2001年8月から4年間、Jリーグディヴィジョン1の浦和レッズに在籍していたエメルソンが、カタールのクラブ、アルサドに移籍することになりました。エメルソンは鋭いドリブルと巧みなシュートを持つストライカーで、昨年はJ1で得点王にもなりました。浦和レッズのFW陣の中でも特に得点感覚に優れ、チームにおいて必要不可欠な選手でした。しかし本年、昨年、一昨年とともにシーズン前のキャンプに遅刻するなど行動面においてルーズなところがあり、クラブ側も一定額以上の移籍金を支払われるのならば、放出も辞さないと考えていました。そこに今回の「J1再開に遅刻事件」が加わったことで、クラブも遂にエメルソン放出を選択したようです。
皮肉にも前々節、レッズはエメ抜きでベルディに7-0で大勝しており、エメがいなくてもちゃんとチームが機能することが証明されてしまいましたし、この移籍は理解のできないものではありません。それに、確かにエメルソンの得点能力はレッズの大きな武器でした。しかしなにがなんでも自分が決めてやる、という気持ちが強く、味方に余りパスを出さない選手でもありました。今夏にもレッズはトップ下にブラジル人のロブソン・ポンテを迎え入れる予定があり、そのほうが田中達也・永井の2トップを生かせるということで、エメの放出を考えたのかもしれません。
浦和ファンとしてはさびしいことですが、新天地でのエメルソンの活躍を期待することにします。