2017年9月26日。至仏山遠征2日目は、朝4時の起床からスタートです。
もともとテント泊は苦手なようであまり寝付けないことが多いのですが、
この日は良く晴れたせいで放射冷却がひどく、寒さで何度も目を覚ましました。
ULダウンジャケットを着こんで寝たのに寒いとはどういうこと、と思って調べてみるたらこの朝の最低気温は3.6℃だったようです。
そして高校生の頃に買ってもらった寝袋 アルパイン バロウバッグ #7は、
自宅に帰ってからHPで現行モデルのスペックを確かめてみたところ、コンフォート温度13℃・リミット温度10℃とあります。
そりゃ寒いに決まってますわ(;´Д`)
部員みんなと「すっげー寒かった」なんて会話をしながら朝食を食べて体を温め、
テントを片付けたらさっそく東面登山道から至仏山山頂を目指します。

6時。振り返ってみれば雲海に覆われた尾瀬ヶ原。
見事ですねぇ。
夜の間よく晴れ、放射冷却が進んだ結果でしょう。
寝袋のなかで寒い思いをした甲斐があったもんです。

30分ほど登っているうちに雲海はだんだん消えていき、
湿原に生える樹木が姿を現します。
この状態も幻想的でよいですね。

紅葉はところどころ色づいているくらい。

至仏山の東面登山道は木の階段だらけです。
至仏山を構成している蛇紋岩は風化が早く崩れやすいため、
この東面登山道は平成元年から8年間の間、閉鎖されていました。
登山道再整備と植生回復が進められた今でも、登り専用路となっていたり、
5・6月は入山規制があったりと、植生保護が図られています。

山ノ鼻から3時間半ほどで山頂に到着。
ここから小至仏山までは、気持ちのいい稜線歩きです。

この山行は夜は満天の星空を見られたし、
登山の最中はほぼ雲もなく風も穏やかと、本当に天候に恵まれていました。

小至仏山からは鳩待峠まで、だらだらと樹林帯を下っていきます。
正直なところ、ここが一番つらかったかも。
初めての尾瀬ヶ原、やっぱり良いとこだなぁと実感しました。
次に来るときは2泊くらいしてじっくり歩いてみたいものです。