毎月第4金曜日というのはPCゲームがやたらと発売される日である。
給料日が近いというのが理由だろうが、申し合わせたかのように十数本のゲームがいっぺんに発売される様子を見ると、
果たしてこの業界って採算が取れているのだろうかと思うときがある。
それでもこの日にアキバに行けばいつも以上に人が多いし、
それなりにはなっているのかもしれない。
さてそんな第4金曜日である昨日発売されたゲームの中で、
ひときわ話題になっているゲームがある。
OverflowのSummer Daysである。
このゲームのなにが話題になっているのかというと、発売前夜にアップされた修正パッチである。
近頃は発売日当日に修正パッチがアップされることが少なくない。
スタッフが少ないのか製作日数が少ないのか、はたまた制作費が少ないためにスタッフと日数のどちらも少ないのか。
事情は各社によって違うかもしれないが、いずれにしても発売日当日にパッチが出るというのは
マスターアップ後にすでにバグがわかっているということか、
最悪の場合は見切り発車でマスターアップして、あとあと間に合わなかった分を
修正パッチとして配布してしまっているという可能性すらあり、あまりよい傾向ではないだろう。
しかし件のゲームは、そう言ったレベルの話ではなかった。
発売日当日の23日0時ごろにアップされた修正パッチのファイルサイズは
なんと2.3GB!
冷静に考えてみよう。
CD-ROM一枚に入るデータのサイズはおよそ650MBである。
CDよりも容量の大きいDVDはおよそ4.7GBのデータが入る。
1GBはおよそ1000MBだから、件のパッチはCD-ROM4枚分という、
とんでもないファイルサイズなのである。
これをネット経由でダウンロードしないといけないのだが、
これだけのサイズのファイルともなると、そう簡単にダウンロードが済まない。
例え光ファイバー回線で50Mbpsが出たとしても400秒、約7分かかる。
これがうちのようにADSLで5Mbps程度だと4000秒と、実に1時間以上かかってしまう。
もしもアナログ回線だと56→24kbpsくらい?でダウンロードに数日かかる。
この容量ではどうにもならないからか、その後容量を1.25GBに抑えた新しいパッチが出るも、
これは前のパッチが1GBの同一ファイルをダブって入れていたからという事実も発覚。
しかもパッチを当てないことにはゲームが動かないという状況なので、
ブロードバンド環境でない購入者はいったいどうすればいいのやら、である。
いったいこの事態をどうやって収拾するのか、他人事ゆえことの経過を見ていきたいものである。