
今年の東京の桜は3月21日に、全国で一番早く咲きました。
しかしそのあと寒の戻りがあった影響か、4月2日に満開となったあとも花の持ちがとてもよく、
4月9日の雨にも耐えて散らずに残っていました。
どこかに撮りに行きたいなと思っていたところ、たまたま火曜日の仕事が休みだったので、
月曜の仕事が終わったあとに千鳥ヶ淵の桜を撮りに行ってみること。
が、行く前に調べてみたら今年の千鳥ヶ淵のライトアップは9日の日曜日で終了しているとのこと。
悩んだものの、とりあえずどんな感じかだけでも見に行ってみました。

飯田橋から歩きだして、まずは靖国神社。
ここはライトアップのようなものをやっていますが、
照明の当たり方がキツいので写真には不向きでしょうか。

歩道橋を渡って田安門前。
日没後でも桜が満開とあって、人通りも多く途切れません。
どうにかならないかと考えて長秒露光を試してみたのですが、
みんな桜の前でスマホで写真を撮るために立ち止まるので、
中途半端に写り込んでしまいました。

ライトアップがないと、桜の姿がさっぱりわかりません。
これはISO800 F4で8秒間露光したもの。
肉眼ではこれより数段暗く、桜の淡いピンク色など見えないレベルでした。

北の丸公園に入り、真っ暗な林の中をお濠の近くまで進んでみました。
ライトアップされていれば、千鳥ヶ淵の桜が綺麗に見られるらしいのですが、
されていないと街灯の光の当たっている桜を探すのにも一苦労するくらい。
でもライトアップ期間は、桜の見える場所にたどり着くのも大変なんでしょうね。
長秒露光やスローシンクロフラッシュなど色々試したものの、
大して成果は得られなかったので、移動再開です。
北の丸公園を出て首都高を回り込み、千鳥ヶ淵緑道に入ります。

こちらは緑道沿いに街灯が立っているので、そこそこ明るいです。
といってもISO200 F5で8秒露光してますけど。

ISO6400 F2.8 1/6秒。
被写体ブレを防ぐためにシャッター速度をなるべく速くした結果、
ここまでISO感度が上がってしまいました。
初代K-3の常用感度は個人的には1600までで、
それより厳しい状況では妥協してISO3200まで上げ、
それ以上は使わないようにしています。
この間発売されたKPならば、ISO6400は常用範囲で、
非常用として12800も使えそうでちょっと羨ましいかも。
次に買うとしたらフルサイズのK-1かなと思ってるので
KPを買うことはおそらくないと思いますけど。

PENTAX K-3 + smc PENTAX-D FA MACRO 100mmF2.8 WR
ISO1600 F3.5 15秒
普通に撮ったら真っ暗なので、15秒露光です。
この日は日が暮れてから風が凪いだので、
ほとんど被写体ブレせず撮れました。

この日のお月様は満月のひとつ前の小望月。
薄曇りの空模様の中、かさをかぶっていました。

PENTAX K-3 + TAMRON SP AF 17-50mm F/2.8 XR Di II LD Aspherical
ISO400 F6.3 10秒
同じ場所で縦構図。
よくまあこの距離で被写体ブレしなかったなと思います。
本当に風が無かったんですねぇ。
