最終日の朝、和歌山市は最低気温0.2℃と厳しい冷え込みでした。
アメダスで調べてみると、これから向かう高野山はマイナス7℃まで下がったとあり、
どう考えても雪まみれの銀世界であろうことは、想像に難くありません。
戦々恐々としながらも、和歌山駅を出発したのでした。

和歌山市駅へ
底冷えする和歌山駅で電車を待ち、まず向かったのは高野山への玄関口となる橋本駅……ではなく、和歌山市駅。紀勢本線の乗り残した区間である和歌山~和歌山市間の乗りつぶしのためです。
せっかく来たなら乗りつぶしちゃいましょう。


和歌山駅の連絡通路にネコの足跡を発見!
これはもしかしなくても、貴志線貴志駅のたま駅長のですね。

ラッピングされた105系。
見た目は綺麗ですが……
7分ほどで和歌山市駅に到着です。
さっそく降りてみると、ホームの真ん中に柵が立てられ、その向こうには南海電鉄の車両が見えます。

この駅は南海のものをJRが間借りしている格好となっているのですね。
なのでJRのホーム内に改札があり、さらに駅舎の改札をくぐることになるのです。

和歌山線で橋本へ
ホームの様子を見終えたら他に用事は無いので、和歌山駅へと戻ります。
そして和歌山線に乗り換えようとしたら、乗るべき列車は最初に乗ったのと同じ。
この105系、座席のは硬いわ隙間風は酷いわで、乗り心地は最悪でした('A`)
これまで各地で乗ったキハ40系などのローカル線に比べても酷かったです。

紀ノ川沿いに進む和歌山線の車窓を流れる風景は、
おおむねこんな感じ。のどかですね。
屈指の山岳路線、南海高野線
橋本駅に到着。ここで南海電鉄高野線に乗り換えます。乗り換え時間は短いですが、その間にコインロッカーに荷物を預け、
さらに南海の切符売り場で高野山・世界遺産きっぷを購入しました。
高野山・世界遺産きっぷ|南海電鉄 http://www.nankai.co.jp/traffic/otoku/koyasan.html
これは極楽橋を経由し高野山までの往復切符に、高野山内の路線バスのフリーきっぷと、
さらに各種店舗での割り引き券が付いたもの。

この手のフリーきっぷとしては珍しく、全部バラバラです。
店舗での割り引き券は切符入れを切り離して使う。なるほど。
橋本を出てからしばらくすると、高野線は山岳区間に突入します。
高野線高野下駅以南は50‰の勾配、制限速度33km/h、半径100m以下の急カーブと厳しい道のり。
データとしては知っていましたが、実際に乗ってみるとおかしいですこの登り。
常にレールと車輪の軋む音がします。
乗り心地もあまり良くありませんが、滅多に体験できることでもないのでこれはこれで楽しかったですね。

高野下駅以降の山岳部は、雪山の世界。
19.8kmの道のりを40分ほどかけて、じっくりと登っていきます。
南海高野線終点の極楽橋駅に到着。
高野山へ行くには、ここでケーブルカーに乗り換えます。

極楽橋駅のホームも雪化粧で真っ白。

高野線とケーブルカーのダイヤはちゃんと接続されています。

ケーブルカー最前部からの景色がこちら。
どこのスキー場っ!?
そして和歌山駅から2時間で、高野山駅に到着しました。

次回はいよいよ天空の宗教都市、高野山を巡ります。