
相変わらず母校の山岳部の遠征について行っております。
コロナ禍前はアライテントのエアライズ3を2、3人で使うスタイルでしたが、
現在は感染対策のためにNaturehikeの1人用テントCloudup1を人数分購入し、1人ずつ寝る形をとっています。
このNaturehikeのCloudup1は1万数千円という価格にしてはよくできたテントでして、
インナー、フライにポールはもちろんのこと、ペグやガイラインにフットプリントまで必要なものは全て揃っており、
それでいて総重量は1500g程度とそこそこ軽く、過去2回の使用ではいずれも夜中に雨に降られたものの浸水などなく信頼性もなかなかのものです。
ただ、Y字ポールの半自立式の1人用テントということで全体的に狭く、身長178cmとそこそこ体の大きい自分には少し窮屈なのも確か。
それに毎回テントを借りたり返したりするのも面倒です。
もうしばらくはソーシャルディスタンスを考えながらの行動が続きそうなのもあるし、
こうなったら自分用のテントを買ってしまおうと考えたのです。
購入候補を絞り込むにあたっての指針は
① 自立式であること
半自立式でも様々な工夫により居住性をある程度確保できているテントがあるものの、
日本アルプスの稜線上で張ることもあるので、構造が強いものの方がよいというのもある。
② 長辺入り口であること
Cloudup1が短辺入り口で、出入りの際の狭さに閉口していたので。
長辺入り口だと風に弱くなるデメリットはあるが、出入りのしやすさを優先したい。
③ テント内にザックを入れる余裕があること
使っているグレゴリー スタウト45のウェストベルトが折り畳めず、テント内でかさばるせいもあって、
就寝時に体のどこかがインナーテントや荷物に触れてしまうのがちょっとストレスになっていたので。
④ それなりに軽量であること
総重量1500gのCloudup1と同じくらいなら嬉しい。
とはいえ居住性のよいモデルであれば、多少のオーバーは許容範囲。
⑤ あまり人と被らないこと
アライテントのエアライズ・トレックライズは備品にあって借りられるので避ける。
もちろん物が良いのもサポートが良いのもわかってる。
あとモンベルのステラリッジはテント場で被りまくるので避ける。
これも物は良いし、最近のモデルはフライシートを4色から選べるようになったのでテント迷子になりにくくはなっってるのだけど。
あまのじゃくです。
という感じです。
あれこれ検索して、候補として絞り込まれたのは
・ニーモ アトム1p
・ニーモ タニ1p
・アライテント ドマドーム1plus
の3つぐらい。それぞれスペックを並べてみると
商品名 | ニーモ タニ1p | ニーモ アトム1p | アライテント ドマドーム1plus |
入り口 | 長辺 | 長辺 | 長辺 |
方式 | 吊り下げ | スリーブ+吊り下げ | スリーブ |
サイズ | D105×W202×H103cm | D90×W210×H105cm | D75(135)×W200×H104cm |
最小重量 (本体+フライ+フレーム) | 1060g | 1280g | 1680g |
本体金額 (税込) | 60500円 | 42900円 | 56100円 |
フットプリント (税込) | 4730円 | 4290円 | 4070円 |
合計金額 (税込) | 65230円 | 47190円 | 60170円 |
という具合で、価格をとるならニーモ アトム1pが安くて生地もしっかりしており、初心者向けです。
ニーモ タニ1pはアトム1pに比べると値が張るものの、ぐっと軽くなりつつもより機能的なつくりをしています。
ただし生地がフライもインナーもボトムも15Dと薄く、テントの扱いに慣れた人向けではあります。
そしてアライテントのドマドーム1plusですが、こちらはフレーム3本による自立式テントでして、
フロアの形が長方形ではなく片側が少しせり出しています。
この部分にザックや荷物を置けるので、荷物に邪魔されずに快適に寝転がれます。
さらにフライシートをかけるとペグダウンなしに前室ができるなど、なかなか面白いテントです。
居住性の良さと独創性に惹かれて一度は候補にしたものの、フレームが1本多いため最小重量1680gと重ため。
ガイライン・ペグ・フットプリント込みで2kgを越えてしまい、これはソロ登山に使うにはちょっと重たいので外れてしまいました。
アトム1pとタニ1pとの価格差は2万円ほどで、重さは200g程度の違い。
フロアはアトム1pの方が長辺が長く、タニ1pの方が短辺が長いつくりになっています。
それ以外の違いとしては、タニ1pは純正フットプリントを使うとフライシートのみで立ち上げてタープのようにも使えること。
荷物の置きやすさと機能性と軽さ。
今回はそこにお金をかけることにし、ニーモ タニ1pを買うことにしました。
で、仕事が一段落したのでニーモのタニ1pを買いに新宿西口の石井スポーツに行ったんですが、
「形状的に2人用の方が頑丈でいいよー、あとその身長だと1p小さいし」
とベテラン店員さんに言われて、急に2pの方にすることになったのでした。
いやぁ、確かにタニ買うなら大して重さも変わらないし2pの方が良いとは聞きますし、
テントってそもそもプラス1人用を買えって言われるもんですけども。
タニ1pとタニ2pを比べると以下の通り。
商品名 | ニーモ タニ1p | ニーモ タニ2p |
入り口 | 長辺 | 長辺 |
方式 | 吊り下げ | 吊り下げ |
サイズ | D105×W202×H103cm | D130×W220×H104cm |
最小重量 (本体+フライ+フレーム) | 1060g | 1180g |
本体金額 (税込) | 60,500円 | 67,100円 |
フットプリント (税込) | 4,730円 | 5,720円 |
合計金額 (税込) | 65,230円 | 72,820円 |
高い方を買わされたような気がしなくもないですが(笑)
ここ半年の間に一気に円安が進んだこともあり、海外メーカーのテントはかなり高くなりましたねぇ。
大事に使っていきましょう。