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常念山脈を縦走してきた その3 3日目 常念小屋~蝶ヶ岳

2019-09-10 16:21:06 | カメラ・レンズ


2019年8月6日。
常念山脈縦走3日目は常念小屋から蝶ヶ岳を目指します。




夜明け前に起床し、朝食と撤収を済ませて5時に常念小屋テント場を出発します。
テントを開けると、目の前には満天の星空が広がっていました。



慌ててGF9に15mmF1.7をつけてパシャリ。
何枚か撮ったものの、寝ぼけていたせいかピントの甘い写真ばかりでした。



午前5時ちょうど。
モルゲンロートに染まる槍ヶ岳と大キレットを見ながら出発です。



3日目も快晴。
今回は、とにかく天気に恵まれた山行ですね。



この日はまず常念岳を登ります。



常念乗越から見上げた常念岳。
起き抜けに400mの登るのかぁと、早くも心が沈みます。
縦走3日目となると疲労も蓄積されており、
初日に比べて明らかに足の上りが悪くなっているのを感じます。

とはいえ歩き方やザックの背負い方は間違えていないようで、
筋肉痛になっている箇所が無かったのが不幸中の幸いでしょうか。



常念乗越から常念岳山頂までは、岩塊斜面が続きます。
とはいえ登山客の多いところゆえ不安定な岩は少なく、
危険な個所は特にありません。



今日も槍ヶ岳はとんがってます。



大キレットもキレッキレ。
やはり早朝だとガスも無く、コンディションが良いようですね。
まあ、大キレットなんて私じゃとても無理なんで、
そんな知識持ってても意味ないんですけど。



と、山に気を取られていたら近くにライチョウの親子を発見。
母親と5,6羽のヒナを見られました。


常念小屋から1時間40分で常念岳山頂に到達。



山頂も岩塊ゴロゴロでした。



そして今日も槍・穂高が綺麗に見えます。



驚いたのが、大キレットの向こう側に白山が見えたこと。
登っている最中に撮った写真には写っていないので、
山頂くらいの高さまで来ないと見られないのでしょう。

他にも立山、富士山もしっかり見えまして、
日本三霊山の3つを一度に見るという、珍しい体験をしました。




北を向くと、昨日越えてきた山々が見られます。
横通岳、東天井岳、大天井岳、燕岳。
中央奥には立山と劔岳もくっきり。



富士山はどこから見ても富士山ですね。





あまりに良い眺望だったので、山頂には45分ほど滞在してしまいました。
次に目指すのは蝶ヶ岳。
まずは常念岳を下ります。



せっかく400m登ったのに、同じくらい下っていきます。
なんかもったいないって思っちゃうのは、まだ修行が足りない証拠でしょうか。



下ってる最中に、蝶ヶ岳の手前にある蝶槍が見えました。
んー、なんか出っ張ってる?
上から見下ろしているせいか、あんまり尖って見えませんね。



この常念岳から蝶ヶ岳までの稜線歩きも、なかなか厄介でした。



常念岳山頂から蝶ヶ岳山頂までの累積標高差は上り500m。
最初の常念岳山頂までの上り400mと合わせると900mと、
緩くて長い稜線歩きかと思いきや、この日もなかなかハードな道のりだったのです。




最低鞍部に下っている最中に見た蝶槍。
ここまで下るとしっかり尖がっている様子がわかります。
まずはあれを越えないといけません。

しかし高度が下がりいよいよ森林限界を下回ってくると、
直射日光は遮れるものの風もなく、暑さを感じます。
さらに急なアップダウンが多く、みんな疲れて口数が減っていきました。

私も疲れと眺望の効かない樹林帯のせいで、
1時間以上まったくカメラを取り出さずに歩いていました。



常念岳から4時間半で蝶槍に到達。
コースタイムは3時間半なんで、あまりペースが上がらなかったようす。
ここからは緩やかな道のりになります。




12時半に蝶ヶ岳ヒュッテに到着。
常念小屋から7時間半かかりました。




縦走3日目ともなると疲れも蓄積しており、思うように進まないものですね。
そしてこの常念小屋から蝶ヶ岳ヒュッテまでの間は、コースタイム5時間半の間に山小屋も水場もありません。
水の補給ができないというのが非常に厄介。
今回は余裕をもって3リットル担いでいたのでどうにかなったものの、
横着して2リットルしか汲まなかったとしたら、途中で足りなくなっていた気がします。




長時間の山行があるのはこの日まで。
明日は蝶ヶ岳から長塀尾根を下って徳沢に泊まります。
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