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Ultimate Ears Metro Fi220 ちょっとレビュー

2010-05-30 23:57:06 | その他のデジモノ


Ultimate Ears MetroFi220を10時間ほど使ったので、現時点でのレビューを書いてみます。
お決まりですがイヤホンは聴く人それぞれの好みが違うものなので、
このレビューもあくまで私個人の感想ですよ。


●デザイン
ハウジング部はクロム調の光沢部と、左が黒く、右が赤の透明部で作られている。
指紋がつきやすいという欠点があるものの、高級感のあるデザインをしている。
アシンメトリー(非対称)なデザインは『RightがRed』ということで、
左右のイヤホンが瞬時に判別できるようにするためのもの。
左右の形がほとんど変わらないイヤホンなので、この色分けは分かりやすくていい。





●音場
HP-FX500(以下どんぐり)が縦方向に広がったのに対し、横に広め。遠近感はあるけど平面的。
解像感は悪くないけど、HP-FX500どんぐりに比べたら劣る。
どんぐりと比べるとどうしてもこもりがちの音になってしまうのは、
遮音性とトレードオフなんだと思う。しかたがないところ。



●音質
低音は売りにしているところだし、どんぐり以上にボンボン来る。
ただそのせいでたまに音がモコるというか、波打つことがあるのが少し気になる。

それから高音域の伸びが今ひとつに感じる。
特にクラッシュシンバルなんかはピリッとしない音になることが多い。
低音が強いせいもあるだろうけど、もう少しきらびやかかつシャカシャカしない音だとよかった。
エイジングで良くなるといいなあ。

よくいうサ行のキツさ、耳に突き刺さるといわれる現象は全然無い感じ。非常にマイルドです。
ただ、残響音に特徴があるというか、やたら派手にエコーすることがあるのが気になるっちゃ気になる。
今まで聞こえてなかったものが聞こえたりしてこれはこれで楽しいけどね。



●遮音性
これが売りのイヤホンなので、外音遮断性は非常にいい。
音楽をかければだいたい周りの話し声は気にならなくなる(全く聞こえなくなるわけではない)。
遮音性はフィリップのSHE9755と同じくらいだと思うが、値段が高い分だけMetroFi 220のが音がクリア。




●イヤーピース
イヤーピースはアメリカンサイズ。
国産カナル式でSとMの中間くらいのイヤーピースが欲しいような私の小さめの耳の穴には、
MetroFi220のイヤーピースはSでもちょっと大きい。
イヤーピース自体が硬めなので2時間くらいはいけるけど、4~5時間つけろといわれるとちとキツいかも。

ちなみにSONYのMDR-EX76LPに付いていたハイブリッドイヤーピースのSを着けてみたところ、
ぐっと奥に入るようになって、しかも当たりが柔らかく着け心地が良くなった。
しかしながら音がこもるようになり、さらに低音が弱くなって、面白みの無い音になってしまった。
ウレタンタイプのものにすれば耳当たりはよくなるのだけど、装着が面倒なのと
音がこもりがちになるのが嫌いなので、しかたなく付属イヤーピースのSでガマン。



●イヤホンコード
硬くて取り回しが難しい! ここがこのイヤホンの最大の欠点だと思う。
イヤーピースを耳にきっちり入れていないと、コードの弾性で外れてしまうことがあるくらい、コードが硬くて使いにくい。




上の写真はイヤホンコードを拡げたものだけど、好きでこんな写真を撮ったわけではなく、
手で押さえていないとこの形になってしまう、というだけのこと。
イヤホンの構造上はShure掛けも可能なのだが、コードが硬いためうまくいかない。
Ultimate Earsのコードは硬い傾向にあるというけど、これだと断線しにくかったりするのだろうか。




とまあこんな感じでしょうか。
総じていうと、外音遮断性以外の音質の面では、基本的にHP-FX500に劣ります。
どんぐりは音楽を楽しく聴かせてくれるイヤホンだったので、
一度アレに耳が慣れてしまうと他のイヤホンの音は少し物足りなく感じてしまいますね。
それでも音を楽しむHP-FX500に続いて耳栓代わりのSHE9755まで壊れてしまった現状なので、
それなりにいい音を鳴らしつつも遮音性が高いMetroFi 220は、いいチョイスだったと思います。




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