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木曽駒ケ岳に行ってきた2018 その1 1日目 千畳敷~玉乃窪山荘

2018-08-09 22:17:53 | ハイキング・登山

2018年7月18日。
夏山シーズン到来ということで、さっそく標高3000mの世界に行ってきました。
登ったのは木曽駒ケ岳。
ええ、おととし8月去年7月についでなんと3回目の木曽駒です。

そもそも木曽駒に行く当初の目的は、アストロトレーサーで星を撮ることだったのです。
しかしおととしは台風により山小屋にも行けず、去年は登ったものの2晩とも雨という大外れだったので、
今年こそは3度目の正直で星を撮るぞ、と意気込んでの登山だったわけです。

交通手段は過去2回と同じ、駒ヶ岳千畳敷カールきっぷ
新宿~駒ヶ根間の高速バスと、駒ヶ根~しらび平間の路線バス、しらび平~千畳敷間のロープウェイの切符がセットになったものです。




今回もバスタ新宿からスタート。
オープン当初と比べれば、中にコンビニができて便利になりましたね。
ただ、間口や通路が狭いので登山ザックを背負って入るのは至難の業。
朝食の買い出しは、地元で済ませるのがベターです。



今回は15分ほど遅れての到着。
平日の午前中とはいえ、基本的にダイヤ通りには進まないのが高速バスですね。
路線バスは1本見送って、駒ヶ根駅から乗り込みます。



この時点ですでに、勝利の気配がしていました。
過去2回と違い、今回は駒ヶ根駅から宝剣岳がバッチリ見えていましたから。



路線バスでしらび平、ロープウェイで千畳敷と登ります。



千畳敷駅到着直前の写真。
晴れてるっ!




晴天の木曽駒ケ岳



快晴の千畳敷カール!
カール内の緑と山肌の白と青空のコントラストがとても綺麗です。



しかも今回は7月中旬ということで、高山植物がちょうど花の盛りを迎えていました。



日当たりの良い八丁坂は、一面のお花畑。
白いのはハクサンイチゲ、黄色いのはシナノキンバイでしょうか。
ここ、こんなにすごい花畑になるとこだったんだ。



そしてこの良い天気。
天気が良すぎて、ちょっと暑いくらいでした。



なにせ千畳敷駅で20℃ありましたからね……
暑い中、八丁坂をえっちらおっちら登ってきて、乗越浄土に到着です。




行きにこれだけ晴れてる乗越浄土を見たのは初めてですね。
なにせ去年なんか



こんな状況でしたから(´・ω・`)



乗越浄土から中岳への道も、気持ちよく歩くことができました。
ただ、山登りの学校行事で来ていたらしい県内の中学生の集団に引っかかり、
止まってばっかりでしたが。



中岳から木曽駒ケ岳山頂を望む。
この日泊まる玉乃窪山荘と、次の日に泊まる頂上山荘の両方が見えますね。



頂上山荘と木曽駒ケ岳山頂の間のガレ場には、今年もコマクサが咲いていました。



木曽駒ケ岳のコマクサは2色ありまして、
赤いコマクサは草津白根山から、ピンクのコマクサは蓮華岳から持ち込まれたもの。
木曽駒ケ岳固有のものは、残念ながら採りつくされ絶滅しています。




頂上到着。
3回目なので頂上にあるものは撮らずに、そのまま玉乃窪山荘へ向かいます。



千畳敷から山頂までとは打って変わって、山頂から西には岩塊斜面になっています。



岩陰にはコマウスユキソウも咲いていました。
山登りを始めたころは「なんでみんな、花の名前わかるんだろう」と思ってましたが、
続けて登っているとだんだんと覚えるものなんですねぇ。



ゴロゴロ転がる岩の上を30分くらい下っていくと



本日の宿泊地、玉乃窪山荘に到着です。
去年に続いて今年もお世話になりました。



小屋に着くとご主人がお茶とお茶請けを持ってきてくれます。
このお茶が美味しいんですよね。



夕飯のメニューは去年とまったく同じでしたが、
山の上にしては野菜が多めなのが嬉しいところ。

ここの小屋はお水がおいしいんですよね。
他の登山客の方とご主人の会話を聞いたところ、
下の沢からポンプでくみ上げているんだとか。
なるほど、お茶も食事もおいしいわけだし、
山小屋としては珍しくシャワーが使えるわけです。


それと、今回の宿泊客は自分を含めて8人でした。
他の山小屋と違って窮屈でないのもここの魅力です。




この日のルート。
山や花を撮ったり、中学生の団体に引っかかったりして、
ゆっくり歩いて3時間強の山行でした。



星撮り

さて、夕食を終えて日が暮れてからが本番です。
日没直後は薄いガスが流れていたものの、20時半ごろにはそれも消え去り、満天の星空が姿を現しました。
そう、何度か星撮りをしていると、山の上で晴れやすい時間帯というものがわかってきます。
その1つが日没から2時間ほど経ち、ひとまず大気が安定してくるらしい20時過ぎ。
あとは、完全に夜の空気になる日付が変わる頃などが、星撮り向きの空になる時間帯です。

IMGP9443-2

PENTAX K-3 + smc PENTAX-DA 12-24mm F4 ED AL [IF]
ISO1600 12mm F4 150秒アストロトレーサー追尾

この日は上弦の月一歩手前で、西の空にある月が木曽駒の西の山肌を照らしてくれたため、
星空とともにしっかりと写し込むことができました。
ただ、夏の大三角のうちベガだけがギリギリ入っていないのが悔やまれます。
もうちょっとだけ早く撮っていれば、ベガまで入ったはず……


IMGP9451

PENTAX K-3 + smc PENTAX-DA 12-24mm F4 ED AL [IF]
ISO800 12mm F4 180秒アストロトレーサー追尾

北の空の薄い天の川、カシオペア座、北極星と玉乃窪山荘。
もう少し足元まで写し込んでもよかったかな。

IMGP9455

PENTAX K-3 + smc PENTAX-DA 12-24mm F4 ED AL [IF]
ISO800 12mm F4 180秒アストロトレーサー追尾

同じ場所での縦構図。
こっちの方が収まりがいいかも。

IMGP9460-3

PENTAX K-3 + smc PENTAX-DA 12-24mm F4 ED AL [IF]
ISO1600 12mm F4 180秒アストロトレーサー追尾

こっちは南の空。
いて座方向のド派手な天の川とさそり座、そして大接近中の火星のセットです。
アンタレスは「火星に対抗するもの」などと言われますが、こうして見ると火星の圧勝ですねぇ。






こうして、3年目の木曽駒ケ岳にてようやく星を撮ることに成功しました。
ロープウェイで気軽に上がって3000mの稜線歩きができる上に、こんな星空まで撮れるとは。
やはり木曽駒ケ岳は、良い場所ですね。





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