DigitalCaravanと振り返る2006年。お次はスマートフォン編です。
初代W-ZERO3が発売された去年を日本における「スマートフォン始動の年」とすれば、
今年は「スマートフォン普及の年」と言える年になりました。
1.Windows Mobile |
まずWindows Mobile搭載のスマートフォンですが、今年は日本では大躍進の年となりました。去年12月のウィルコムのW-ZERO3の発売を皮切りに、1月末にはNTTドコモからQWERTYキーボード搭載のWindows Mobileスマートフォンの投入が発表、2月にはボーダフォンからも投入が発表されました。両社とも、W-ZERO3の好発進を受けて投入を決めたように思います。
その後、6月にはW-ZERO3のニューモデルW-ZERO3(WS004SH)が発売となります。これは初代W-ZERO3のFlash ROMを258MBに増強したマイナーチェンジモデルでしたが、さらに7月には完全新機種となるW-ZERO3[es](WS007SH)が発表され、7月末に発売されました。[es]はスライドキーボード+テンキーという今までに無いスタイルをとりましたが、ATOKやその他ユーティリティソフトの追加により片手操作が可能なスマートフォンになりました。
また、7月末にはNTTドコモのWMスマートフォン、hTc Zも発売されました。3G/GSM対応で無線LANとBluetoothを搭載しながらも、一般的なケータイ程度の大きさに留まっている、HTC HermesのHEMR100というモデルをベースにしたスマートフォンです。当初は法人向けモデルとして販売されていましたが、10月からは一般向けにも販売されています。ただしSIMロックがかかっているわりに端末料金が税込73,290円とかなり高く、さらには定額通信にも対応していません。ドコモとしてはあくまで企業向けモデルであり、スキモノの個人ユーザーも買ってもいいよ、というスタンスなのかもしれません。
そして10月にはソフトバンクからX01HTが発売となりました。こちらはhTc ZのHSDPA対応バージョンとも言えるHERM200で、ボタン配置や形に違いはあるもののの基本性能はhTc Zと同様。ただ、端末料金はスパボ無しで約3万円、スパボ有りなら月に1000円ほどの負担と買いやすい値段になっています。さらに定額通信のPCサイトダイレクトが定額料金1万円強とやや高額ではあるもののHSDPAに対応し、その通信速度に惹かれてW-ZERO3から乗り換えた人もいるようです。ただしソフトバンクSIMロックだけでなく、SIM無し起動ができないという欠点がありますが(といってもいずれも対処法はアリです)。
こうして振りかえってみると、この1年でW-ZERO3(WS004SH)、W-ZERO3[es]、hTc Z、X01HTと4種類のWindows Mobileスマートフォンが販売されたのです。とくにW-ZERO3シリーズは今年上半期の時点で15万台の売り上げを記録し、冷え込んでいたPocketPCの普及に大きく貢献しました。2年間ほど冷えきっていたPocketPC業界は、ケータイとの融合という形で復活を遂げました。今年はこれからの日本のPocketPCの方向性を決定づける1年だったと思います。
通話・通信機能を備えることで、ようやく使えるモノになったPocketPC。この先のPocketPCもおそらくは、Phone Edition搭載のスマートフォンが引っ張っていくことになるんでしょう。昔からのPocketPCファンとしては嬉しい流れです。
2.その他のスマートフォン |
Windows Moble以外のOSのスマートフォンに目を向けると、11月末にはノキアジャパンから、Nokia E SeriesのE60/E61のSIMフリーバージョンを年内に投入するとの発表があり、12月25日にE61が実際に発売されました。E61は定額パケット通信に対応しないものの3G/GSMに対応しさらに無線LANも搭載、そしてSIMカードも機能もキャリアに縛られることのない、真のスマートフォンと言えるモデルです。
ちなみにNokia E Sereisに関してはボーダフォン時代にボーダフォン(現ソフトバンクモバイル)からもNokia E Seriesをベースとしたスマートフォンを出すという発表もありましたが、これについてソフトバンクは今のところ何もアナウンスをしていません。結局どうなったんでしょうねぇ。
それからこれは企業向けなのであまり話題になりませんでしたが、NTTドコモからBlackBerry 8707hも販売されました。
こうして振り返ってみると、今年はWindows MobileスマートフォンがW-ZERO3 WS004SH、W-ZERO3[es]、W-ZERO3[es] Premiam Version、hTc Z、X01HT5のモデル、S60スマートフォンがNokia E61の1モデル、RIMのBlackBerryが8707hの1モデルとあわせて7モデルのスマートフォンが発売されています。これは今まででは考えられないような事態で、今年はしょっちゅうスマートフォンの記事ばかり書いていたように思います。おかげでスマートフォンBLOGみたいになってしまい、友人からは「お前のBLOGは何を書いてあるのか難しすぎてわからない」などと言われる始末。ちょっぴりへこんだりもしました。
しかし、いまさらこの流れは止められません! 来年のRemのDigitalCaravanもできる限りスマートフォンを追いかけていきたいと思います。そしてよい機種を手にいれたいものです。たとえばTreoとか、Treoとか……
10月からこっちめちゃめちゃ忙しくて、気がついたらここをほとんど見ていませんでした。なので、「Windowsケータイ? へ?」みたいなかんじです。僕自身は、SH903i(DoCoMoの冬モデルです)関係で情報収集をした以外はモバイルにも触れてませんでしたので・・・。
しかも、PCについても自作への興味がなぜだか薄れてしまって以来、あまりニュースも見ていませんでしたね。それこそ、RemさんとおなじくCore2Duoが流行ったなーくらいで。ホントダメダメです。
スマートフォン関係の話はさすがに難しくて理解不能に陥ることもしばしばですが(笑)、来年も読ませていただきますね。
あと、割とRemさんの写真を楽しみにしていますので、バンバンUPしちゃってください。では、良いお年を~。
PCに限らず忙しくなると、よほど好きなジャンルで無い限り興味が無くなる気がします。
逆に忙しくても興味を無くさないものが、自分の一番の趣味なのかもしれませんね。
スマートフォン関係の話は……最近いろんな人に「わからねぇっ!」と言われますのでご心配なく!
本年もどうぞよろしくおねがいします。