Twitterで数日くらい前からこんな記事に関するつぶやきが増えています。
ずっと隣の星座占いを見ていた...新星座表で海外パニック! : ギズモード・ジャパン http://www.gizmodo.jp/2011/01/post_8334.html
内容を簡単に要約すれば
星座占いで使われる黄道十二宮は古代バビロニアの星座だが、 これは現代の星座と約1か月近くのずれが生じているので、 誕生日による星座占いで見るべき星座もずらさないといけない。 |
といった感じでしょうか。
私のタイムラインの中でも何度もツイート・リツイートで見かけるんですが、
なんでいまさらその話題?
って思うんですけど……
だいたい占星術の生まれたころと今の星座とが1ヶ月ずれてるのなんて周知の事実で、
それでも占星術は科学と違うからと、昔のまま使ってきたんですよ。
へびつかい座をプラスした13星座占いだって、もとは1995年に英国天文学者ジャクリン・ミットン博士が
占星術の批判と初歩的な天文学の普及・教育のために書いたものであって、
占星術の学術団体側が提唱したものではないはず(参考文献:鏡リュウジ「オルフェウスの卵」)
しかもそれに対しては英国占星術会は
「そんな初歩的なことを今頃言い出すようでは王立天文学協会は占星術界に5000年も遅れているのでは?」
との反対声明を出したらしく、英国では13星座占いはイヤミなブラックジョークのひとつとして騒ぎも終わってるとか。
日本ではことの顛末に関する情報はほとんど流れず、いまだに「13星座が正しい!」なんてことが言われてますが、
そんなこといまさら盛り上がることじゃないと思うんですよねぇ。
なんでこんな騒ぎになってるのかなと考えてみると、Twitterというツールによるものがやはり大きいのでしょう。
Twitterには他人のつぶやきを自分のフォロワー(要するに読者)に広める「リツイート」という機能があります。
これがクリックひとつでできるので「お、これは面白い」と思ったつぶやきがすぐに他人に広まりやすいです。
BLOGもネット上での口コミとして力を持つツールですが、読んだ内容を自分のBLOGに書くには少なくとも
「リンクやタイトルをコピペ」→「内容をコピペ」→「投稿」というステップが必要になるため、
記事を読んで「面白い」と思った人が二次・三次のソースとなる可能性はTwitterのほうがずっと高いわけです。
それが連鎖に連鎖を呼んで、こういう騒ぎ(といってもTwitter上でのレベルですが)になったのでしょう。
Twitter上では他にもいろんなネタがひとときに流行することがありますが、
「リツイートのしやすさからくる信頼性の欠如」には気をつけないといけないと思います。
「えっ!?」と思うような内容も実はウソだったり、事実であっても実は数ヶ月も前のネタだったりと、
信頼性に欠けることも多いです。
Twitterを続ける上で「140文字の中だけで判断しない」という意識は常に必要とされるものだと思います。
BLOGより気軽に使えるツールだからこそ、BLOG以上に気をつけないといけませんね。