

はたから見ると「ペンを逆さに持っている」ように見えます。
かなり珍妙です(笑)
でもこれ、書いている本人はちっとも違和感を感じないんですよ。
クリップ部分を親指と人差し指で挟み込むため、ペンが安定しますし、
そのスタイルでしか持てないので、ペン先の方向を気にすることなく書き始められます。
もちろん使ってみないと分からないことなので、はたから見たらやっぱり珍妙ですが。
以下、パイロット プレラ(M)+パイロットのブルーブラックと、
パイロット キャップレスデシモ(F)+パイロット色彩雫 露草の比較です。

同じパイロットのMとFなので、やはりFの方が細いですね。
インキの色もどっしりとして少し赤みの見えるブルーブラックよりも、
赤みの抜けた露草の方がやや鮮やか。でも落ち着いているいい色です。

ニーモシネの5mm方眼に合わせて書いてみました。
Mではちょっと窮屈でしたが、Fなら潰れずに書けますね。
お値段は15000円なり。
「18金のペン先+珍しいノック式+限定色」でこの値段は安い。
そう思ってしまう私の頭はもうすでに万年筆に侵食されていますね……(;´~`)