
カスタム823 フォルカンに入れたのは、色彩雫の「土筆」です。
最初は清書用のペンということで、あまり派手すぎない色を選ぶつもりでいました。
特にプランジャー用の70mlボトルのあるブルーブラックかブルーか、
もしくは「土筆」と同時に発売された「山栗」や、「月夜」あたりなら
落ち着いていてある程度フォーマルな用途にもいいかと思っていたわけです。
が。
「山栗」はかなり黒に近い焦げ茶色で、ちょっと渋すぎる気がします。
さらに「月夜」に関しても、すでに「露草」と「孔雀」と青系・緑系の色があるので、
どうせなら手持ちのインクとはまったく異なる色味のものがよいと思い、
最終的に「土筆」を選んだというわけです。
(本当は色彩雫にボルドー系の色があれば、それにしたんですけどねぇ……)
さて「土筆」の色合いですが、以前伊東屋で試し書きしたとおり、
いわゆる「茶色」です。
これに赤を足したらいわゆるボルドーになりそうな予感……ゴクリ。
その他の色彩雫シリーズと同様に、さらっとしたインクですが、
濃淡はそこそこ出ます。ペンが走った部分は明るめの茶色です。
気になるフローはというと、15号フォルカンで使った感じではかなりいい方だと思います。
743ウェーバリー+「孔雀」と同等くらいに出てる気がしますね。

もともと字が下手な上に、フォルカンの柔らかいペン先になれていないので、
下手っぴーな字ですが、実際に書くとこんな色合いです。

超ソフト調 毛筆の筆跡といわれるように、
日本語の「はね」や「はらい」を綺麗に表現できるペンですね。
毛筆調の証しか、横書きより縦書きのほうが書きやすい気がします
派手すぎず地味すぎず、しかも茶色のペン軸にマッチしているので、無難な選択ですね。
あとはこの特殊な書き味のペン先に早く慣れて、綺麗な字を書けるようにしたいものです。
私は恐くてパイロットブルーを使用しております。
823は軸内にグリスが塗ってあるので、
そこが相性問題に影響しているのかも。
土筆は今のところ特に棚吊りを起こしやすいなどといった
問題もなく、スムーズに使えています。
たまに掠れるのは、多分フォルカンの筆記角に慣れていないせい……だと思います。
さすがに同じメーカーのインクなら、酷いことにはならないと思いたいです。